【タイ語単語学習】
~するのに,~する一方 – ในขณะที่
目標単語
- タイ語: ในขณะที่
- 日本語: ~するのに、~する一方(で)、~している間に
- 英語: whereas, while, meanwhile
基本情報
- 品詞: 接続詞(句)
- 発音(カタカナ近似): ナイ カナ ティ
- 発音記号(学習者向け): nai kha-na thii
- 声調: 中声 → 低声 → 低声
- 【必須】正確な音声:
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単語の解説
ในขณะที่ (nai kha-na thii)
は、「~する間に」という時間的な意味合いだけでなく、「~する一方で」という対比や比較を表す際によく使われる接続詞句です。英語の “while” や “whereas” の意味合いに非常に近く、二つの異なる状況や行動が同時に存在すること、または一方がこうであるのに対し、もう一方がこうである、といった対照的な関係を表現するのに用います。
この表現は ใน (nai)
(~の中に、~において)+ ขณะ (kha-na)
(間、一時、瞬間)+ ที่ (thii)
(~する、~であるところの)という構成で成り立っており、「~しているその間に」という直訳から転じて「~する一方で」という意味で使われるようになりました。
豊富な例文
- タイ語: เขากำลังอ่านหนังสือ ในขณะที่ น้องสาวกำลังเล่นเกม
- 発音(学習者向け): khao gam-lang aan nang-sue nai kha-na thii nong-saao gam-lang len gem
- 声調: 上昇声 → 中声 → 低声 → 中声 → 中声 → 中声 → 低声 → 低声 → 上昇声 → 中声 → 中声 → 中声
- 日本語: 彼は本を読んでいる一方で、妹はゲームをしている。
- (補足): 状況の対比を表す最も基本的な使い方です。二つの異なる行動が同時に進行しています。
- タイ語: ราคาบ้านในเมืองแพงมาก ในขณะที่ นอกเมืองถูกกว่าเยอะ
- 発音(学習者向け): raa-khaa baan nai mueang phaeng maak nai kha-na thii nok mueang thuk gwaa yuh
- 声調: 中声 → 下降声 → 中声 → 中声 → 上昇声 → 高声 → 下降声 → 低声 → 低声 → 下降声 → 中声 → 低声 → 下降声
- 日本語: 市内の家の価格は非常に高い一方で、郊外はずっと安い。
- (補足): 事実や状態の対比を述べる際に使われます。
- タイ語: ครูสอนให้นักเรียนตั้งใจเรียน ในขณะที่ นักเรียนบางคนไม่สนใจ
- 発音(学習者向け): khruu son hai nak-rian dtang-jai rian nai kha-na thii nak-rian baang-khon mai son-jai
- 声調: 中声 → 高声 → 下降声 → 低声 → 中声 → 中声 → 低声 → 低声 → 低声 → 低声 → 低声 → 低声 → 中声 → 高声
- 日本語: 先生は生徒に一生懸命勉強するように教えた一方で、何人かの生徒は興味を示さなかった。
- (補足): 期待される行動と実際の行動との対比を示す例です。
- タイ語: ประเทศไทยมีอากาศร้อนชื้นตลอดปี ในขณะที่ ญี่ปุ่นมีสี่ฤดู
- 発音(学習者向け): pra-thet thai mii aa-gaat ron chuen dta-lot bpii nai kha-na thii yii-pun mii sii rue-duu
- 声調: 低声 → 高声 → 中声 → 中声 → 高声 → 上昇声 → 中声 → 低声 → 低声 → 低声 → 低声 → 低声 → 下降声 → 低声 → 中声
- 日本語: タイは一年中蒸し暑い気候である一方で、日本には四季がある。
- (補足): 地理的・気候的な特徴の対比を説明する際にも使えます。
関連語・派生語
- ขณะที่ (kha-na thii):
ใน
が省略された形。意味はほぼ同じで、よりカジュアルな表現。 - ระหว่างที่ (ra-waang thii): 「~している間に」。時間的な同時性を強調する際に使われますが、対比のニュアンスは
ในขณะที่
ほど強くありません。 - ส่วน (suuan): 「~の部分は」「~の方は」。特定の項目やグループに焦点を当てて比較する際に使われます。例: ส่วนฉัน… (私の方は…)
- ในทางกลับกัน (nai thaang glap gan): 「反対に」「逆に」。直接的な対比や逆転を示す際に使われます。
よく使われる組み合わせ(コロケーション)
ในขณะที่
は、主に文と文、または節と節をつなぎ、両者の間に「対比」や「同時進行」の関係を構築します。
– A ในขณะที่ B: 「A(である/する)一方、B(である/する)」。AとBには異なる状況、行動、事実などが入ります。
– 動詞句 + ในขณะที่ + 動詞句: 二つの異なる行動や状況が同時に発生していることを示します。
学習のヒントと注意点
-
ニーモニック(連想法): 「ナイ(
ใน
:中で) カナ(ขณะ
:一時) ティ(ที่
:~な場所)」。何かの中である一時的な場所で、AとBが同時に存在しているイメージ。「その中で(Aがある)一方、別の(Bがある)」と連想してみてください。 -
発音・声調の注意点:
ใน (nai)
は中声です。ขณะ (kha-na)
は「kha」が低声、「na」も低声です。連続する低声に注意しましょう。日本人学習者は平坦になりがちですが、低いトーンを保つことが重要です。ที่ (thii)
は低声です。- 全体として「ナイ カナ ティ」と、比較的低いトーンで発音されることが多いです。特に「ขณะ」の音節は、日本語の「カナ」とは異なる低い発音になることを意識してください。
-
日本語話者が間違いやすい点:
- 「~している間に」という時間的な意味だけでなく、「~する一方で」という対比のニュアンスがあることを理解することが重要です。英語の “while” が持つ「時間」と「対比」の両方の意味合いをカバーしていると考えると分かりやすいでしょう。
ในขณะที่
を使うことで、単に二つの文を「そして」「しかし」でつなぐよりも、文脈に奥行きと洗練された印象を与えることができます。使いこなせるようになると、より自然なタイ語表現に近づけます。
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