【タイ語単語学習】
苦しむ,患う,を経験する – เจ็บปวด
目標単語
- タイ語: เจ็บปวด
- 日本語: 苦しむ、痛む、患う
- 英語: suffer, feel pain, hurt
基本情報
- 品詞: 動詞 / 形容詞
- 発音(カタカナ近似): ジェップ プアット
- 発音記号(学習者向け): jep bpùat
- 声調: 低声 → 低声
- 【必須】正確な音声: [音声を聞く – ※ここに実際の音声リンクが入ります]
単語の解説
「เจ็บปวด (jep bpùat)」は、「เจ็บ (jep)」と「ปวด (bpùat)」という二つの単語が組み合わさってできた複合語です。
「เจ็บ (jep)」は「痛む」「怪我をする」「傷つく」といった意味で、比較的小さな痛みや怪我、または精神的な傷つきを表します。
「ปวด (bpùat)」は「ズキズキ痛む」「鈍い痛み」といった、より持続的で特定の部位の痛みを指すことが多いです(例:頭痛 ปวดหัว
、腹痛 ปวดท้อง
)。
この二つが組み合わさることで、「肉体的・精神的な強い痛みや苦しみ」「苦難を経験する」といった、より包括的で深い「苦しむ」という状態を表します。単なる痛みだけでなく、精神的な苦悩や不幸、困難に「苛まれる」「耐える」といったニュアンスも含まれます。
豊富な例文
- タイ語: ฉันเจ็บปวดกับสิ่งที่เขาทำกับฉันมาก
- 発音(学習者向け): chăn jep bpùat gàp sìng tîi káo tam gàp chăn mâak
- 声調: 上昇声 → 低声 → 低声 → 低声 → 高声 → 高声 → 低声 → 上昇声 → 高声 → 下降声
- 日本語: 私は彼が私にしたことにとても苦しんでいます。
- (補足): 精神的な苦痛を表す例。「สิ่งที่เขาทำกับฉัน (彼が私にしたこと)」が苦しみの原因。「มาก (mâak)」は「とても」という強調。
- タイ語: เขาเจ็บปวดมากหลังจากผ่าตัด
- 発音(学習者向け): káo jep bpùat mâak lăng jàak pàa dtàt
- 声調: 高声 → 低声 → 低声 → 下降声 → 上昇声 → 低声 → 低声
- 日本語: 彼は手術の後、とても苦しんでいます(痛んでいます)。
- (補足): 肉体的な痛みを表す例。「ผ่าตัด (pàa dtàt)」は「手術」。
- タイ語: อย่าเจ็บปวดกับเรื่องเล็กน้อยเลยนะ
- 発音(学習者向け): yàa jep bpùat gàp rʉ̂ang lék nɔ́ɔi ləəi ná
- 声調: 低声 → 低声 → 低声 → 低声 → 下降声 → 高声 → 下降声 → 高声
- 日本語: そんな些細なことで苦しまないでね。
- (補足):
อย่า (yàa)
は「〜するな」という禁止の助詞。「เรื่องเล็กน้อย (rʉ̂ang lék nɔ́ɔi)」は「些細なこと」。
- タイ語: การจากไปของเธอทำให้ฉันเจ็บปวด
- 発音(学習者向け): gaan jàak bpai kɔ̌ɔng təə tam hâi chăn jep bpùat
- 声調: 中声 → 低声 → 中声 → 上昇声 → 中声 → 中声 → 下降声 → 上昇声 → 低声 → 低声
- 日本語: 彼女が去ってしまったことが私を苦しませる。
- (補足):
การจากไป (gaan jàak bpai)
は「去っていくこと、離別」。ทำให้ (tam hâi)
は「〜させる、〜にする」。
- タイ語: ชีวิตนี้บางครั้งก็ต้องเจ็บปวดบ้าง
- 発音(学習者向け): chii wít níi baang kráng gɔ̂ɔ dtɔ̂ng jep bpùat bâang
- 声調: 中声 → 高声 → 高声 → 中声 → 上昇声 → 下降声 → 中声 → 下降声 → 低声 → 低声 → 下降声
- 日本語: この人生、時には苦痛を経験することもある。
- (補足):
บางครั้ง (baang kráng)
は「時々、時には」。「ก็ต้อง (gɔ̂ɔ dtɔ̂ng)」は「〜しなければならない」「〜することもある」という必然性を表す。
関連語・派生語
- เจ็บ (jep): 痛む、怪我をする、傷つく。単独でも使われ、軽い痛みや心の傷を表します。
- ปวด (bpùat): ズキズキ痛む、鈍い痛み。特定の部位の痛みによく使われます(例: ปวดหัว (bpùat hǔa) 頭痛, ปวดท้อง (bpùat tɔ́ɔng) 腹痛)。
- ทุกข์ (túk): 苦しみ、苦難、悲しみ(名詞)。仏教的な文脈で「苦」を表すことも多いです。動詞として「苦しむ」の意味でも使われることがあります。
- ทรมาน (tɔɔ-rá-maan): 拷問する、苦しめる。非常に強い苦痛を与える、またはそれに苦しむという意味合いが強いです。
- ทนทุกข์ (ton túk): 苦しみに耐える、苦しむ。困難や逆境に耐え忍ぶニュアンス。
よく使われる組み合わせ(コロケーション)
- เจ็บปวดใจ (jep bpùat jai): 心が痛む、精神的に苦しむ。「ใจ (jai)」は「心」。
- เจ็บปวดรวดร้าว (jep bpùat rûuat ráao): 激しく痛む、深く傷つく。「รวดร้าว (rûuat ráao)」は「ひどく痛む、心に響く」という強調。
- ความเจ็บปวด (kwaam jep bpùat): 痛み、苦痛(名詞化)。
ความ (kwaam)
を頭につけて抽象名詞にします。 - ทำให้เจ็บปวด (tam hâi jep bpùat): 苦しめる、痛ませる。「ทำให้ (tam hâi)」は「〜させる」。
学習のヒントと注意点
- 連想法(ニーモニック): 「ジェッ(Jep)とプアット(Puaat)、合わせてジェッププアット。体のどこかが『Jep!』と叫び、『Puaat…』と鈍く痛む様子を想像して、『あー、苦しい』とつなげましょう。」
- 発音、声調のポイント:
เจ็บ (jep)
とปวด (bpùat)
の両方とも低声です。タイ語の低声は日本語の「低い声」とは異なり、低いところから始まり、低く平らに続く声調です。しっかりと低い声で発音する練習をしてください。ปวด (bpùat)
のป (bp)
は、無気音の破裂音です。日本語の「パ」のように息を強く出さず、口の中で破裂させるように発音するのがポイントです。
- 日本語話者が間違いやすい点:
- 「เจ็บปวด」は「痛い」という意味もありますが、単なる肉体的な痛みだけでなく、精神的な「苦しみ」や「悲しみ」を表現する際にも非常に頻繁に使われます。日本語の「痛い」だけにとらわれず、広い意味で捉えることが重要です。
- 「を経験する」というニュアンスは、英語の
suffer
が「苦痛を経験する」という文脈で使われるため、เจ็บปวด
もその意味で使えます。しかし、ポジティブな意味の「経験する」にはเจ็บปวด
は使いません。例えば、「成功を経験する」はประสบความสำเร็จ (prà-sòp kwaam sàm-rèt)
のように別の単語を使います。เจ็บปวด
は常にネガティブな苦痛や痛みを伴う状況で使われます。
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