【タイ語単語学習】
subtle : 微妙な;希薄な – ละเอียดอ่อน
目標単語
- タイ語: ละเอียดอ่อน
- 日本語: 微妙な、繊細な、デリケートな、感受性の高い
- 英語: subtle, delicate, sensitive
基本情報
- 品詞: 形容詞
- 発音(カタカナ近似): ラ・イアット・オン
- 発音記号(学習者向け): là-ìat-ɔ̀n
- 声調: 低声 → 低声 → 低声
- 【必須】正確な音声: [音声を聞く – ※ここに実際の音声リンクが入ります]
単語の解説
「ละเอียดอ่อน (là-ìat-ɔ̀n)」は、タイ語で「繊細な」「微妙な」「デリケートな」「感受性の高い」といった意味を持つ形容詞です。この単語は二つの部分に分解できます。
- ละเอียด (là-ìat): 「細かい」「微細な」「詳細な」「丁寧な」という意味。
- อ่อน (ɔ̀n): 「柔らかい」「弱い」「若い」「デリケートな」という意味。
これらが組み合わさることで、「微細でデリケートな」というニュアンスが生まれ、物理的なもの(生地の質感、機械の部品)から、人の感情、人間関係、問題、芸術作品の表現など、幅広い文脈で「簡単には察知できない」「複雑で扱いが難しい」「感受性が高い」といった「subtle」な意味合いを表現します。特に、表面からは見えにくい、あるいは注意深く扱う必要がある事柄に対してよく使われます。
豊富な例文
- タイ語: เครื่องจักรนี้มีชิ้นส่วนที่ละเอียดอ่อนมาก
- 発音(学習者向け): khreûaŋ-jàk níi mii chín-sùan tîi là-ìat-ɔ̀n mâak
- 声調: 上昇声 → 低声 → 高声 → 高声 → 低声 → 低声 → 低声 → 低声 → 上昇声
- 日本語: この機械は非常に繊細な部品で作られている。
- (補足):
ชิ้นส่วน (chín-sùan)
は「部品」という意味です。มาก (mâak)
は「とても、非常に」。
- タイ語: เธอเป็นคนละเอียดอ่อน เข้าใจความรู้สึกของคนอื่นได้ดี
- 発音(学習者向け): thoe pen khon là-ìat-ɔ̀n khâo-jai khwaam-rúu-sʉ̀k khɔ̌ɔŋ khon-ʉ̀ʉn dâi dii
- 声調: 中声 → 中声 → 中声 → 低声 → 低声 → 低声 → 高声 → 中声 → 中声 → 低声 → 低声 → 上昇声 → 中声 → 中声
- 日本語: 彼女は感受性が高く、人の気持ちをよく理解する。
- (補足):
คน (khon)
は「人」。ความรู้สึก (khwaam-rúu-sʉ̀k)
は「感情、気持ち」。
- タイ語: ปัญหานี้ต้องจัดการอย่างละเอียดอ่อน
- 発音(学習者向け): pan-hǎa níi tɔ̂ɔng jàt-gaan yàaŋ là-ìat-ɔ̀n
- 声調: 中声 → 上昇声 → 高声 → 上昇声 → 中声 → 低声 → 低声 → 低声
- 日本語: この問題は微妙な扱いが必要だ。
- (補足)
ปัญหา (pan-hǎa)
は「問題」。จัดการ (jàt-gaan)
は「処理する、対処する」。อย่าง (yàaŋ)
は「〜のように、〜に」。
- タイ語: ภาพวาดของเขามีสีสันและฝีแปรงที่ละเอียดอ่อน
- 発音(学習者向け): pâap-wâat khɔ̌ɔŋ kháw mii sǐi-sǎn lǽɛ fǐi-prɛɛŋ tîi là-ìat-ɔ̀n
- 声調: 高声 → 高声 → 上昇声 → 上昇声 → 中声 → 上昇声 → 中声 → 高声 → 中声 → 低声 → 低声 → 低声
- 日本語: 彼の絵は微妙な色彩と筆致で描かれている。
- (補足):
ภาพวาด (pâap-wâat)
は「絵画」。สีสัน (sǐi-sǎn)
は「色彩」。ฝีแปรง (fǐi-prɛɛŋ)
は「筆致」。
- タイ語: ไวน์นี้มีกลิ่นที่ละเอียดอ่อน
- 発音(学習者向け): wai níi mii klìn tîi là-ìat-ɔ̀n
- 声調: 中声 → 高声 → 中声 → 低声 → 低声 → 低声 → 低声
- 日本語: このワインには微妙な香りがする。
- (補足):
ไวน์ (wai)
は「ワイン」。กลิ่น (klìn)
は「匂い、香り」。
関連語・派生語
- ละเอียด (là-ìat): 細かい、微細な、詳細な、丁寧な(「อ่อน」と組み合わせる前の元の単語)
- อ่อน (ɔ̀n): 柔らかい、弱い、若い、デリケートな(「ละเอียด」と組み合わせる前の元の単語)
- บอบบาง (bɔ̂ɔp-baaŋ): 華奢な、壊れやすい、傷つきやすい(より物理的な脆さや、精神的な傷つきやすさに焦点が当たる)
- ละเอียดลออ (là-ìat-lɔɔ): 綿密な、入念な、注意深い(「ละเอียดอ่อน」よりも、物事を注意深く、細部まで行うことに焦点を当てる)
よく使われる組み合わせ(コロケーション)
- เรื่องละเอียดอ่อน (rʉ̂aŋ là-ìat-ɔ̀n): 微妙な問題、デリケートな事柄(「เรื่อง」は「事、事柄」)
- ใจละเอียดอ่อน (jai là-ìat-ɔ̀n): 感受性が高い、繊細な心(「ใจ」は「心」)
- ผิวละเอียดอ่อน (pǐw là-ìat-ɔ̀n): 繊細な肌(「ผิว」は「肌」)
- ประเด็นละเอียดอ่อน (pra-den là-ìat-ɔ̀n): デリケートな論点、微妙な争点(「ประเด็น」は「論点、争点」)
学習のヒントと注意点
- 発音と声調の連携: 「ละเอียดอ่อน (là-ìat-ɔ̀n)」は3音節全てが低声です。日本語話者が発音する際、ついつい平坦なイントネーションになりがちですが、タイ語の低声は少しずつ声が沈むような下降調です。各音節の「低声」を意識して、なだらかに下がる発音を練習しましょう。
- 「ละ (là)」の発音: 最初の「ละ」の母音は、日本語の「ラ」の「ア」よりも口をリラックスさせて出す短い「ア」です。また、子音の「ล (lɔɔ ling)」は舌先を上前歯の付け根あたりにつけて発音するLの音に近いので、日本語のラ行の音とは異なります。
- 単語の成り立ちから意味を理解する: 「細かい/詳細な (ละเอียด)」と「柔らかい/弱い/デリケートな (อ่อน)」が組み合わさることで「繊細な」「微妙な」という意味になる、という成り立ちを理解すると、単語のニュアンスが覚えやすくなります。
- 類義語との使い分け:
- 「ละเอียดอ่อน (là-ìat-ɔ̀n)」 は、物事の複雑さ、精巧さ、感受性の高さ、あるいは取り扱いの難しさに焦点を当てます。感情、芸術、仕組み、問題など幅広い文脈で使えます。
- 「บอบบาง (bɔ̂ɔp-baaŋ)」 は、より物理的な「もろさ」「壊れやすさ」、または精神的な「傷つきやすさ」に焦点を当てる傾向があります。 どちらも日本語で「デリケートな」と訳されることがありますが、ニュアンスの違いを意識すると、より自然なタイ語表現ができるようになります。
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