【タイ語単語学習】
じっと見る – จ้อง
目標単語
- タイ語: จ้อง
- 日本語: じっと見る、見つめる、凝視する
- 英語: to stare, to gaze, to fix one’s eyes on
基本情報
- 品詞: 動詞
- 発音(カタカナ近似): チョーン
- 発音記号(学習者向け): cɔ̂ɔng
- 声調: 下降声
- 【必須】正確な音声:
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単語の解説
「จ้อง (cɔ̂ɔng)」は、何かを集中して、目を離さずに「じっと見る」「見つめる」「凝視する」といった意味を持つ動詞です。単に「見る」ことを指す「ดู (duu)」や「มอง (mɔɔng)」よりも、視線を固定し、意識的に、あるいは無意識に強い関心や感情を込めて見つめるニュアンスを含みます。時には、相手に威圧感を与えたり、不快感を与えたりする行為としても使われます。
豊富な例文
- タイ語: พวกเขาจ้องมองมาที่ฉัน
- 発音(学習者向け): phûak khǎo cɔ̂ɔng mɔɔng maa thîi chǎn
- 声調: 下降声 → 上昇声 → 下降声 → 中声 → 下降声 → 低声 → 上昇声
- 日本語: 彼らは私をじっと見ている。
- (補足): 「จ้องมอง (cɔ̂ɔng mɔɔng)」と組み合わせることで、「じっと見つめる」という行為をより強調します。
- タイ語: ทำไมคุณถึงจ้องฉันอย่างนั้น?
- 発音(学習者向け): tham mai khun thʉ̌ng cɔ̂ɔng chǎn yàang nán?
- 声調: 中声 → 中声 → 中声 → 上昇声 → 下降声 → 上昇声 → 低声 → 上昇声
- 日本語: なぜ私をそんなにじっと見つめるのですか?
- (補足): 「ทำไม (tham mai)」は「なぜ」。「อย่างนั้น (yàang nán)」は「そのように、そんなに」という意味で、相手の行動への疑問を表します。
- タイ語: เขาจ้องหน้าจอคอมพิวเตอร์
- 発音(学習者向け): khǎo cɔ̂ɔng nâa cɔɔ khɔm phiw tœ̂ə
- 声調: 上昇声 → 下降声 → 下降声 → 中声 → 中声 → 中声 → 低声 → 低声
- 日本語: 彼はコンピュータの画面を凝視していた。
- (補足): 「หน้าจอ (nâa cɔɔ)」は「画面」。特定の対象物に視線を集中させる状況でよく使われます。
- タイ語: เธอจ้องตาฉัน
- 発音(学習者向け): thəə cɔ̂ɔng taa chǎn
- 声調: 中声 → 下降声 → 中声 → 上昇声
- 日本語: 彼女は私の目を見つめた。
- (補足): 「ตา (taa)」は「目」。「จ้องตา」で「目をじっと見つめる」という表現になります。相手との間に緊張感や深い感情がある場合に用いられます。
- タイ語: เขาจ้องฉันแล้วไม่พูดอะไรเลย
- 発音(学習者向け): khǎo cɔ̂ɔng chǎn lɛ́ɛo mâi phûut a-rai ləəi
- 声調: 上昇声 → 下降声 → 上昇声 → 上昇声 → 下降声 → 下降声 → 中声 → 中声 → 中声
- 日本語: 彼は私をじっと見つめ、何も言わなかった。
- (補足): 「แล้ว (lɛ́ɛo)」は「そして」や「〜してから」という接続詞。「ไม่…เลย (mâi… ləəi)」で「全く〜ない」という強い否定を表します。
関連語・派生語
- มอง (mɔɔng): 見る(より一般的な意味で、視線を向けること)
- ดู (duu): 見る、視聴する(テレビを見る、映画を見るなど、広範囲な「見る」)
- เพ่ง (pêŋ): 凝視する、集中して見る(「จ้อง」と似ていますが、よりフォーマルな文脈や、集中力を要する行為に使うことが多い)
- จ้องมอง (cɔ̂ɔng mɔɔng): じっと見つめる(「จ้อง」を強調した表現)
- จ้องจับผิด (cɔ̂ɔng càp phìt): 揚げ足を取ろうとじっと見る、欠点を探そうと凝視する
よく使われる組み合わせ(コロケーション)
- จ้องหน้า (cɔ̂ɔng nâa): (相手の)顔をじっと見る
- จ้องตา (cɔ̂ɔng taa): (相手の)目を見つめる
- จ้องจอ (cɔ̂ɔng cɔɔ): 画面を凝視する
- จ้องคอย (cɔ̂ɔng khɔɔi): じっと待つ(来るのをじっと見つめながら待つニュアンス)
学習のヒントと注意点
- 覚え方: 「じっとチョー(超)ン(ンー)と見つめる!」と覚えるのはどうでしょうか。「チョー」という音の響きから、集中して見るイメージを連想できます。
- 発音の注意点:
- 子音「จ (cɔɔ caan)」: 日本語の「チャ」に近い音ですが、日本語のように破裂音が強くなく、やや舌先を歯茎の裏に軽く触れるか触れないかで、空気を少し絞り出すように発音します。無気音なので息を強く吐き出しません。
- 母音「ออ (ɔɔ)」: 口を大きく開けて、日本語の「オー」と「アー」の中間のような音を出します。少し口を丸める意識も持つと良いでしょう。
- 末子音「ง (ngɔɔ nguu)」: これは日本語の「ン」とは全く異なる、鼻にかかる音です。口を閉じて発音する日本語の「ン」ではなく、口を開けたまま舌の付け根を上げて、喉の奥で「ン」と鼻から響かせるように発音します。この音はタイ語の重要な特徴の一つなので、特に注意して練習しましょう。
- 声調の注意点: 「จ้อง (cɔ̂ɔng)」は下降声です。高い音から急激に低い音に下がるイメージで発音します。例えば、日本語で「あっ!」と驚いた時の「あ」のように、短く勢いよく下げる感覚を掴むと良いでしょう。この声調が不正確だと、全く違う意味に聞こえてしまう可能性があります。
- 日本語話者が間違いやすい点: 日本語には「じっと見る」のニュアンスを直接的に表す「じっ」という副詞がありますが、タイ語の「จ้อง」はそれ自体に「じっと」という集中したニュアンスが含まれています。そのため、安易に「じっと」に対応するタイ語の副詞を付け加えようとすると、不自然になることがあります。
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