【タイ語単語学習】
いくぶん、多少 – ค่อนข้าง
目標単語
- タイ語: ค่อนข้าง
- 日本語: いくぶん、多少、比較的、〜気味
- 英語: somewhat, rather, quite
基本情報
- 品詞: 副詞
- 発音(カタカナ近似): コーンカーン
- 発音記号(学習者向け): kɔ̂n-kʰâːŋ
- 声調: 下降声 → 下降声
- 【必須】正確な音声:
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単語の解説
ค่อนข้าง
(kɔ̂n-kʰâːŋ) は副詞で、主に形容詞や動詞の前に置いて、その程度が「比較的〜である」「どちらかというと〜である」というニュアンスを加えます。完全にその状態ではないが、それに近い、という「いくぶん」「多少」「やや」といった意味合いで使われます。英語の “somewhat”, “rather”, “quite” に近い表現です。
単語の成り立ちとしては、ค่อน
(kɔ̂n) が「〜気味、かなり」といった意味を含み、ข้าง
(kʰâːŋ) が「側、方向」を意味しますが、これら二つの単語が合わさることで、特定の程度や状態を相対的に表す副詞として機能します。
豊富な例文
- タイ語: ห้องนี้ค่อนข้างเล็ก
- 発音(学習者向け): hɔ̂ŋ níː kɔ̂n-kʰâːŋ lék
- 声調: 下降声 → 高声 → 下降声 → 下降声 → 高声
- 日本語: この部屋はいくぶん小さいです。
- (補足):
เล็ก
(lék) は「小さい」という意味の形容詞です。
- タイ語: เขาดูค่อนข้างเหนื่อย
- 発音(学習者向け): kʰáw duː kɔ̂n-kʰâːŋ nʉ̀ai
- 声調: 上昇声 → 中声 → 下降声 → 下降声 → 低声
- 日本語: 彼はいと疲れているようだ。
- (補足):
ดู
(duː) は「〜に見える、〜のようだ」という意味、เหนื่อย
(nʉ̀ai) は「疲れる」という意味です。
- タイ語: งานนี้ค่อนข้างยาก
- 発音(学習者向け): ŋaːn níː kɔ̂n-kʰâːŋ yâːk
- 声調: 中声 → 高声 → 下降声 → 下降声 → 下降声
- 日本語: この仕事はいくぶん難しい。
- (補足):
งาน
(ŋaːn) は「仕事」、ยาก
(yâːk) は「難しい」という意味です。
- タイ語: เธอเป็นคนค่อนข้างขี้อาย
- 発音(学習者向け): tʰəː pen kʰon kɔ̂n-kʰâːŋ kʰîː-ʔaːi
- 声調: 中声 → 中声 → 中声 → 下降声 → 下降声 → 下降声 → 中声
- 日本語: 彼女はいくぶん内気な性格です。
- (補足):
เป็นคน
(pen kʰon) は「〜な人だ」という表現、ขี้อาย
(kʰîː-ʔaːi) は「内気な、恥ずかしがり屋の」という意味です。
- タイ語: อากาศวันนี้ค่อนข้างร้อน
- 発音(学習者向け): ʔaː-kàːt wan níː kɔ̂n-kʰâːŋ rɔ́ɔn
- 声調: 中声 → 低声 → 中声 → 高声 → 下降声 → 下降声 → 高声
- 日本語: 今日の天気はいくぶん暑い。
- (補足):
อากาศ
(ʔaː-kàːt) は「天気」、ร้อน
(rɔ́ɔn) は「暑い」という意味です。
関連語・派生語
- ค่อน (kɔ̂n): 「かなり、〜気味」。
ค่อนข้าง
の一部ですが、単独で使われることもあり、文脈によってニュアンスが異なります。 - พอสมควร (pʰɔː-sɔ̌m-kʰuːan): 「そこそこ、かなりの程度、十分」。
ค่อนข้าง
と同様に「いくぶん」という意味で置き換え可能な場合がありますが、พอสมควร
は「十分な程度」というポジティブなニュアンスを含むこともあります。 - เล็กน้อย (lék-nɔ́i): 「わずかに、少し」。より「ごくわずか」という少ない量を表す際に使われます。
よく使われる組み合わせ(コロケーション)
- ค่อนข้างดี (kɔ̂n-kʰâːŋ diː): いくぶん良い、かなり良い
- ค่อนข้างแพง (kɔ̂n-kʰâːŋ pʰɛːŋ): いくぶん高い、かなり高い
- ค่อนข้างเร็ว (kɔ̂n-kʰâːŋ rew): いくぶん速い、かなり速い
- ค่อนข้างมาก (kɔ̂n-kʰâːŋ mâːk): いくぶん多い、かなり多い
学習のヒントと注意点
- 連想法(ニーモニック): 「コーン(corn)をカーン(can)で食べたら、いくぶんおいしい」のように、音の響きから連想して覚えてみましょう。
- 発音と声調:
ค่อนข้าง
は両方の音節が下降声です。「コォン↘カーン↘」のように、それぞれの音節で声調が下がることを意識して発音しましょう。日本語の平坦な発音にならないように注意が必要です。- 最初の
ค
(kʰ) と次のข
(kʰ) はどちらも有気音です。日本語の「カ行」よりも息を強く吐き出すように発音します。口の前にティッシュペーパーを置いて、発音時にティッシュが揺れるのを感じてみましょう。 - 母音は両方とも長母音です。
ออ
(ɔː) は口を大きく開けて「オー」と長く伸ばし、อา
(aː) も「アー」と長く伸ばします。短くならないように注意してください。
- 日本語話者が間違いやすい点:
- 声調を意識しないと「コーンカーン」と平板な発音になり、タイ人には異なる単語に聞こえたり、不自然に聞こえたりすることがあります。必ず下降声を意識して発音練習をしましょう。
- 有気音と無気音の区別が曖昧になりがちです。
ค่อนข้าง
のค
とข
は有気音ですが、例えばก
(k) は無気音です。この違いを意識して練習することが重要です。
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