【タイ語単語学習】
** solid : しっかりした;硬い;固体の – แข็ง
目標単語
- タイ語: แข็ง
- 日本語: 硬い、固い、しっかりした、丈夫な
- 英語: hard, solid, firm, stiff
基本情報
- 品詞: 形容詞
- 発音(カタカナ近似): ケェン
- 発音記号(学習者向け): kǎeng
- 声調: 上昇声
- 【必須】正確な音声: [音声を聞く – ※ここに実際の音声リンクが入ります]
単語の解説
この単語「แข็ง (kǎeng)」は、主に物理的な「硬さ」や「固さ」を表す形容詞です。物質がもろくなく、形が崩れにくい状態を指します。 そこから転じて、「しっかりした」「丈夫な」「頑丈な」といった、物理的な強度や安定性を表す意味でも使われます。例えば、体が丈夫であることや、構造物が頑丈であることなどを表現できます。 また、水が氷のように固まる様子など、「固まる」という動作の結果としての状態を示す際にも用いられます。日本語の「硬い」「固い」「堅い」といった様々なニュアンスの一部をカバーする単語です。
豊富な例文
- タイ語: โต๊ะตัวนี้แข็งมาก
- 発音(学習者向け): dtó tũua níi kǎeng mâak
- 声調: 低声 → 中声 → 上昇声 → 上昇声 → 墜声
- 日本語: このテーブルはとても硬いです。
- (補足): 「โต๊ะ (dtó)」はテーブル、「ตัว (tũua)」はテーブルの類別詞、「นี้ (níi)」はこれ、という意味です。「มาก (mâak)」は「とても」という強調の副詞です。
- タイ語: ขนมปังแข็งไปหน่อย
- 発音(学習者向け): khà-nǒm bpang kǎeng bpai nɔ̀i
- 声調: 低声 → 上昇声 → 低声 → 上昇声 → 中声 → 低声
- 日本語: パンが少し硬すぎる。
- (補足): 「ขนมปัง (khà-nǒm bpang)」はパン。「ไปหน่อย (bpai nɔ̀i)」は「少し〜すぎる」というニュアンスを表します。
- タイ語: เขาตัวแข็งแรงมาก
- 発音(学習者向け): káo dtuua kǎeng raeng mâak
- 声調: 上昇声 → 中声 → 上昇声 → 中声 → 墜声
- 日本語: 彼は体がとても丈夫です。
- (補足): 「ตัว (dtuua)」は体。「แข็งแรง (kǎeng raeng)」は「丈夫な、頑丈な、力強い」という意味の複合形容詞です。「แข็ง」単体でも「丈夫」のニュアンスはありますが、「แรง」を加えることでその意味合いが強まります。
- タイ語: น้ำแข็งละลายช้า
- 発音(学習者向け): náam kǎeng lá-laai cháa
- 声調: 高声 → 上昇声 → 高声 → 中声 → 高声
- 日本語: 氷は溶けるのが遅い。
- (補足): 「น้ำแข็ง (náam kǎeng)」は「氷」を意味する複合名詞で、「水 (น้ำ)」と「硬い (แข็ง)」が組み合わさっています。「ละลาย (lá-laai)」は溶ける、「ช้า (cháa)」は遅いです。
- タイ語: ทำใจแข็งไว้
- 発音(学習者向け): tam jai kǎeng wái
- 声調: 中声 → 中声 → 上昇声 → 墜声
- 日本語: 心を強く持て(我慢しろ)。
- (補足): 「ทำใจ (tam jai)」は「心を整える、決心する」、「ไว้ (wái)」は動詞の後について「〜しておく」といった意味合いを加えます。直訳すると「心を硬くしておく」となり、「我慢する」「心を強く持つ」という比喩的な意味になります。
関連語・派生語
- แข็งแรง (kǎeng raeng): 丈夫な、頑丈な、力強い(「แข็ง」に「力、エネルギー」を意味する「แรง (raeng)」が加わり、物理的な強度や体力を指す)
- ของแข็ง (khǒng kǎeng): 固体(名詞)(「物、もの」を意味する「ของ (khǒng)」と組み合わせて「固いもの」で「固体」となる)
- แข็งกระด้าง (kǎeng grà-dâang): 硬くて荒い、頑固な(表面が硬くてザラザラしている状態や、性格が頑固であることを指す)
- ใจแข็ง (jai kǎeng): 意地っ張りな、決意の固い、冷酷な(「心」を意味する「ใจ (jai)」と組み合わせて、精神的な強さや頑固さを表す)
よく使われる組み合わせ(コロケーション)
- น้ำแข็ง (náam kǎeng): 氷 (水 + 硬い)
- ไข่แข็ง (khài kǎeng): ゆで卵(固ゆで卵) (卵 + 硬い)
- พูดแข็ง (pôot kǎeng): きつい言い方をする、ぶっきらぼうに話す (話す + 硬い)
- ทำใจแข็ง (tam jai kǎeng): 我慢する、心を強く持つ (する + 心 + 硬い)
- หมอนแข็ง (mɔ̌ɔn kǎeng): 硬い枕 (枕 + 硬い)
学習のヒントと注意点
- 発音と声調の注意点: 「แข็ง (kǎeng)」の頭子音「ข (khɔ̌ɔ)」は、日本語の「カ」や「ハ」とは異なり、喉の奥から息を出すような音(無気音)です。発音記号の
kʰ
ではなく、k
やkh
で表されることが多いですが、実際には「ク」と「フ」の中間のような音を意識すると良いでしょう。 - 声調: 上昇声(rising tone)です。低いところから始めて、ぐっと声を上げてください。この単語は声調が非常に重要で、間違えると意味が通じにくくなることがあります。何度も正確な音声を聞いて練習しましょう。
- 日本語話者が間違いやすい点: 日本語の「かたい」には「硬い(物理的な硬さ)」「固い(形がしっかりしている、精神的に揺るがない)」「堅い(安定している、確かだ)」など複数のニュアンスがありますが、「แข็ง」は主に物理的な硬さ・固さを指します。精神的な「堅い」や「確かな」という意味では、「มั่นคง (mân khong)」(確固たる、安定した)などの別の単語を使うことが多いので注意が必要です。
- 派生語との関連: 「แข็ง」は他の単語と組み合わされることで、多様な意味を形成します。「แข็งแรง (kǎeng raeng)」のように、「強い」というニュアンスが加わることもあれば、「ใจแข็ง (jai kǎeng)」のように比喩的な意味になることもあります。単体で覚えるだけでなく、関連語やコロケーションも一緒に学ぶと、より理解が深まります。
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