【タイ語単語学習】
熟した;成熟した – สุก
目標単語
- タイ語: สุก
- 日本語: 熟した;成熟した;(ご飯などが)炊けた、煮えた
- 英語: Ripe; cooked; done
基本情報
- 品詞: 形容詞 (動詞的にも使われる)
- 発音(カタカナ近似): スック
- 発音記号(学習者向け): sùk
- 声調: 低声
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単語の解説
สุก
(sùk) は、主に食べ物、特に果物が「熟している」状態を表す際に使われるタイ語の単語です。これにより、果物が食べごろであることを示します。
また、この単語は調理された状態、つまり「火が通った」「煮えた」「炊けた」という意味でも頻繁に使われます。例えば、ご飯が炊けた状態や、肉や野菜が十分に調理された状態を指します。
比喩的な意味で、物事が「熟成した」状態、例えば計画が十分に練られた状態を指すこともありますが、人に対して「成熟した」という意味で使うことは少なく、その場合は เป็นผู้ใหญ่
(pen pûu yài: 大人である、大人びている) など別の表現を使うのが一般的です。
豊富な例文
- タイ語: มะม่วงลูกนี้สุกหรือยังครับ/คะ?
- 発音(学習者向け): má-mûang lûuk níi sùk rʉ̌ʉ yang khráp/khá?
- 声調: 中声-低声 低声-中声-上昇声-低声 低声-高声/下降声
- 日本語: このマンゴーはもう熟していますか?
- (補足):
มะม่วง
(má-mûang) は「マンゴー」、ลูกนี้
(lûuk níi) は「この(果物などの丸いもの)一個」。หรือยัง
(rʉ̌ʉ yang) は「もう~しましたか?」という完了の疑問を表します。
- タイ語: ข้าวสุกแล้ว
- 発音(学習者向け): khâao sùk lɛ́ɛo
- 声調: 下降声 低声 下降声
- 日本語: ご飯が炊けました。
- (補足):
ข้าว
(khâao) は「ご飯」。แล้ว
(lɛ́ɛo) は「~した」「~済み」という完了を表す助詞です。
- タイ語: เนื้อสุกหรือยังคะ?
- 発音(学習者向け): nʉ́a sùk rʉ̌ʉ yang khá?
- 声調: 高声 低声 上昇声 低声 下降声
- 日本語: お肉はもう焼けましたか?
- (補足):
เนื้อ
(nʉ́a) は「肉」。หรือยัง
は先ほどの例文と同様です。
- タイ語: แผนยังไม่สุกพอ
- 発音(学習者向け): phɛ̌ɛn yang mâi sùk phɔɔ
- 声調: 上昇声 中声 下降声 低声 中声
- 日本語: 計画はまだ十分に熟していません。
- (補足):
แผน
(phɛ̌ɛn) は「計画」。ยังไม่...พอ
(yang mâi…phɔɔ) は「まだ十分に~でない」という意味のフレーズです。
- タイ語: ทุเรียนลูกนี้สุกเกินไปแล้ว
- 発音(学習者向け): thú-riian lûuk níi sùk kəən pai lɛ́ɛo
- 声調: 中声-中声 低声-中声-上昇声-低声 低声-中声-中声-下降声
- 日本語: このドリアンは熟しすぎています。
- (補足):
ทุเรียน
(thú-riian) は「ドリアン」。เกินไป
(kəən pai) は「~すぎる」という意味で、程度が過剰であることを示します。
関連語・派生語
- ดิบ (dìp): 生の、未熟な、未調理の(
สุก
の対義語) - สุกงอม (sùk ngɔɔm): (果物が)熟しきった、熟成しきった(
สุก
を強調する表現) - กึ่งสุกกึ่งดิบ (kʉ̀ng sùk kʉ̀ng dìp): 半生、レア(半分熟れていて半分生の状態)
よく使われる組み合わせ(コロケーション)
- ผลไม้สุก (phǒn-lá-mái sùk): 熟した果物
- ข้าวสุก (khâao sùk): 炊けたご飯
- เนื้อสุก (nʉ́a sùk): 火の通った肉
- สุกเกินไป (sùk kəən pai): 熟しすぎる、火が通りすぎる
学習のヒントと注意点
- 発音のポイント:
สุก
(sùk) の最後のก
(k) の音は、日本語の「ック」のように息を強く吐き出すのではなく、喉の奥で音を止める「閉鎖音」です。日本語の「ック」よりも短く詰まるような発音を意識してください。 - 声調のポイント:
สุก
は低声です。日本語にはない声調なので、低いトーンで始まり、そのまま低いトーンで終わるように練習しましょう。喉をリラックスさせ、低い声で発音する感覚を掴むことが重要です。 - 使い分け:
สุก
は「熟した」と「火が通った」の二つの主要な意味を持ちます。どちらの意味で使われているかは、文脈や対象となる名詞(果物か、ご飯や肉かなど)で判断できます。 - 日本語話者が間違いやすい点: 「成熟した(人)」という意味で
สุก
を使うと不自然になる点に注意が必要です。その場合は、เป็นผู้ใหญ่
(pen pûu yài: 大人である、大人びている) やมีประสบการณ์
(mii prà-sòp-kaan: 経験がある) といった表現を使うのがより自然なタイ語です。
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