【タイ語単語学習】
から – จาก
目標単語
- タイ語: จาก
- 日本語: から(〜から、〜以来、〜出身)
- 英語: from, since, out of
基本情報
- 品詞: 前置詞
- 発音(カタカナ近似): ジャーク
- 発音記号(学習者向け): jàak
- 声調: 低声
- 【必須】正確な音声: [音声を聞く – ※ここに実際の音声リンクが入ります]
単語の解説
タイ語の「จาก (jàak)」は、日本語の「から」が持つ意味合いの中でも、場所や時間の起点、分離、材料の出所などを表す際に使われる最も基本的な単語です。主に「〜から」「〜以来」「〜出身」といった意味で用いられます。 日本語の「から」は原因・理由を表すこともありますが、「จาก (jàak)」は限定的な場合を除いて、原因・理由を表す際にはあまり使われません(その場合は「เพราะ (prɔ́)」などが用いられます)。
豊富な例文
- タイ語: ผมมาจากญี่ปุ่นครับ
- 発音(学習者向け): pǒm maa jàak yîi-bpùn kráp
- 声調: 上昇声 → 中声 → 低声 → 低声 → 低声 → 上昇声
- 日本語: 私は日本から来ました。
- (補足): 「มา (maa)」は「来る」、「ญี่ปุ่น (yîi-bpùn)」は「日本」。出身地を言う際の典型的な表現です。
- タイ語: ร้านเปิดตั้งแต่เก้าโมงเช้าถึงห้าโมงเย็น
- 発音(学習者向け): ráan bpə̀ət tâng-dtɛ̀ɛ gâo moong cháao tʉ̌ng hâa moong yen
- 声調: 上昇声 → 低声 → 低声 → 下降声・低声 → 下降声 → 上昇声 → 上昇声 → 上昇声 → 低声
- 日本語: お店は朝9時から夕方5時まで開いています。
- (補足): 「ตั้งแต่ (tâng-dtɛ̀ɛ)」は「〜から」で、時間の起点を明確に表す際によく使われます。「จาก (jàak)」も時間の起点に使えますが、「ตั้งแต่」の方がより時間的な継続や期間の始まりを強調します。「ถึง (tʉ̌ng)」は「〜まで」です。
- タイ語: เอาหนังสือออกจากกระเป๋า
- 発音(学習者向け): ao năng-sʉ̌ʉ ɔ̀ɔk jàak grà-bpǎo
- 声調: 中声 → 上昇声・上昇声 → 低声 → 低声 → 低声 → 上昇声
- 日本語: カバンから本を取り出す。
- (補足): 「เอา (ao)」は「取る、取り出す」、「ออก (ɔ̀ɔk)」は「出る、出す」。「จาก (jàak)」は「〜から離れる」という分離のニュアンスで使われます。
- タイ語: ไวน์นี้ทำมาจากองุ่น
- 発音(学習者向け): wai níi tam maa jàak o-ngùn
- 声調: 中声 → 上昇声 → 中声 → 中声 → 低声 → 中声 → 低声
- 日本語: このワインはブドウから作られています。
- (補足): 「ทำมาจาก (tam maa jàak)」で「〜から作られている」という意味になります。「องุ่น (o-ngùn)」は「ブドウ」。材料の出所を示す場合にも「จาก (jàak)」が使われます。
- タイ語: เรียนรู้จากความผิดพลาด
- **発音(学習者向け): rīian-rúu jàak kwaam-pìt-plâat
- 声調: 中声・上昇声 → 低声 → 中声・低声・下降声
- 日本語: 失敗から学ぶ。
- (補足): この場合、「から」は原因や根拠というよりは「起点」や「出所」のニュアンスが強いです。「ความผิดพลาด (kwaam-pìt-plâat)」は「間違い、失敗」。
関連語・派生語
- ตั้งแต่ (tâng-dtɛ̀ɛ): 時間的な起点を強調する「〜から」。例えば、「ตั้งแต่เช้า (tâng-dtɛ̀ɛ cháao) – 朝から」のように使われます。「จาก (jàak)」は場所・時間どちらにも使えますが、「ตั้งแต่」は時間起点に特化しており、継続のニュアンスが強いです。
- เพราะ (prɔ́): 理由や原因の「〜なので、〜だから」。日本語の「から」が原因・理由を表す場合に最も近いタイ語です。例: 「เพราะว่าฝนตก (prɔ́ wâa fǒn dtòk) – 雨が降っているから」。
- ถึง (tʉ̌ng): 「〜まで」。距離や時間の終点を示す際によく使われます。「จาก…ถึง… (jàak…tʉ̌ng…) – 〜から〜まで」という形でセットで用いられます。
- ออก (ɔ̀ɔk): 「出る」。
จาก
と組み合わせて「ออกไปจาก (ɔ̀ɔk bpai jàak) – 〜から出ていく」のように使われることがあります。 - ที่ (tîi): 「場所」や「〜で」。文脈によっては、「〜から」というより「〜で」という意味で場所の指定に使われることがあります。
よく使われる組み合わせ(コロケーション)
- จาก…ถึง… (jàak…tʉ̌ng…): 「〜から〜まで」。場所や時間を示す際によく使われるフレーズです。
- 例: จากกรุงเทพฯ ถึงเชียงใหม่ (jàak grung-têep tʉ̌ng chiiang-mài) – バンコクからチェンマイまで。
- มาจาก (maa jàak): 「〜から来た」。出身地や出所を示す定番の表現です。
- 例: มาจากประเทศไหน? (maa jàak bprà-têet nǎi?) – どの国から来ましたか?
- จากที่ (jàak tîi): 「〜の場所から」。特定の場所を指す際に使われます。
- จากนั้น (jàak nán): 「それから、その後」。時間の連続を示す表現です。
- จากบ้าน (jàak bâan): 「家から」。
学習のヒントと注意点
- 発音と声調の注意: 「จาก (jàak)」は低声です。「ジャーク」と発音する際、日本語の平板な「ジャーク」にならないよう、低く安定したトーンを意識してください。末子音の「ก (gɔɔ gai)」は声門閉鎖音(日本語の「ッ」に近い、喉の奥で止める音)なので、伸ばしきらずに短く切るように発音します。
- 日本語の「から」の多義性: 日本語の「から」は非常に多くの意味を持ちますが、タイ語では文脈によって異なる単語が使われます。
- 起点(場所・時間・分離): 「จาก (jàak)」
- 理由・原因: 「เพราะ (prɔ́)」または「เพราะว่า (prɔ́ wâa)」
- 時間的な起点(継続の強調): 「ตั้งแต่ (tâng-dtɛ̀ɛ)」 これらを混同しないように注意しましょう。特に「原因・理由の『から』」を「จาก」で表現しようとすると間違いやすいので、「เพราะ」を使うと覚えておくと良いでしょう。
- 連想法: 「ジャーニー(旅)は、ここから始まる!」というように、「ジャー」という音から「出発点」や「起点」を連想すると覚えやすいかもしれません。
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