【タイ語単語学習】
に憤慨する – เคือง
目標単語
- タイ語: เคือง
- 日本語: 憤慨する、立腹する、気に障る、不満を持つ
- 英語: resent, be offended, be displeased, be annoyed
基本情報
- 品詞: 動詞
- 発音(カタカナ近似): クゥアン
- 発音記号(学習者向け): kʉ̄ang
- 声調: 下降声
- 【必須】正確な音声: [音声を聞く – ※ここに実際の音声リンクが入ります]
単語の解説
「เคือง (kʉ̄ang)」は、何らかの行為や状況に対して「不満に思う」「気に障る」「立腹する」といった、少し不快感や不満を伴う怒りや苛立ちを表すタイ語の動詞です。 「โกรธ (gròot)」がより直接的で強い「怒り」を示すのに対し、「เคือง」は心の中でわだかまりを感じたり、不満を抱いたりするような、より抑制された、あるいは持続的な不快感を示すことが多いです。 例えば、相手の行動に対して「ちょっと納得がいかない」「不愉快に思う」といったニュアンスで使われます。
豊富な例文
- タイ語: เขาดูเหมือนจะเคืองที่ผมมาสาย
- 発音(学習者向け): kháo duu mʉ̌an jà kʉ̄ang thîi phǒm maa sǎai
- 声調: 上昇声 → 中声 → 上昇声 → 低声 → 下降声 → 低声 → 上昇声 → 上昇声
- 日本語: 彼は私が遅れたことに腹を立てているようだ。
- (補足): 「ดูเหมือนจะ… (duu mʉ̌an jà…)」は「~のようだ」。「ที่ (thîi)」は理由を表す接続詞で、「~ということに」というニュアンスになります。
- タイ語: เธอเคืองมากที่คุณปฏิเสธข้อเสนอของเธอ
- 発音(学習者向け): thəə kʉ̄ang mâak thîi khun bpà-tì-sèet khɔ̂ɔ-sə̌ə-nə̌ə khɔ̌ɔng thəə
- 声調: 中声 → 下降声 → 下降声 → 低声 → 中声 → 低声 → 低声 → 上昇声 → 上昇声 → 上昇声 → 中声
- 日本語: 彼女はあなたが彼女の提案を断ったことにひどく不満を抱いている。
- (補足): 「มาก (mâak)」は「とても」。「ปฏิเสธ (bpà-tì-sèet)」は「拒否する、断る」。「ข้อเสนอ (khɔ̂ɔ-sə̌ə-nə̌ə)」は「提案」。
- タイ語: คำพูดและการกระทำของเขาทำให้ผมเคือง
- 発音(学習者向け): kham phûut lɛ́ gaan grà-tham khɔ̌ɔng kháo tham hâi phǒm kʉ̄ang
- 声調: 中声 → 下降声 → 高声 → 中声 → 低声 → 中声 → 上昇声 → 上昇声 → 中声 → 下降声
- 日本語: 彼の言動が私の気に障った。
- (補足): 「คำพูด (kham phûut)」は「言葉」。「การกระทำ (gaan grà-tham)」は「行動」。「ทำให้…เคือง (tham hâi…kʉ̄ang)」で「~を気に障らせる/不満に思わせる」という使役の意味になります。
- タイ語: ฉันกังวลว่าเขาจะยังเคืองฉันอยู่หรือเปล่า
- 発音(学習者向け): chǎn gang-won wâa kháo jà yang kʉ̄ang chǎn yùu rʉ̌ʉ bplào
- 声調: 上昇声 → 中声 → 中声 → 下降声 → 上昇声 → 低声 → 中声 → 下降声 → 上昇声 → 上昇声 → 低声
- 日本語: 彼がまだ私に不満を持っているのではないかと心配だ。
- (補足): 「กังวลว่า… (gang-won wâa…)」は「~を心配する」。「ยัง…อยู่ (yang…yùu)」は「まだ~している」という継続を表します。「หรือเปล่า (rʉ̌ʉ bplào)」は文末に置いて疑問を表します。
- タイ語: เขาทำหน้าเคืองเล็กน้อย
- 発音(学習者向け): kháo tham nâa kʉ̄ang lék nɔ́i
- 声調: 上昇声 → 中声 → 下降声 → 下降声 → 低声 → 高声
- 日本語: 彼は少し不満げな顔をしていた。
- (補足): 「ทำหน้า… (tham nâa…)」は「~な顔をする」。「เล็กน้อย (lék nɔ́i)」は「少し、若干」。
関連語・派生語
- โกรธ (gròot): 怒る、腹を立てる。より直接的で強い感情としての「怒り」を表します。
- ไม่พอใจ (mâi pɔɔ jai): 不満である、気に食わない。直訳すると「心が満足しない」で、「不満」という状態を指します。
- ขุ่นเคือง (khùn kʉ̄ang): 憤慨する、激しく不満を抱く。「เคือง」の強調形で、より深い不満や怒りを表します。
- เคืองใจ (kʉ̄ang jai): 気に障る、不満に思う。「ใจ (jai)=心」を伴うことで、感情的な不満を強調する意味になります。
よく使われる組み合わせ(コロケーション)
- เคืองใคร (kʉ̄ang khrai): 誰かに不満を抱く/腹を立てる
- เคืองที่… (kʉ̄ang thîi…): ~ということに不満を抱く/腹を立てる(理由を伴う)
- ทำหน้าเคือง (tham nâa kʉ̄ang): 不満げな顔をする
学習のヒントと注意点
- 連想法(ニーモニック): 「クゥアン」という音から、「クゥアンクゥアン」と不満を抱いて「不機嫌(きげん)」になる様子を想像してみましょう。
- 発音(母音 ʉ̄a): 「ʉ̄a」はタイ語特有の二重母音で、日本語にはない音です。カタカナの「ウア」に聞こえるかもしれませんが、口を丸くして「ウ」の形から舌を少し引き、そのまま「ア」へと滑らかに移行させるように発音します。単に「ウーア」と伸ばすのではなく、一連の動きで発音することが重要です。
- 声調(下降声): 「เคือง (kʉ̄ang)」の声調は下降声です。高いところから低いところへ滑らかに下げるように発音します。日本語のアクセントのようなものではなく、音の高さ自体が変化する「声調」を意識してください。
- 日本語話者が間違いやすい点:
- 子音「k」: 無気音の「k」で、日本語の「カ行」の子音のように息を強く出さないように注意してください。
- 母音「ʉ̄a」: カタカナ近似の「クゥアン」に引っ張られて、単なる「クーアン」や「ケーアン」にならないよう、正確な二重母音の発音を習得することが重要です。
- 「โกรธ (gròot)」との使い分け: 「โกรธ」がより直接的で強い怒りを表すのに対し、「เคือง」は不満や苛立ち、わだかまりといった、より抑制された感情を表します。このニュアンスの違いを理解して使い分けることが大切です。
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