【タイ語単語学習】
に;を要請する – ขอ
目標単語
- タイ語: ขอ
- 日本語: 〜に要請する、〜を求める、〜を依頼する、〜を請う
- 英語: to ask for, to request, to beg, to ask (permission)
基本情報
- 品詞: 動詞
- 発音(カタカナ近似): コー
- 発音記号(学習者向け): khɔ̌ɔ
- 声調: 上昇声 (高音から始まり、さらに上がる声調)
- 【必須】正確な音声:
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単語の解説
「ขอ (khɔ̌ɔ)」は、タイ語で「〜を求める」「〜を依頼する」「〜を請う」といった、何かを相手に要求したり、お願いしたりする際に用いられる非常に汎用性の高い動詞です。物やサービス、情報、許可など、幅広い対象に対して「ください」「お願いします」といった意味合いで使われます。
文脈によっては「〜を願う」「〜を懇願する」といったより強いニュアンスを持つこともありますが、日常会話では「〜を頼む」程度の軽い依頼にも頻繁に使われます。
単語の成り立ちとしては単純な一音節の単語であり、分解可能な要素はありません。
豊富な例文
- タイ語: ขอน้ำหน่อยค่ะ
- 発音(学習者向け): khɔ̌ɔ náam nɔ̀i khâ
- 声調: 上昇声 → 高声 → 低声 → 下降声
- 日本語: 少し水をください。
- (補足): 「หน่อย (nɔ̀i)」は「少し」という意味で、依頼のニュアンスを和らげ、より丁寧にする効果があります。「ค่ะ (khâ)」は女性が使う丁寧語です。
- タイ語: ผมขอเข้าไปได้ไหมครับ
- 発音(学習者向け): phǒm khɔ̌ɔ khâw pai dâi mái khráp
- 声調: 上昇声 → 上昇声 → 下降声 → 中声 → 上昇声 → 高声
- 日本語: 私は中に入ってもいいですか?(許可を求めている)
- (補足): 「ขอเข้าไป (khɔ̌ɔ khâw pai)」で「中に入ることを求める」、「ได้ไหม (dâi mái)」は「〜できるか?」という許可や可能性を問う表現です。「ครับ (khráp)」は男性が使う丁寧語です。
- タイ語: ฉันขอความช่วยเหลือจากคุณ
- 発音(学習者向け): chǎn khɔ̌ɔ khwaam chuâi lʉ̌a jàak khun
- 声調: 上昇声 → 上昇声 → 中声 → 下降声 → 上昇声 → 低声 → 中声
- 日本語: 私はあなたに助けを求めます。
- (補足): 「ความช่วยเหลือ (khwaam chuâi lʉ̌a)」は「助け、援助」という名詞です。「ขอความช่วยเหลือ」で「助けを求める」という定型表現になります。
- タイ語: เขาขอใบเสร็จจากพนักงาน
- 発音(学習者向け): kháo khɔ̌ɔ bai sèts jàak phá-nák-ngaan
- 声調: 上昇声 → 上昇声 → 中声 → 低声 → 低声 → 中声 → 中声
- 日本語: 彼/彼女は店員に領収書を求めました。
- (補足): 「ใบเสร็จ (bai sèts)」は「領収書」、「พนักงาน (phá-nák-ngaan)」は「店員、従業員」です。
- タイ語: ขอให้คุณมีความสุขมากๆ นะคะ
- 発音(学習者向け): khɔ̌ɔ hâi khun mii khwaam sùk mâak mâak ná khâ
- 声調: 上昇声 → 下降声 → 中声 → 中声 → 中声 → 下降声 → 低声 → 下降声 → 高声 → 下降声
- 日本語: あなたがたくさん幸せでありますように。
- (補足): 「ขอให้ (khɔ̌ɔ hâi)」は「〜でありますように」「〜を願う」という祈願や祝福の表現でよく使われます。「มีความสุข (mii khwaam sùk)」は「幸せである」という意味です。
関連語・派生語
- ร้องขอ (rɔ́ɔng khɔ̌ɔ): 懇願する、嘆願する。より切実な状況で使われる。
- เรียกร้อง (rîak rɔ́ɔng): 要求する、主張する、抗議する。権利や政治的な要求など、より強いニュアンス。
- อนุญาต (a-nú-yâat): 許可する。ขออนุญาต (khɔ̌ɔ a-nú-yâat) で「許可を求める」という表現になります。
- ช่วย (chuâi): 助ける。ช่วยขอ (chuâi khɔ̌ɔ) で「〜するのを手伝ってください」という依頼の形になります。
よく使われる組み合わせ(コロケーション)
- ขอโทษ (khɔ̌ɔ tôot): ごめんなさい、失礼します。
- ขอบคุณ (khɔ̀ɔp kun): ありがとうございます。(「ขอ」とは発音と声調が異なるので注意)
- ขอ…หน่อย (khɔ̌ɔ … nɔ̀i): 〜を少しください。(気軽な依頼)
- ขอเบอร์โทรศัพท์ (khɔ̌ɔ bəə thoo-rá-sàp): 電話番号をください。
- ขอให้… (khɔ̌ɔ hâi…): 〜を願う、〜でありますように。(祈願、祝福の表現)
学習のヒントと注意点
- 声調のマスターが鍵: 「ขอ (khɔ̌ɔ)」は上昇声です。日本語にはない声調なので、高音からさらに声が上がるイメージで発音することを意識しましょう。声調を間違えると、例えば「ขอบคุณ (khɔ̀ɔp kun) – ありがとうございます」の「ขอบ (khɔ̀ɔp)」と同じように低い声で発音してしまいがちですが、意味が異なる別の単語になってしまいます。
- 発音(有気音): 「ข (khɔ̌ɔ)」の子音は、喉の奥から息を強く出して発音する「kh」の音(有気音)です。日本語の「コ」のように息を強く出さずに発音すると、タイ語の「ค (kho)」の音(無気音)に近くなり、これも聞き取りに影響する可能性があります。口の前にティッシュを置いて、発音時にティッシュが揺れるのを確認すると良い練習になります。
- 意味の広さ: 「ขอ」は非常に広い意味を持つため、文脈で正確なニュアンスを掴むことが重要です。依頼、要求、許可を求める、祈願など、様々な場面で使われます。
- 丁寧さを加えるには: 単に「ขอ」だけでなく、文末に「ครับ (khráp) / ค่ะ (khâ)」を付けたり、「หน่อย (nɔ̀i)」や「ช่วย (chuâi)」といった助詞や動詞を組み合わせることで、より丁寧な依頼になります。
- ニーモニック: 「コレをコーてください!」と日本語の「これ」とタイ語の「ขอ」を重ねて覚えることができます。ただし、発音と声調は正確に練習するよう心がけましょう。
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