regardless : 関係なく, 構わず|タイ語と日本語で覚える日常会話フレーズ【音声付き】

【タイ語単語学習】

関係なく, 構わず – ไม่ว่า…ก็ตาม

目標単語

  • タイ語: ไม่ว่า…ก็ตาม
  • 日本語: 〜に関わらず、〜であろうとなかろうと
  • 英語: regardless (of…), no matter (what/who/where…)

基本情報

  • 品詞: 接続詞句 / 慣用句
  • 発音(カタカナ近似): マイワー … ガータム
  • 発音記号(学習者向け): mâi wâa … gâw dtam
  • 声調:
    • ไม่ (mâi): 下降声
    • ว่า (wâa): 下降声
    • ก็ (gâw): 下降声
    • ตาม (dtam): 中声
  • 【必須】正確な音声: [音声を聞く – ※ここに実際の音声リンクが入ります]

単語の解説

「ไม่ว่า…ก็ตาม (mâi wâa… gâw dtam)」は、「〜に関わらず」「〜であろうとなかろうと」「どんな〜でも」といった意味を表すタイ語の定型表現です。文中の「…」の部分には、特定の条件や状況を示す語句や文節が入ります。この表現を使うことで、その条件や状況に左右されない、影響を受けないというニュアンスを伝えることができます。英語の “no matter what/who/where…” や “regardless of…” に近い使われ方をします。

分解すると: * ไม่ (mâi): 〜ない(否定) * ว่า (wâa): 〜と言う、〜と見なす、〜であろうと * ก็ (gâw): 〜もまた、〜ならば(接続詞的な役割) * ตาม (dtam): 〜に従って、〜通りに(ここでは強調の役割)

これらが組み合わさって、「〜であると仮定しても、それに従わず(関係なく)」といった意味合いになります。

豊富な例文


  • タイ語: ไม่ว่าอากาศจะเป็นอย่างไรก็ตาม พรุ่งนี้เราจะออกเดินทาง
  • 発音(学習者向け): mâi wâa aa gàat jà bpen yàang rai gâw dtam prûng níi rao jà ɔ̀ɔk doen taang
  • 声調: 下降声 → 下降声 → 中声 → 中声 → 中声 → 中声 → 低声 → 中声 → 下降声 → 中声 → 中声 → 中声 → 中声
  • 日本語: 天候に関わらず、明日出発します。
  • (補足): 「จะเป็นอย่างไรก็ตาม (jà bpen yàang rai gâw dtam)」は「どのようであろうとも」という意味で、”no matter what the weather is like” にあたります。

  • タイ語: ไม่ว่าใครก็ตาม จะต้องปฏิบัติตามกฎ
  • 発音(学習者向け): mâi wâa krai gâw dtam jà tɔ̂ng bpà tì bàt dtaam gòt
  • 声調: 下降声 → 下降声 → 中声 → 下降声 → 中声 → 低声 → 低声 → 中声 → 低声 → 中声 → 低声
  • 日本語: 誰であろうと、ルールは守らなければなりません。
  • (補足): 「ใครก็ตาม (krai gâw dtam)」は「誰であろうと」という意味です。

  • タイ語: ไม่ว่าเขาจะเหนื่อยแค่ไหนก็ตาม เขาก็ยิ้มเสมอ
  • 発音(学習者向け): mâi wâa káo jà nùay kâe nǎi gâw dtam káo gâw yím sà mǒe
  • 声調: 下降声 → 下降声 → 下降声 → 低声 → 下降声 → 下降声 → 上昇声 → 下降声 → 中声 → 低声 → 上昇声 → 上昇声
  • 日本語: 彼はどんなに疲れていようと、いつも笑顔です。
  • (補足): 「แค่ไหนก็ตาม (kâe nǎi gâw dtam)」は「どの程度であろうと」という意味です。

  • タイ語: ไม่ว่าคุณจะอยู่ที่ไหนก็ตาม ผมก็คิดถึงคุณ
  • 発音(学習者向け): mâi wâa kun jà yùu tîi nǎi gâw dtam pǒm gâw kít teung kun
  • 声調: 下降声 → 下降声 → 中声 → 低声 → 低声 → 下降声 → 上昇声 → 下降声 → 中声 → 上昇声 → 低声 → 低声 → 中声
  • 日本語: どこにいようと、私はあなたのことを考えています。
  • (補足): 「อยู่ที่ไหนก็ตาม (yùu tîi nǎi gâw dtam)」は「どこにいようと」という意味です。

  • タイ語: ไม่ว่าจะยากแค่ไหนก็ตาม เราจะไม่ยอมแพ้
  • 発音(学習者向け): mâi wâa jà yâak kâe nǎi gâw dtam rao jà mâi yɔɔm pâe
  • 声調: 下降声 → 下降声 → 低声 → 下降声 → 下降声 → 上昇声 → 下降声 → 中声 → 中声 → 低声 → 中声 → 下降声
  • 日本語: どんなに困難であろうと、私たちは諦めません。
  • (補足): 「ยากแค่ไหนก็ตาม (yâak kâe nǎi gâw dtam)」は「どれだけ難しかろうと」という意味です。

関連語・派生語

  • ไม่ว่าจะ + (疑問詞) + ก็ตาม: これが最も一般的な形です。「何であれ、誰であれ、どこであれ」などの意味を作ります。
    • ไม่ว่าจะอะไรก็ตาม (mâi wâa à rai gâw dtam): 何であれ
    • ไม่ว่าจะเมื่อไหร่ก็ตาม (mâi wâa mʉ̂a rài gâw dtam): いつであれ
  • ถึงแม้ว่า…ก็ตาม (teung máe wâa… gâw dtam): 〜にもかかわらず、たとえ〜だとしても(譲歩)
    • これは「不ว่า…ก็ตาม」とは少し異なり、「たとえ〜だとしても、それでも〜」という譲歩の意味合いが強い表現です。

よく使われる組み合わせ(コロケーション)

「不ว่า…ก็ตาม」は、主に以下のパターンで使われます。

  • ไม่ว่า (疑問詞) ก็ตาม: 「何であれ」「誰であれ」「どこであれ」など、様々な疑問詞と組み合わせて使われます。

    • 例: ไม่ว่าใครก็ตาม (mâi wâa krai gâw dtam) – 誰であろうと
    • 例: ไม่ว่าอะไรก็ตาม (mâi wâa à rai gâw dtam) – 何であろうと
    • 例: ไม่ว่าที่ไหนก็ตาม (mâi wâa tîi nǎi gâw dtam) – どこであろうと
    • 例: ไม่ว่าเมื่อไหร่ก็ตาม (mâi wâa mʉ̂a rài gâw dtam) – いつであろうと
  • ไม่ว่า (文節) ก็ตาม: 具体的な条件や状況を文節で示して使用します。

    • 例: ไม่ว่าอากาศจะเป็นอย่างไรก็ตาม (mâi wâa aa gàat jà bpen yàang rai gâw dtam) – 天候がどのようであろうと
    • 例: ไม่ว่าเขาจะพูดอะไรก็ตาม (mâi wâa káo jà pûut à rai gâw dtam) – 彼が何を言おうとも

学習のヒントと注意点

  • 構造を理解する: この表現は「不(mâi) + ว่า(wâa) + [条件/状況] + ก็(gâw) + ตาม(dtam)」という定型的な構造を持っています。[条件/状況]の部分には疑問詞や動詞、形容詞などが入ります。このパターンを覚えることが重要です。
  • 声調に注意: 各単語の声調(特に「ไม่」「ว่า」「ก็」は下降声)を正確に発音することが重要です。特に「ไม่」と「ว่า」は同じ下降声ですが、それぞれ独立して発音される意識を持つと良いでしょう。
  • 意味の広さ: 英語の “no matter what/who/where…” のように、様々な疑問詞と組み合わせて「〜であろうと」という広い意味を表せます。
  • 日本語話者が間違いやすい点:
    • このフレーズが「単語」ではなく「文節を伴う定型表現」である点を理解すること。
    • 「不ว่า」と「ก็ตาม」の間に適切な文節を挿入する練習が必要です。
    • 声調が非常に重要であり、適当なカタカナ発音に頼ると全く通じない可能性があります。特にタイ語の下降声は日本語にはないため、意識的な練習が必要です。例えば、「マイワー」と平坦に発音するのではなく、「マァイ!(高いところから低いところへ)ワァ!(高いところから低いところへ)」と下降させる意識を持つと良いでしょう。

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