【タイ語単語学習】
reason : 理由;;理性;分別 – เหตุผล
目標単語
- タイ語: เหตุผล
- 日本語: 理由、根拠、理性、分別
- 英語: reason, rationale, logic
基本情報
- 品詞: 名詞
- 発音(カタカナ近似): ヘートポン
- 発音記号(学習者向け): hèt-pǒn
- 声調: 低声 → 上昇声
- 【必須】正確な音声: [音声を聞く – ※ここに実際の音声リンクが入ります]
単語の解説
เหตุผล
(hèt-pǒn) は、タイ語で最も一般的に「理由」や「根拠」を意味する単語です。ある事柄や行為の背景にある説明や論理的な根拠を指します。
また、人の持つ「理性」や「分別」、つまり物事を合理的に判断する能力や思考力を指す抽象的な意味でも使われます。
この単語は、เหตุ
(hèt) と ผล
(pǒn) という二つの単語が組み合わさってできています。
– เหตุ
(hèt): 原因、事柄、出来事
– ผล
(pǒn): 結果、成果
これらの組み合わせから、「原因と結果」ひいては「論理的な繋がり」や「理由」という意味合いが生まれました。
豊富な例文
- タイ語: คุณมีเหตุผลอะไรที่มาสาย?
- 発音(学習者向け): kun mii hèt-pǒn a-rai tîi maa sǎai?
- 声調: 中声 → 低声 → 上昇声 → 中声 → 中声 → 低声 → 上昇声
- 日本語: あなたはなぜ遅れたのですか?(直訳:遅れて来た理由は何ですか?)
- (補足):
มีเหตุผล
(mii hèt-pǒn) で「理由がある」。อะไร
(a-rai) は「何」。
- タイ語: เขาเป็นคนมีเหตุผลมาก
- 発音(学習者向け): káo bpen kon mii hèt-pǒn mâak
- 声調: 上昇声 → 中声 → 中声 → 低声 → 上昇声 → 上昇声
- 日本語: 彼(彼女)はとても理性的な人です。
- (補足):
มีเหตุผล
(mii hèt-pǒn) は「理性的である」「分別がある」という形容詞的な意味でも非常によく使われます。
- タイ語: โปรดอธิบายเหตุผลของคุณให้ชัดเจน
- 発音(学習者向け): pròot a-tí-baai hèt-pǒn kɔ̌ɔng kun hâi chát-jeen
- 声調: 低声 → 中声 → 低声 → 低声 → 上昇声 → 上昇声 → 中声 → 高声 → 中声
- 日本語: あなたの理由を明確に説明してください。
- (補足):
โปรด
(pròot) は「どうぞ、〜してください(丁寧な依頼)」。อธิบาย
(a-tí-baai) は「説明する」。ชัดเจน
(chát-jeen) は「明確な」。
- タイ語: สิ่งที่คุณพูดไม่มีเหตุผลเลย
- 発音(学習者向け): sìng tîi kun pûut mâi mii hèt-pǒn ləəi
- 声調: 低声 → 低声 → 中声 → 低声 → 低声 → 低声 → 上昇声 → 中声
- 日本語: あなたが言っていることは全く論理的ではありません。
- (補足):
ไม่มีเหตุผล
(mâi mii hèt-pǒn) で「理由がない」「論理的でない」。เลย
(ləəi) は否定語を強調する副詞です。
- タイ語: เราต้องหาเหตุผลว่าทำไมถึงเป็นแบบนี้
- 発音(学習者向け): rao dtɔ̂ng hǎa hèt-pǒn wâa tam-mai tʉ̌ng bpen bɛ̀ɛp-níi
- 声調: 中声 → 高声 → 上昇声 → 低声 → 上昇声 → 上昇声 → 中声 → 上昇声 → 中声 → 低声 → 高声
- 日本語: なぜこうなったのか、私たちは理由を見つける必要があります。
- (補足):
หา
(hǎa) は「探す」。ทำไม
(tam-mai) は「なぜ」。ถึงเป็นแบบนี้
(tʉ̌ng bpen bɛ̀ɛp-níi) は「このようになる」。
関連語・派生語
- สาเหตุ (sǎa-hèet): 原因、根源。
เหตุผล
がより広範な「理由、根拠」を指すのに対し、สาเหตุ
はより直接的な「原因」に焦点を当てます。 - เหตุ (hèt): 原因、事柄、事件。単独でも使われますが、
เหตุผล
の一部でもあります。 - ผล (pǒn): 結果、成果。
เหตุผล
の一部。 - มีเหตุผล (mii hèt-pǒn): 理性的である、道理がある。
- ไม่มีเหตุผล (mâi mii hèt-pǒn): 論理的でない、理由がない。
- ใช้เหตุผล (chái hèt-pǒn): 道理を用いる、理性を働かせる。
よく使われる組み合わせ(コロケーション)
- มีเหตุผล (mii hèt-pǒn): 理由がある、理性的である
- หาเหตุผล (hǎa hèt-pǒn): 理由を探す
- ให้เหตุผล (hâi hèt-pǒn): 理由を与える、説明する
- เหตุผลที่… (hèt-pǒn tîi…): 〜という理由
- ฟังเหตุผล (fang hèt-pǒn): 理由を聞く
- ใช้เหตุผล (chái hèt-pǒn): 理性を働かせる
学習のヒントと注意点
- 発音のポイント:
เหตุ
(hèt): カタカナの「ヘート」とは異なり、最後のต
(dtòo) は声門閉鎖音で終わります。日本語の「ト」のように母音をつけずに、舌先を上の歯茎につけて息を止めるように発音します。ผล
(pǒn):ผ
(pɔ̌ɔ-pʉ̂ng) は有気音です。日本語の「ポ」とは異なり、息を強く「フ」と吐き出すように発音します。また、ล
(lɔɔ-ling) は舌を上の歯茎の裏側につける「ル」音で、日本語の「ル」よりも舌の位置が少し前です。
- 声調のポイント:
เหตุ
は低声、ผล
は上昇声です。この「低声+上昇声」の組み合わせはタイ語の他の単語でも頻出するので、この単語でしっかり慣れておくと良いでしょう。 - 意味の広さ:
เหตุผล
は「理由」という具体的な意味だけでなく、「理性」や「分別」といった抽象的な意味でも使われることを覚えておきましょう。特にมีเหตุผล
という形で「理性的である」という形容詞的な使い方をすることが非常に多いです。 - 日本語話者が間違いやすい点:
เหตุ
の「ト」の音を完全に発音してしまうと、タイ人には異なる単語に聞こえる可能性があります。母音をつけない意識が重要です。ผ
の音はพ
(pɔɔ-paan) と混同しやすいですが、ผ
は有気音、พ
は無気音であるため、息の出し方に注意が必要です。ล
の音は日本語の「ラリルレロ」とは異なる舌の位置であるため、意識的に練習することをお勧めします。
コメント