【タイ語単語学習】
祈る – อธิษฐาน
目標単語
- タイ語: อธิษฐาน
- 日本語: 祈る、祈願する、誓願する
- 英語: to pray, to wish, to make a vow/pledge
基本情報
- 品詞: 動詞
- 発音(カタカナ近似): アティッターン
- 発音記号(学習者向け): a-tìt-thǎan
- 声調: 中声 → 低声 → 上昇声
- 【必須】正確な音声: [音声を聞く – ※ここに実際の音声リンクが入ります]
単語の解説
「อธิษฐาน (a-tìt-thǎan)」は、神仏や精霊、あるいは宇宙のような超自然的な存在に対し、心の中で願い事をしたり、誓いを立てたりする「祈り」の行為を指す動詞です。単に「何かを願う」だけでなく、「決意を固めて、目標達成のために努力する」というニュアンスを含むこともあります。
この単語はサンスクリット語の「अधिष्ठान (adhiṣṭhāna)」に由来しており、タイ語においてややフォーマルな響きを持ちます。特に寺院での祈願や、個人的な強い願いを込める際に用いられることが多いです。
豊富な例文
- タイ語: เธอไปอธิษฐานที่วัด
- 発音(学習者向け): thəə pai a-tìt-thǎan thîi wát
- 声調: 中声 → 中声 → 低声 → 上昇声 → 低声 → 中声
- 日本語: 彼女は寺でお祈りした。
- (補足): 「ไป (pai)」は「行く」、「ที่วัด (thîi wát)」は「寺で」を意味します。
- タイ語: ขอให้อธิษฐานเป็นจริง
- 発音(学習者向け): khɔ̌ɔ hâi a-tìt-thǎan pen jing
- 声調: 上昇声 → 低声 → 低声 → 上昇声 → 中声 → 中声
- 日本語: 祈りが現実になりますように。
- (補足): 「ขอให้… (khɔ̌ɔ hâi…)」は「〜でありますように」という願いを表すフレーズです。「เป็นจริง (pen jing)」は「現実になる、本当になる」という意味です。
- タイ語: เขาอธิษฐานขอพรให้ลูกชายหายป่วย
- 発音(学習者向け): khǎo a-tìt-thǎan khɔ̌ɔ phon hâi lûuk chaai hǎai pùai
- 声調: 上昇声 → 低声 → 上昇声 → 上昇声 → 低声 → 低声 → 上昇声 → 低声 → 低声
- 日本語: 彼は息子が病気から回復するよう祈った。
- (補足): 「ขอพร (khɔ̌ɔ phon)」は「祝福を求める、願い事をする」というよく使われる組み合わせです。「หายป่วย (hǎai pùai)」は「病気が治る」という意味です。
- タイ語: เรามาอธิษฐานขอให้โลกสงบสุข
- 発音(学習者向け): rao maa a-tìt-thǎan khɔ̌ɔ hâi lôok sà-ngòp-sùk
- 声調: 中声 → 中声 → 低声 → 上昇声 → 上昇声 → 低声 → 上昇声 → 低声 → 低声
- 日本語: 世界が平和になるよう、私たちで祈りましょう。
- (補足): 「มา (maa)」は「来る」ですが、ここでは「〜しよう」という誘いの意味で使われています。「สงบสุข (sà-ngòp-sùk)」は「平和な、穏やかな」という意味です。
- タイ語: ฉันอธิษฐานก่อนนอนทุกคืน
- 発音(学習者向け): chǎn a-tìt-thǎan kɔ̀ɔn nɔɔn thúk khʉʉn
- 声調: 上昇声 → 低声 → 上昇声 → 低声 → 中声 → 上昇声 → 中声
- 日本語: 私は毎晩寝る前にお祈りします。
- (補足): 「ก่อนนอน (kɔ̀ɔn nɔɔn)」は「寝る前に」、「ทุกคืน (thúk khʉʉn)」は「毎晩」という意味です。
関連語・派生語
- ภาวนา (phaa-wá-naa): 念じる、瞑想する、祈る。より精神的な集中や、仏教的な修行の文脈で使われることが多いです。「อธิษฐาน」と比べると、具体的な願い事よりも、心の平静や精神統一といったニュアンスが強いです。
- สวดมนต์ (sùuat mon): お経を唱える、お祈りをする。仏教の経典を声に出して読む行為を指すことが多いです。「อธิษฐาน」は心の中で願う行為も含むのに対し、「สวดมนต์」は具体的な読経行為です。
- พร (phon): 祝福、ご利益、願い(名詞)。神仏から与えられる恩恵や、他者への良い願いを表します。
- ขอพร (khɔ̌ɔ phon): 祝福を求める、願い事をする。(フレーズとして)
よく使われる組み合わせ(コロケーション)
- อธิษฐานขอพร (a-tìt-thǎan khɔ̌ɔ phon): 祝福を求めて祈る、願掛けをする。
- อธิษฐานจิต (a-tìt-thǎan jìt): 精神を集中して祈る、念じる。精神統一して行う祈り。
- อธิษฐานบนบาน (a-tìt-thǎan bon baan): 誓願を立てる、願掛けをする(特に願いが叶ったら何かをすると約束する意味合い)。
学習のヒントと注意点
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発音と声調: 「อธิษฐาน (a-tìt-thǎan)」は3音節から成り立ち、それぞれ異なる声調を持っています。
- อ- (a-): 中声
- -ธิษ (-tìt-): 低声 (短母音「อิ」と無気音の子音「ท」に注意)
- -ฐาน (-thǎan): 上昇声 (長母音「า」と有気音の子音「ฐ」に注意) 日本語の「アティッターン」というカタカナ近似はあくまで参考であり、特に「ธิษ」の「ティッ」の部分の短母音と低声、そして「ฐาน」の「ターン」の部分の長母音と上昇声を正確に発音することが重要です。無気音と有気音(タ行とター行)の違いにも気をつけましょう。
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ニュアンスの違い: 日本語の「祈る」は幅広い意味で使われますが、「อธิษฐาน」は神仏や超自然的な存在に具体的な願いを込めて祈る、または誓いを立てるという、より積極的でフォーマルなニュアンスが強いです。単に「〜でありますように」と漠然と願う場合には「ขอให้… (khɔ̌ɔ hâi…)」などのフレーズが使われることもあります。
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サンスクリット語由来: 「アティッターン」はサンスクリット語由来の単語であるため、ややかしこまった、あるいは神聖な文脈で使われることが多いことを覚えておくと良いでしょう。日常会話で頻繁に使うわけではありませんが、お寺や祝祭日、個人の大切な願い事の際に耳にすることが多いです。
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