【タイ語単語学習】
忍耐強い;勤勉な – อดทน
目標単語
- タイ語: อดทน
- 日本語: 忍耐強い、我慢強い
- 英語: patient, tolerant, enduring
基本情報
- 品詞: 動詞(「忍耐する、我慢する」)、形容詞的に「忍耐強い」として使われる
- 発音(カタカナ近似): オット・トン
- 発音記号(学習者向け): òt-ton
- 声調: 低声 → 中声
- 【必須】正確な音声: [音声を聞く – ※ここに実際の音声リンクが入ります]
単語の解説
「อดทน (òt-ton)」は、「忍耐する」「我慢する」「耐える」といった意味を持つ動詞です。また、人の性格を表す際に「忍耐強い」「我慢強い」という形容詞的な意味でも使われます。 この単語は、2つの単語「อด (òt)」と「ทน (ton)」が組み合わさってできています。 – อด (òt):耐える、我慢する、控える、我慢する – ทน (ton):耐える、持ちこたえる、我慢する どちらも「耐える」「我慢する」という意味合いを持ち、これらが合わさることで「忍耐」「我慢」のニュアンスが強調されます。長期的な困難や不快な状況に耐え忍ぶ精神的な強さや、物理的な苦痛に耐える力を指すことが多いです。
豊富な例文
- タイ語: เขาเป็นคนอดทนมาก ไม่ว่าอะไรจะเกิดขึ้น เขาก็จะสู้ต่อไป
- 発音(学習者向け): káo pen kon òt-ton mâak mâi wâa à-rai jà kə̀ət kʉ̂n káo gôr jà sûu dtòr-bpai
- 声調: 上昇声 → 中声 → 中声 → 低声 → 上昇声 → 高声 → 低声 → 低声 → 下降声 → 上昇声 → 高声 → 低声 → 高声 → 中声 → 中声
- 日本語: 彼はとても忍耐強い人です。何が起ころうとも、彼は戦い続けます。
- (補足): 「เป็นคนอดทน (pen kon òt-ton)」で「忍耐強い人である」という性格を表す典型的な表現です。
- タイ語: เราต้องอดทนกับการจราจรติดขัดในกรุงเทพฯ
- 発音(学習者向け): rao dtɔ̂ng òt-ton gàp gaan-jà-raa-jɔɔn dtìt-kàt nai grung-têep
- 声調: 中声 → 下降声 → 低声 → 中声 → 低声 → 中声 → 中声 → 中声 → 中声 → 低声 → 低声 → 中声 → 下降声
- 日本語: 私たちはバンコクの渋滞に耐えなければなりません。
- (補足): 「อดทนกับ (òt-ton gàp)」で「〜に耐える、〜を我慢する」という意味になります。
- タイ語: การเรียนภาษาไทยต้องใช้ความอดทนและฝึกฝนอย่างสม่ำเสมอ
- 発音(学習者向け): gaan-rian paa-sǎa tai dtɔ̂ng chái kwaam-òt-ton lǽe fʉ̀k-fon yàang sà-màm-sə̌ə
- 声調: 中声 → 中声 → 上昇声 → 中声 → 下降声 → 高声 → 中声 → 低声 → 中声 → 上昇声 → 低声 → 下降声 → 上昇声 → 上昇声
- 日本語: タイ語の学習は忍耐と継続的な練習が必要です。
- (補足): 「ความอดทน (kwaam-òt-ton)」は「忍耐」という名詞形です。「ต้องใช้ (dtɔ̂ng chái)」は「〜を必要とする、〜を使わなければならない」という意味。
- タイ語: โปรดอดทนรอสักครู่ พนักงานกำลังตรวจสอบข้อมูลให้คุณ
- 発音(学習者向け): pròot òt-ton rɔɔ sàk-krûu pá-nák-ngaan gam-lang dtròop-sɔ̀op kɔ̂ɔ-muun hâi kun
- 声調: 下降声 → 低声 → 中声 → 中声 → 低声 → 下降声 → 高声 → 中声 → 中声 → 低声 → 下降声 → 上昇声 → 上昇声 → 中声
- 日本語: もうしばらくお待ちください。係の者がお客様の情報を確認しております。
- (補足): 「โปรด (pròot)」は「どうか〜してください」という丁寧な依頼の際に使われる語。「รอสักครู่ (rɔɔ sàk-krûu)」は「しばらくお待ちください」という意味の丁寧な表現です。
- タイ語: กว่าจะประสบความสำเร็จได้ ต้องอดทนกับความยากลำบากมากมาย
- 発音(学習者向け): gwàa jà prà-sòp kwaam-săm-rèt dâi dtɔ̂ng òt-ton gàp kwaam-yâak lam-bàak mâak-maai
- 声調: 低声 → 低声 → 中声 → 低声 → 上昇声 → 下降声 → 低声 → 下降声 → 低声 → 中声 → 低声 → 中声 → 中声 → 下降声 → 下降声 → 低声 → 高声
- 日本語: 成功するまでには、多くの困難に耐えなければなりません。
- (補足): 「ประสบความสำเร็จ (prà-sòp kwaam-săm-rèt)」は「成功する」というフレーズ。「ความยากลำบาก (kwaam-yâak lam-bàak)」は「困難」という意味の名詞です。
関連語・派生語
- ทน (ton): 我慢する、耐える、持ちこたえる (「อดทน」の一部でもあり、単独でも使われる。「耐える」という意味がより強く、物理的な耐久性にも使われる。)
- ความอดทน (kwaam-òt-ton): 忍耐、我慢 (名詞形。「ความ (kwaam)」を前につけることで、動詞や形容詞を抽象名詞化する。)
- ขยัน (kà-yǎn): 勤勉な、まじめな、よく働く (ユーザー入力にあった「勤勉な」に対応する言葉。性格を表す形容詞として使われるが、「忍耐強い」とは異なる概念。)
- อดกลั้น (òt-glân): (感情などを)こらえる、抑える、我慢する (「อดทน」と似ているが、感情や衝動を抑えるニュアンスが強い。)
よく使われる組み合わせ(コロケーション)
- อดทนต่อ… (òt-ton tòr…): 〜に耐える、〜を我慢する (例: อดทนต่อความเจ็บปวด (òt-ton tòr kwaam-jèp-bpùat) 痛みに対する忍耐)
- คนอดทน (kon òt-ton): 忍耐強い人 (「人」+「忍耐強い」で性格を表す)
- ความอดทนสูง (kwaam-òt-ton sǔung): 高い忍耐力 (「忍耐」+「高い」)
- ฝึกความอดทน (fʉ̀k kwaam-òt-ton): 忍耐力を鍛える (「練習する」+「忍耐」)
学習のヒントと注意点
- 成り立ちを理解する: 「อด (òt)」と「ทน (ton)」がどちらも「耐える」「我慢する」という意味であることを知っていれば、この単語が「忍耐」の意味を強く持つことが覚えやすいでしょう。両方の音節に「耐える」というイメージを紐づけてください。
- 発音と声調の注意点:
- 「อด (òt)」: 語頭の
อ
は声門閉鎖音で、日本語の「ア」のように喉の奥から発音します。また、子音ด (d)
は破裂音で、舌先を上の歯茎にしっかりつけて「ドッ」と短く発音し、その直後に声調の低声を意識して落とし込みます。日本語の「オット」の「ット」とは異なり、子音がしっかり発音され、その後に母音が続かない「入声(にっしょう)」の状態です。 - 「ทน (ton)」: 子音
ท (t)
は帯気音で、息を強く「トン」と吐き出すように発音します。日本語の「トン」よりも強い息の音が入ります。声調は中声なので、平坦に発音します。 - 日本語話者が間違いやすい点: 「オットトン」とカタカナ読みすると、
ด
とท
の子音の違い(無声不帯気音と有声帯気音、実際にはタイ語のด
は無声不帯気音で、ท
は有声帯気音ではないですが、破裂の強さや息の有無に違いがあります)や、それぞれの声調が失われがちです。特に「อด」の低声と「ทน」の中声の区別を意識して練習しましょう。最初の「オット」で一度低く発音し、次の「トン」で平坦に戻すようなイメージです。
- 「อด (òt)」: 語頭の
- 文脈による使い分け: 「อดทน」は「忍耐強い性格」を表すことも、具体的な行動としての「我慢する」を表すこともできます。例文を通して、どのような文脈で使われるかを把握しましょう。
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