【タイ語単語学習】
逆説;矛盾 – ย้อนแย้ง
目標単語
- タイ語: ย้อนแย้ง
- 日本語: 逆説、矛盾、矛盾した、逆説的な
- 英語: paradox, contradiction, contradictory, paradoxical
基本情報
- 品詞: 動詞 / 形容詞
- 発音(カタカナ近似): ヨーン・イェーン
- 発音記号(学習者向け): yɔ́ɔn yɛ́ɛng
- 声調: 高声 → 高声
- 【必須】正確な音声: [音声を聞く – ※ここに実際の音声リンクが入ります]
単語の解説
「ย้อนแย้ง」は、タイ語で「矛盾する」「逆説的な」という意味を持つ単語です。 「ย้อน」には「逆戻りする、振り返る、反対する」といった意味があり、「แย้ง」には「反対する、反論する、異議を唱える」という意味があります。これらが組み合わさることで、論理的に「道理に反して矛盾する」状態や、「逆の対立」が生じている状況を表します。 主に、発言と行動が食い違う場合や、ある事実や状況が論理的に説明しがたい矛盾をはらんでいる場合、また「逆説的な」という形容詞的なニュアンスで使われることが多いです。名詞として「矛盾」「逆説」を指す場合は、頭に「ความ」(クワーム)をつけて「ความย้อนแย้ง」(khwaam yɔ́ɔn yɛ́ɛng)と表現します。
豊富な例文
- タイ語: เรื่องนี้มีความย้อนแย้งกัน
- 発音(学習者向け): rʉ̂ʉang níi mii khwaam yɔ́ɔn yɛ́ɛng gan
- 声調: 下降声 → 高声 → 中声 → 中声 → 高声 → 高声 → 中声
- 日本語: この話には矛盾がある。
- (補足): 「ความย้อนแย้ง」は「矛盾」という名詞形。「กัน」は「互いに」という意味ですが、ここでは「(互いに)矛盾している」というニュアンスを強調しています。
- タイ語: การกระทำของเขาดูย้อนแย้งกับคำพูด
- 発音(学習者向け): gaan grà-tam kɔ̌ɔng káo duu yɔ́ɔn yɛ́ɛng gàp kam-phûut
- 声調: 中声 → 低声 → 中声 → 上昇声 → 高声 → 中声 → 高声 → 高声 → 低声 → 上昇声
- 日本語: 彼の行動は彼の言葉と矛盾しているように見える。
- (補足): 「การกระทำ」(gaan grà-tam)は「行動」、「คำพูด」(kam-phûut)は「言葉」。「ดูย้อนแย้ง」で「矛盾しているように見える」という意味になります。
- タイ語: นั่นเป็นสถานการณ์ที่ย้อนแย้ง
- 発音(学習者向け): nân pen sà-thǎan-ná-gaan thîi yɔ́ɔn yɛ́ɛng
- 声調: 下降声 → 中声 → 上昇声 → 中声 → 中声 → 上昇声 → 低声 → 高声 → 高声
- 日本語: それは逆説的な状況だ。
- (補足): 「สถานการณ์」(sà-thǎan-ná-gaan)は「状況」。「ที่ย้อนแย้ง」で「矛盾する/逆説的な〜」という形容詞句を作っています。
- タイ語: ในชีวิตมีหลายสิ่งหลายอย่างที่ย้อนแย้ง
- 発音(学習者向け): nai chii-wít mii lǎai sìng lǎai yàang thîi yɔ́ɔn yɛ́ɛng
- 声調: 中声 → 低声 → 高声 → 中声 → 上昇声 → 低声 → 上昇声 → 中声 → 低声 → 高声 → 高声
- 日本語: 人生には逆説的なことがたくさんある。
- (補足): 「หลายสิ่งหลายอย่าง」(lǎai sìng lǎai yàang)は「たくさんのこと、様々なこと」という意味の慣用表現です。
- タイ語: ข้อสรุปนี้ย้อนแย้งกับข้อมูลก่อนหน้านี้
- 発音(学習者向け): khɔ̂ɔ sɔ̀ɔp níi yɔ́ɔn yɛ́ɛng gàp khɔ̂ɔ-múun kɔ̀ɔn nâa níi
- 声調: 高声 → 低声 → 高声 → 高声 → 高声 → 低声 → 高声 → 低声 → 下降声 → 高声 → 高声
- 日本語: この結論は前の記述と矛盾する。
- (補足): 「ข้อสรุป」(khɔ̂ɔ sɔ̀ɔp)は「結論」。「ข้อมูลก่อนหน้านี้」(khɔ̂ɔ-múun kɔ̀ɔn nâa níi)は「以前の情報、前の記述」です。
関連語・派生語
- ความย้อนแย้ง (khwaam yɔ́ɔn yɛ́ɛng): 矛盾、逆説(名詞形)。具体的な事柄や概念としての矛盾を指します。
- ขัดแย้ง (khàt yɛ́ɛng): 対立する、矛盾する(動詞)。「ย้อนแย้ง」よりも広範な意味で使われ、意見の対立、不和、衝突など、人間関係や政治的な対立にも使われます。
- ขัดกัน (khàt gan): 矛盾する、食い違う(動詞)。「ขัดแย้ง」と似ていますが、「กัน」(互いに)がつくことで、より「互いに食い違う」「調和しない」というニュアンスが強調されます。
- ไม่สมเหตุสมผล (mâi sǒm-hèet-sǒm-phǒn): 不合理な、非論理的な(形容詞)。論理的に筋が通らないことや、根拠が薄いことを指します。
よく使われる組み合わせ(コロケーション)
- ดูย้อนแย้ง (duu yɔ́ɔn yɛ́ɛng): 矛盾しているように見える
- ความจริงที่ย้อนแย้ง (khwaam jing thîi yɔ́ɔn yɛ́ɛng): 矛盾した真実、逆説的な真実
- สถานการณ์ที่ย้อนแย้ง (sà-thǎan-ná-gaan thîi yɔ́ɔn yɛ́ɛng): 矛盾した状況、逆説的な状況
- เป็นเรื่องย้อนแย้ง (pen rʉ̂ʉang yɔ́ɔn yɛ́ɛng): 矛盾した話である、逆説的である
学習のヒントと注意点
- 発音と声調のポイント: 「ย้อนแย้ง」は、どちらの音節も高声です。
- 「ย้อน」(yɔ́ɔn)は、日本語の「ヨー」と「ヨン」の中間のような音で、口を縦に大きく開けながら発音し、語頭から声調を高く上げます。
- 「แย้ง」(yɛ́ɛng)は、日本語の「イェーン」に近いですが、より口を横に開く「エ」と「ア」の中間のような音(ɛ)の長母音です。こちらも声調を高く維持します。
- 日本語話者は、タイ語の高声を平坦な高い音で発音しがちですが、実際には少し上昇するようなニュアンスがあるため、意識して練習すると良いでしょう。
- 使い分けの注意点: 「ย้อนแย้ง」は主に論理的な矛盾や逆説的な状況に特化して使われます。「ขัดแย้ง」はより広範な「対立」「不和」を表すため、文脈によって使い分けが必要です。ある情報が他の情報と論理的に食い違う場合は「ย้อนแย้ง」が適していますが、意見が対立している場合は「ขัดแย้ง」を使うのが自然です。
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