【タイ語単語学習】
naive – ไร้เดียงสา
目標単語
- タイ語: ไร้เดียงสา
- 日本語: 世間知らずの、無邪気な、純朴な、ナイーブな
- 英語: naive, innocent, childish
基本情報
- 品詞: 形容詞
- 発音(カタカナ近似): ライ ディーアン サー
- 発音記号(学習者向け): ráai diiang sǎa
- 声調: 高声 → 中声 → 上昇声
- 【必須】正確な音声: [音声を聞く – ※ここに実際の音声リンクが入ります]
単語の解説
「ไร้เดียงสา (ráai diiang sǎa)」は、主に「世間知らずの、無邪気な、純朴な、ナイーブな」といった意味を持つ形容詞です。 この単語は、「ไร้ (rái)」と「เดียงสา (diiang sǎa)」の二つの要素から成り立っています。 「ไร้ (rái)」は「〜がない」という意味の接頭辞で、「デパートがない (hâang mâi mêe)」のように否定を表します。 「เดียงสา (diiang sǎa)」は「物事を知る、分別がある、世事をわきまえる」といった意味を持ちます。 したがって、「ไร้เดียงสา」は直訳すると「物事を弁えない、分別がない」となり、そこから「世間知らずの、経験の浅い、無邪気な」という意味が派生しました。
この単語は、子供や若い人に対して使われることが多く、彼らの純粋さや世間知らずな一面を表現します。文脈によっては、ポジティブな意味での「無邪気さ、純粋さ」を指すこともあれば、ネガティブな意味での「世間知らず、騙されやすさ」を指すこともあります。
豊富な例文
- タイ語: เด็ก ๆ เล่นกันอย่างไร้เดียงสาในสวนสาธารณะ
- 発音(学習者向け): dèk dèk lên gan yàang ráai diiang sǎa nai sǔuan sǎa taa rá ná
- 声調: 低声 低声 高声 中声 中声 高声 中声 中声 高声 中声
- 日本語: 子供たちは公園で無邪気に遊んでいる。
- (補足): 「เด็ก ๆ (dèk dèk)」は「子供たち」、「อย่าง (yàang)」は「~のように、~に」という意味で、ここでは「無邪気に」と副詞的に使われています。
- タイ語: เธอเป็นคนไร้เดียงสามาก จึงถูกหลอกง่าย
- 発音(学習者向け): təə pen kon ráai diiang sǎa mâak jʉng tòok lɔ̀ɔk ngâai
- 声調: 中声 中声 中声 高声 中声 上昇声 低声 下降声 中声 下降声
- 日本語: 彼女はとても世間知らずな人なので、簡単に騙される。
- (補足): 「จึง (jʉng)」は「したがって、だから」、「ถูกหลอก (tòok lɔ̀ɔk)」は「騙される(受動態)」、「ง่าย (ngâai)」は「簡単だ」という意味です。ここでは「世間知らず」というネガティブなニュアンスで使われています。
- タイ語: เขามีหัวใจที่ไร้เดียงสาและบริสุทธิ์
- 発音(学習者向け): káo mii hǔua jai tîi ráai diiang sǎa lɛ́ bɔɔ rì sùt
- 声調: 上昇声 中声 上昇声 中声 下降声 高声 中声 上昇声 下降声 低声
- 日本語: 彼は純朴で純粋な心を持っている。
- (補足): 「หัวใจ (hǔua jai)」は「心」、「บริสุทธิ์ (bɔɔ rì sùt)」は「純粋な、清潔な」という意味で、「ไร้เดียงสา」のポジティブな側面を強調しています。
- タイ語: น้องสาวของฉันยังไร้เดียงสาเรื่องความรัก
- 発音(学習者向け): nɔ́ɔng sǎao kɔ̌ɔng chán yang ráai diiang sǎa rʉ̂ʉang kwaam rák
- 声調: 高声 上昇声 上昇声 高声 中声 高声 中声 上昇声 下降声 高声
- 日本語: 私の妹はまだ恋にナイーブだ。
- (補足):「เรื่อง (rʉ̂ʉang)」は「〜のこと、〜に関して」。「ความรัก (kwaam rák)」は「愛、恋愛」という意味です。
- タイ語: ความไร้เดียงสาของเขาทำให้คนอื่นรู้สึกเอ็นดู
- 発音(学習者向け): kwaam ráai diiang sǎa kɔ̌ɔng káo tam hâi konʉ̀ʉn rúusʉ̀k en duu
- 声調: 中声 高声 中声 上昇声 上昇声 高声 中声 下降声 中声 下降声 中声 下降声
- 日本語: 彼の無邪気さは、周りの人々に可愛がられる要因となっている。
- (補足):「ความ (kwaam)」を接頭辞につけることで、「ไร้เดียงสา」が名詞形「無邪気さ、世間知らず」となります。「เอ็นดู (en duu)」は「可愛がる、いとおしむ」という意味です。
関連語・派生語
- ซื่อ (sʉ̂ʉ): 正直な、誠実な、純粋な、(お人よしな)。「ไร้เดียงสา」よりも「正直さ」のニュアンスが強いですが、文脈によっては「お人よし」の意味で使われることもあります。
- บริสุทธิ์ (bɔɔ rì sùt): 純粋な、清潔な、清らかな。倫理的・物理的な純粋さを指します。
- อ่อนต่อโลก (ɔ̀ɔn tɔ̀ lɔ̂ɔk): 世間知らずの、経験の浅い。(直訳:世界に対して弱い)。「ไร้เดียงสา」と非常に近い意味で、より「経験不足」を強調する表現です。
- ซื่อบื้อ (sʉ̂ʉ bʉ̂ʉ): 愚かな、鈍い、お人よしな。ややネガティブなニュアンスが強く、「馬鹿正直」といった意味合いで使われます。
よく使われる組み合わせ(コロケーション)
- เด็กไร้เดียงสา (dèk ráai diiang sǎa): 無邪気な子供
- คนไร้เดียงสา (kon ráai diiang sǎa): 世間知らずの人、純朴な人
- ความไร้เดียงสา (kwaam ráai diiang sǎa): 無邪気さ、世間知らず(名詞形)
- ดูไร้เดียงสา (duu ráai diiang sǎa): 無邪気に見える、世間知らずに見える
学習のヒントと注意点
- 単語の分解: 「ไร้ (rái) = 無い」と「เดียงสา (diiang sǎa) = 分別がある」を分解して覚えることで、「分別がない→世間知らず」という意味の繋がりを理解しやすくなります。
- 発音と声調:
- 「ไร้ (rái)」は「ラ」ではなく、英語の「L」のように舌を巻かない「ライ」の音です。また、高声であるため、高めのトーンからまっすぐに発音します。
- 「เดียง (diiang)」は中声、「สา (sǎa)」は上昇声です。特に「สา」は、日本語話者が上昇声(低く始まって上がる声調)を出すのが難しい場合があるので、繰り返し練習しましょう。日本語の「さぁ?」のようなイントネーションに少し似ていますが、より明確に上昇させます。
- ニュアンスの理解: 日本語の「ナイーブ」と同様に、タイ語の「ไร้เดียงสา」もポジティブな「無邪気さ」とネガティブな「世間知らず」の両方のニュアンスを持ちます。文脈によってどちらの意味合いが強いかを見極めることが重要です。特に、純粋な子供の様子を表す場合はポジティブに、騙されやすい大人を表す場合はネガティブに使われることが多いです。
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