【タイ語単語学習】
単なる,ほんの – แค่
目標単語
- タイ語: แค่
- 日本語: 単なる、ほんの、〜だけ
- 英語: just, merely, only
基本情報
- 品詞: 副詞
- 発音(カタカナ近似): ケェ
- 発音記号(学習者向け): kâe
- 声調: 下降声
- 【必須】正確な音声:
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単語の解説
タイ語の「แค่ (kâe)」は、「単に〜である」「〜だけ」「ほんの〜」といった限定や軽微なニュアンスを表す副詞です。数量が少ないこと、範囲が限られていること、または行動や状態が単純であること強調する際に非常に頻繁に使われます。日本語の「〜だけ」「たった〜」「ほんの〜」に近い感覚で使うことができます。
豊富な例文
- タイ語: ฉันมีแค่เงินร้อยบาท
- 発音(学習者向け): chǎn mii kâe ngə̄n rɔ́ɔi bàat
- 声調: 上昇声 → 中声 → 下降声 → 中声 → 上昇声 → 低声
- 日本語: 私はたった100バーツしか持っていません。
- (補足): 「แค่」が数量の少なさを強調しています。「ร้อยบาท (rɔ́ɔi bàat)」は「100バーツ」です。
- タイ語: เขาแค่อยากรู้เฉยๆ
- 発音(学習者向け): káo kâe yàak rúu chə̌əi chə̌əi
- 声調: 上昇声 → 下降声 → 低声 → 上昇声 → 上昇声 → 上昇声
- 日本語: 彼は単に知りたいだけです。
- (補足): 「อยากรู้ (yàak rúu)」は「知りたい」。「เฉยๆ (chə̌əi chə̌əi)」は「〜なだけ」「特に意味もなく」というニュアンスを付け加えます。
- タイ語: เราเหลือแค่สองวัน
- 発音(学習者向け): rao lʉ̌ə kâe sɔ̌ɔng wan
- 声調: 中声 → 上昇声 → 下降声 → 上昇声 → 中声
- 日本語: 私たちにはあと二日しか残っていません。
- (補足): 「เหลือ (lʉ̌ə)」は「残る」。「แค่」が残りの時間の少なさを強調しています。
- タイ語: มันเป็นแค่ความฝัน
- 発音(学習者向け): man bpen kâe kwaam fǎn
- 声調: 中声 → 中声 → 下降声 → 中声 → 上昇声
- 日本語: それはほんの夢に過ぎません。
- (補足): 「ความฝัน (kwaam fǎn)」は「夢」。「แค่」が、それが現実ではないこと、または重要でないことを示唆します。
- タイ語: ผมกินแค่คำเดียว
- 発音(学習者向け): pǒm gin kâe kam diiao
- 声調: 上昇声 → 中声 → 下降声 → 中声 → 中声
- 日本語: 私は一口しか食べませんでした。
- (補足): 「คำเดียว (kam diiao)」は「一口」。「แค่」が食べた量の少なさを強調します。
関連語・派生語
- เพียง (piang): 「〜だけ」「〜に過ぎない」。
- 「แค่」と意味が似ていますが、「เพียง」の方がややフォーマルな響きがあります。
- 例: เพียงพอ (piang pɔɔ) – 十分である
- เท่านั้น (tâo nán): 「〜だけ」「〜のみ」。
- 文末に置いて、限定を強調する表現です。「แค่」と併用されることもあります(例: แค่นั้นเอง – それだけのことだ)。
- แค่ไหน (kâe nǎi): 「どのくらい」「どれほど」。
- 「แค่」が疑問詞と組み合わさって、程度を尋ねる表現になります。
よく使われる組み合わせ(コロケーション)
- แค่ + 数量/量詞:
- แค่คนเดียว (kâe kon diiao) – 一人だけ
- แค่นิดหน่อย (kâe nít nɔ̀ɔi) – ほんの少しだけ
- แค่ไม่กี่ครั้ง (kâe mâi kìi kráng) – ほんの数回だけ
- แค่ + 動詞/形容詞:
- แค่อยากรู้ (kâe yàak rúu) – 単に知りたいだけ
- แค่พูด (kâe pûut) – ただ言うだけ
- แค่เล็กๆ (kâe lék lék) – ほんの小さい
学習のヒントと注意点
- 発音と声調: 「แค่ (kâe)」は下降声です。日本語の「け」のように平坦にしたり、語尾を上げたりしないように注意が必要です。日本語の「けー」と発音する際に少し語尾を下げるようなイメージを持つと良いかもしれません。母音は「ae」という開いた音なので、日本語の「エ」よりも口を大きく開ける意識を持つと良いでしょう。
- ニュアンスの理解: 「แค่」は、期待よりも少ない、重要でない、あるいは単純であるといったネガティブまたは中立的なニュアンスを含むことがあります。例えば、「これだけしか持っていない」という不満や、「〜に過ぎない」という軽視の気持ちを伝える際に用いられます。
- 「だけ」の使い分け: 日本語の「〜だけ」は「だけが理由」「だけがある」のように主語や目的語の後に付く助詞的な使い方もありますが、「แค่」は副詞的な役割が主です。単独で「〜だけ」という意味を表す際に、文頭や動詞の前に置かれることが多いです。
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