mercy : 慈悲;〔通例a ~〕幸運|タイ語と日本語で覚える日常会話フレーズ【音声付き】

【タイ語単語学習】

mercy : 慈悲;〔通例a ~〕幸運 – กรุณา

目標単語

  • タイ語: กรุณา
  • 日本語: 慈悲、哀れみ、親切、思いやり
  • 英語: mercy, compassion, kindness

基本情報

  • 品詞: 名詞(動詞や形容詞として機能することもあります)
  • 発音(カタカナ近似): ガ・ル・ナー
  • 発音記号(学習者向け): gà-rú-naa
  • 声調: 低声 → 中声 → 中声
  • 【必須】正確な音声: [音声を聞く – ※ここに実際の音声リンクが入ります]

単語の解説

「กรุณา (gà-rú-naa)」は、主に「慈悲」「哀れみ」「思いやり」「親切」といった意味を持つタイ語の単語です。苦しんでいる人や困っている人に対して、助けたい、楽にしてあげたいという気持ち、あるいは寛容な心を表します。仏教においては、「メッター(เมตตา:慈しみ、慈愛)」と共に四無量心の一つ「カルナー(karuṇā:悲、哀れみ)」を指す重要な概念でもあります。

また、日常会話では、動詞的に「〜してください」「〜をお願いします」という非常に丁寧な依頼のニュアンスで使われることも非常に多いです。この場合、「กรุณา + [動詞]」の形で用いられます。

成り立ちとしては、サンスクリット語の「karuṇā(カルナー)」に由来する語彙です。

豊富な例文


  • タイ語: พระพุทธเจ้าสอนให้เรามีความเมตตาและกรุณาต่อสัตว์โลก.
  • 発音(学習者向け): prá pút-tá-jâao sɔ̌ɔn hâi rao mii khwaam mêet-dtaa lɛ́ gà-rú-naa dtɔ̀ɔ sàt lôok.
  • 声調: 高声 低声 高声 中声 低声 中声 中声 低声 低声 低声 中声 低声 低声
  • 日本語: 仏陀は私たちに、生きとし生けるものに対して慈しみと慈悲の心を持つように教えられた。
  • (補足): 仏教的な文脈での「慈悲」を表す一般的な使い方です。「เมตตา (mêet-dtaa)」と合わせて使われることが多いです。

  • タイ語: ขอความกรุณาให้ฉันเข้าไปได้ไหมครับ/คะ?
  • 発音(学習者向け): kɔ̌ɔ khwaam gà-rú-naa hâi chăn kâo bpai dâi mái khráp/khá?
  • 声調: 上昇声 中声 低声 中声 高声 上昇声 高声 中声 高声 上昇声 高声
  • 日本語: 恐れ入りますが、私が入ってもよろしいでしょうか?(直訳:慈悲を乞い、私が入ることを許していただけますか?)
  • (補足): 「ขอความกรุณา (kɔ̌ɔ khwaam gà-rú-naa)」で「お願いする」「ご容赦願う」という丁寧な依頼のフレーズです。

  • タイ語: กรุณารอสักครู่
  • 発音(学習者向け): gà-rú-naa rɔɔ sàk khrûu
  • 声調: 低声 中声 中声 中声 高声 下降声
  • 日本語: 少々お待ちください。
  • (補足): 「〜してください」という丁寧な依頼を表す典型的な例文です。公共のアナウンスやフォーマルな場面でよく聞かれます。

  • タイ語: เขาแสดงความกรุณาช่วยเหลือคนแปลกหน้า.
  • 発音(学習者向け): káo sà-daeng khwaam gà-rú-naa chûuai lʉ̌a khon bplàek nâa.
  • 声調: 上昇声 低声 中声 中声 低声 下降声 上昇声 中声 下降声
  • 日本語: 彼は見知らぬ人を親切に助けた。
  • (補足): 「แสดงความกรุณา (sà-daeng khwaam gà-rú-naa)」で「慈悲/親切を示す」という意味になります。

  • タイ語: ด้วยความกรุณาของเธอ ฉันจึงรอดชีวิตมาได้.
  • 発音(学習者向け): dûai khwaam gà-rú-naa kɔ̌ɔng təə chăn jing rɔ̂ɔt chii-wít maa dâi.
  • 声調: 下降声 中声 低声 中声 上昇声 上昇声 下降声 中声 下降声 中声 高声
  • 日本語: 彼女の慈悲/思いやりのおかげで、私は命拾いした。
  • (補足): 「ด้วยความกรุณา (dûai khwaam gà-rú-naa)」で「~のご厚意で」「~の親切心で」といった意味を表します。

関連語・派生語

  • ความกรุณา (khwaam gà-rú-naa): 「慈悲」「思いやり」「親切」という名詞としての意味をより強調する場合に用いられます。「ความ (khwaam)」は動詞や形容詞を名詞化する接頭辞です。
  • เมตตา (mêet dtaa): 「慈しみ」「慈愛」。仏教の四無量心の一つで、「กรุณา」と対で使われることが多いです。対象への純粋な善意や友愛を表します。
  • โชคดี (chôok dee): 「幸運」。元の日本語の「mercy」が持つ「幸運」の意味合いには、この単語が最も適切です。「โชค (chôok)」が「運」、「ดี (dee)」が「良い」という意味です。

よく使われる組み合わせ(コロケーション)

  • แสดงความกรุณา (sà-daeng khwaam gà-rú-naa): 慈悲を示す、親切にする
  • ขอความกรุณา (khɔ̌ɔ khwaam gà-rú-naa): 慈悲を乞う、お願いする、ご容赦願う
  • ด้วยความกรุณา (dûai khwaam gà-rú-naa): 親切にも、ご厚意で

学習のヒントと注意点

  • 発音と声調に注意: 「กรุณา (gà-rú-naa)」は3つの音節から成り立っています。特に「รุ (rú)」の音は、タイ語のR音(巻き舌のR)であり、日本語の「ル」とは異なります。また、声調は「低声 → 中声 → 中声」と変化します。特に2番目の「รุ」の音が中声になるのは、サンスクリット・パーリ語系の単語でよく見られるパターンなので、しっかりと覚えてください。
  • 意味の使い分け: 「慈悲/思いやり」と「〜してください」という2つの主要な意味があるため、文脈でどちらの意味で使われているかを判断することが重要です。一般的に、単独で名詞として使われる場合は前者、動詞の前に置かれる場合は後者の「〜してください」の意味になります。
  • 「幸運」の意味には使わない: 元の日本語の「mercy」には「幸運」という意味もありますが、タイ語の「กรุณา」はこの意味では通常使われません。「幸運」を表す場合は、「โชคดี (chôok dee)」を使うのが適切です。

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