【タイ語単語学習】
intimate : 親密な;密接な – สนิท
目標単語
- タイ語: สนิท
- 日本語: 親密な;密接な
- 英語: intimate; close; familiar
基本情報
- 品詞: 形容詞
- 発音(カタカナ近似): サニッ
- 発音記号(学習者向け): sa-nìt
- 声調: 低声 → 低声
- 【必須】正確な音声: [音声を聞く – ※ここに実際の音声リンクが入ります]
単語の解説
สนิท
(sa-nìt) は、主に人間関係において「親しい」「親密な」という意味で使われる形容詞です。互いに信頼し合い、心を開いているような深い関係を表す際に用いられます。
また、人間関係だけでなく、物理的な意味で「ぴったり閉まる」「しっかり固定される」といった「密接な」「隙間なく」の状態を表すこともあります。この場合、「熟睡する」(หลับสนิท)や「ドアをしっかり閉める」(ปิดสนิท)といった表現でよく使われます。
単語の成り立ちとしては、分解可能な要素があるわけではありませんが、他の単語と組み合わされることで多様な意味を持つようになる汎用性の高い単語です。
豊富な例文
- タイ語: เราสนิทกันมาก
- 発音(学習者向け): rao sa-nìt kan mâak
- 声調: 中声 → 低声 → 中声 → 下降声
- 日本語: 私たちはとても親しいです。
- (補足):
กัน
(kan) は「お互いに」という意味で、สนิทกัน
で「親しい関係にある」ことを表します。
- タイ語: เขาเป็นเพื่อนสนิทของฉัน
- 発音(学習者向け): kháo pen phuean sa-nìt khɔ̌ɔng chǎn
- 声調: 上昇声 → 中声 → 低声 → 低声 → 上昇声 → 上昇声
- 日本語: 彼は私の親友です。
- (補足):
เพื่อนสนิท
(phuean sa-nìt) は「親友」という定型句です。
- タイ語: เด็กคนนั้นหลับสนิท
- 発音(学習者向け): dèk khon nán làp sa-nìt
- 声調: 低声 → 中声 → 上昇声 → 低声 → 低声
- 日本語: その子はぐっすり眠っています。
- (補足):
หลับสนิท
(làp sa-nìt) は「熟睡する」「ぐっすり眠る」という慣用的な表現です。
- タイ語: กรุณาปิดประตูให้สนิท
- 発音(学習者向け): ka-ru-naa pìt pra-tuu hâi sa-nìt
- 声調: 中声 → 中声 → 中声 → 低声 → 中声 → 低声 → 下降声 → 低声
- 日本語: ドアをきちんと閉めてください。
- (補足): この場合、「ぴったりと閉まる」「隙間なく閉まる」という「密接な」ニュアンスで使われています。
ให้สนิท
で「しっかりと」「きちんと」という意味になります。
- タイ語: ฉันรู้จักเขามานานแล้วและเราสนิทกันมาก
- 発音(学習者向け): chǎn rúu jàk kháo maa naan lɛ́ɛo lɛ́ rao sa-nìt kan mâak
- 声調: 上昇声 → 下降声 → 低声 → 中声 → 中声 → 中声 → 高声 → 下降声 → 中声 → 中声 → 低声 → 中声 → 下降声
- 日本語: 私は彼を長い間知っていて、とても親しいです。
- (補足):
รู้จัก
(rúu jàk) は「知っている」という意味。สนิทกัน
を用いて、人間関係の親密さを表現しています。
関連語・派生語
- ใกล้ชิด (klâi chít): 近い、密接な。物理的な距離の近さや、人間関係の密接さの両方に使われます。「สนิท」が感情的な親密さに重きを置くのに対し、こちらは物理的な近さや接触の頻度も含むニュアンスがあります。
- สนิทสนม (sa-nìt sa-nǒm): 親密な、親しい。
สนิท
を強調した、ややフォーマルな響きの表現です。 - เป็นกันเอง (pen kan eeng): 気さくな、打ち解けた。親密さとは少し異なり、かしこまらない、リラックスした関係性を表します。
- เพื่อน (phuean): 友達。
สนิท
を使って「親友」はเพื่อนสนิท
。 - ความสัมพันธ์ (khwaam sam-phan): 関係、人間関係。
よく使われる組み合わせ(コロケーション)
- เพื่อนสนิท (phuean sa-nìt): 親友
- สนิทกัน (sa-nìt kan): 親しい(お互いに)
- หลับสนิท (làp sa-nìt): 熟睡する、ぐっすり眠る
- ปิดสนิท (pìt sa-nìt): ぴったり閉まる
- รู้จักสนิท (rúu jàk sa-nìt): 親しく知っている
学習のヒントと注意点
- 連想法(ニーモニック): 「サニッ」という音から、「さっとにっこり」と、すぐに笑顔になれるような親しい関係をイメージしてみましょう。
- 発音と声調の注意点:
สนิท
は、ส
(sɔ̌ɔ-sɯ̌ɯa / 高子音) とน
(nɔɔ-nuu / 低子音) が並ぶ特殊なケースです。通常、高子音は高子音グループのルールに従いますが、この場合、ส
の後にน
のような低子音字が続き、อะ
(a) の短母音が続くため、ส
があたかも低子音グループの先頭子音(リード子音)のように振る舞い、全体として低声になります。- 日本語話者は、
ส
を「サ」と発音する際に高い声調を意識しがちですが、สนิท
の場合は両方の音節が「低い」声調(平坦に聞こえるが、低い位置で発音)になることに注意が必要です。 - 発音は「サニッ」のように聞こえますが、最後の
ต
は破裂音で、日本語の「ツ」や「ト」のように発音せず、口の中で舌が上顎に触れたまま、音を解放せずに止める感覚で発音します(声を出さずに止める)。
- 日本語話者は、
- 意味の使い分け:
สนิท
は人間関係の「親密さ」と、物理的なものの「しっかり閉まっている」「隙間がない」といった「密接さ」の両方に使われることを覚えておくと便利です。文脈によってどちらの意味かが決まります。
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