【タイ語単語学習】
independent : 独立した,無所属の – อิสระ
目標単語
- タイ語: อิสระ
- 日本語: 独立した、自由な、自立した、無所属の
- 英語: independent, free, autonomous
基本情報
- 品詞: 形容詞(名詞としても使われる)
- 発音(カタカナ近似): イッサラ
- 発音記号(学習者向け): ìt-sà-rà
- 声調: 低声 → 低声 → 低声
- 【必須】正確な音声: [音声を聞く – ※ここに実際の音声リンクが入ります]
単語の解説
「อิสระ (ìt-sà-rà)」は、「独立」「自由」「自立」といった意味を持つ非常に汎用性の高い単語です。主に形容詞として使われ、「独立した」「自由な」といった状態を表します。また、名詞として「独立」や「自由」そのものを指すこともあります。
この単語は、束縛や制約から解放された状態、または外部からの干渉を受けずに自分自身の判断で行動できる状態を指す際に広く用いられます。例えば、経済的な自立、精神的な自由、特定の組織に属さない「無所属」の状態などを表現できます。
語源はサンスクリット語の「īśvara(イーシュヴァラ)」で「主、支配者」という意味から派生し、タイ語では「自分自身が主となり、自分の意志で行動できる」というニュアンスを持つようになりました。
豊富な例文
- タイ語: เธอเป็นอิสระทางการเงิน
- 発音(学習者向け): thəə bpen ìt-sà-rà thaang gaan-ngən
- 声調: 中声 → 中声 → 低声 → 低声 → 中声 → 中声 → 中声
- 日本語: 彼女は経済的に自立している。
- (補足):
ทางการเงิน (thaang gaan-ngən)
は「経済的に、金銭的に」という意味です。
- タイ語: เขาเป็นคนมีจิตใจอิสระ
- 発音(学習者向け): kháo bpen khon mii jìt-jai ìt-sà-rà
- 声調: 上昇声 → 中声 → 中声 → 中声 → 低声 → 低声 → 低声 → 低声
- 日本語: 彼は自由な精神の持ち主だ。
- (補足):
จิตใจ (jìt-jai)
は「精神、心」という意味です。มีจิตใจอิสระ (mii jìt-jai ìt-sà-rà)
で「自由な精神を持つ」という意味になります。
- タイ語: เขาแสดงความคิดเห็นที่เป็นอิสระ
- 発音(学習者向け): kháo sà-daeng khwáam-khít-hěn thîi bpen ìt-sà-rà
- 声調: 上昇声 → 低声 → 中声 → 高声 → 低声 → 上昇声 → 低声 → 中声 → 低声 → 低声 → 低声
- 日本語: 彼は独立した意見を述べた。
- (補足):
ความคิดเห็น (khwáam-khít-hěn)
は「意見」という意味です。ที่เป็นอิสระ (thîi bpen ìt-sà-rà)
は「独立したものである」という修飾節です。
- タイ語: เขาเป็นนักการเมืองอิสระ
- 発音(学習者向け): kháo bpen nák-gaan-mʉʉang ìt-sà-rà
- 声調: 上昇声 → 中声 → 高声 → 中声 → 低声 → 低声 → 低声
- 日本語: 彼は独立系の政治家だ(無所属の政治家)。
- (補足):
นักการเมือง (nák-gaan-mʉʉang)
は「政治家」という意味です。นักการเมืองอิสระ
で「無所属の政治家」を表します。
- タイ語: ฉันอยากท่องเที่ยวอย่างอิสระ
- 発音(学習者向け): chǎn yàak thâwng-thîaw yàang ìt-sà-rà
- 声調: 上昇声 → 低声 → 高声 → 高声 → 低声 → 低声 → 低声
- 日本語: 私は自由に旅行したい。
- (補足):
อยาก (yàak)
は「〜したい」、ท่องเที่ยว (thâwng-thîaw)
は「旅行する」です。อย่างอิสระ (yàang ìt-sà-rà)
は「自由に、独立して」という意味の副詞句です。
関連語・派生語
- ความเป็นอิสระ (khwaam-bpen-ìt-sà-rà): 独立、自由(「อิสระ」を名詞化した形。「〜であること」を意味する接頭辞
ความ (khwaam)
と「〜である」を意味する動詞เป็น (bpen)
が付いて名詞句を形成) - เสรี (sěe-ree): 自由な(より一般的な「自由」を意味する形容詞。อิสระと意味は近いが、より広範な自由を指すことが多い)
- เป็นอิสระ (bpen ìt-sà-rà): 独立している、自由である(「〜である」を意味する動詞
เป็น (bpen)
と組み合わせて動詞句として使われる) - เอกราช (èek-gà-râat): (国家の)独立、主権(主に国家レベルの独立を指す、より公式な文脈で使われる)
よく使われる組み合わせ(コロケーション)
- เป็นอิสระ (bpen ìt-sà-rà): 独立している、自由である
- ชีวิตอิสระ (chii-wít ìt-sà-rà): 自由な生活
- นักเขียนอิสระ (nák-khǐan ìt-sà-rà): フリーランスの作家
- นักการเมืองอิสระ (nák-gaan-mʉʉang ìt-sà-rà): 独立系(無所属)の政治家
- ทางการเงินอิสระ (thaang gaan-ngən ìt-sà-rà): 経済的に自立している(直訳:経済的に独立している)
学習のヒントと注意点
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連想法(ニーモニック): 「イッ!サラバ!」と何かから解放されて「独立!自由だ!」と感じる様子をイメージしてみてください。これで「イッサラ」が「独立」や「自由」を意味することを覚えやすくなるかもしれません。
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発音と声調の注意点:
- すべて低声: 「อิสระ」は3つの音節すべてが低声です。日本語の「イッサラ」のように平坦に発音するのではなく、各音節で声調が下がることを意識しましょう。
- 短い母音と末子音: 最初の音節
อิ่ (ìt)
は短い母音อิ (i)
と無声破裂音の末子音ต (t)
で構成されています。この「t」の音は口の中で閉じるだけで、破裂させないように意識するとタイ語らしい発音になります。 - 「ร」の発音: 2番目と3番目の音節
สะ่ (sà)
とระ่ (rà)
のร (r)
は、舌を丸めて発音する「巻き舌のR」の音です。ただし、タイ語ではこの「ร」がほとんど発音されない、あるいは「ล (l)」の音に近くなることもありますが、「อิสระ」の場合は通常はっきりと発音されます。
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日本語話者が間違いやすい点:
- 日本語話者はタイ語の声調を意識せずに発音しがちです。特に「อิสระ」は3音節すべてが低声であるため、平坦に発音してしまうと、タイ人にとっては別の単語に聞こえたり、聞き取りづらかったりすることがあります。意識的に声を低く下げる練習をしましょう。
- 「อิสระ」は形容詞ですが、
อย่าง (yàang)
をつけて副詞的に使うことも多いです。อย่างอิสระ (yàang ìt-sà-rà)
は「自由に」という意味になります。文脈によって、どちらの用法が適切か注意しましょう。
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