【タイ語単語学習】
嫌がらせ,ハラスメント – คุกคาม (kúk-kaam)
目標単語
- タイ語: คุกคาม
- 日本語: 嫌がらせをする、脅迫する、いじめる、ハラスメントを行う
- 英語: harass, threaten, bully, intimidate
基本情報
- 品詞: 動詞
- 発音(カタカナ近似): クック・カーム
- 発音記号(学習者向け): kúk-kaam
- 声調: 高声 → 中声
- 【必須】正確な音声: [音声を聞く – ※ここに実際の音声リンクが入ります]
単語の解説
「คุกคาม (kúk-kaam)」は、相手を脅したり、不快な行為を繰り返したりして精神的・肉体的に苦痛を与える行為を指す動詞です。広義の「嫌がらせ」や「ハラスメント」全般に使われます。特に、相手の尊厳を傷つけたり、安全を脅かしたりするような、より深刻なニュアンスを含みます。 多くの場合、社会的な関係性や権力関係が絡む状況で使われる傾向があります。 単語の成り立ちについては、もともと「คุก (kúk)」が「捕らえる、投獄する」のような意味、「คาม (kaam)」が「歩く、通過する」のような意味を持つが、この二つが合わさって現在の「脅かす、嫌がらせをする」という複合語としての意味を形成しています。
豊富な例文
- タイ語: เธอถูกคุกคามที่ทำงานและฟ้องร้อง
- 発音(学習者向け): toer tòok kúk-kaam tîi tam-ngaan láe fóong-róong
- 声調: 中声 → 低声 → 高声 → 高声 → 低声 → 中声 → 中声 → 高声 → 上昇声
- 日本語: 彼女は職場で嫌がらせを受け、訴訟を起こした。
- (補足): ถูก (tòok) は受動態を表す助動詞。「คุกคามที่ทำงาน (kúk-kaam tîi tam-ngaan)」で「職場で嫌がらせをする/される」という意味。
- タイ語: การคุกคามไม่เป็นที่ยอมรับ
- 発音(学習者向け): gaan kúk-kaam mâi bpen tîi yoom-ráp
- 声調: 中声 → 高声 → 中声 → 低声 → 中声 → 中声 → 低声 → 高声
- 日本語: ハラスメント(脅迫行為)は許容されません。
- (補足): การ (gaan) は動詞を名詞化する接頭辞。「ไม่เป็นที่ยอมรับ (mâi bpen tîi yoom-ráp)」は「許容されない」「受け入れられない」という意味。
- タイ語: เขาถูกคุกคามจากคนมากมายบนโซเชียลมีเดีย
- 発音(学習者向け): káo tòok kúk-kaam jàak kon mâak-maai bon soo-chian-mii-dia
- 声調: 上昇声 → 低声 → 高声 → 中声 → 低声 → 中声 → 低声 → 下降声 → 下降声 → 下降声 → 下降声 → 低声 → 中声
- 日本語: 彼はSNSで多くの人から嫌がらせを受けている。
- (補足): จาก (jàak) は「~から」という意味。โซเชียลมีเดีย (soo-chian-mii-dia) は「ソーシャルメディア」。
- タイ語: การคุกคามทางเพศเป็นอาชญากรรม
- 発音(学習者向け): gaan kúk-kaam taang pêht bpen aat-chyaa-gam
- 声調: 中声 → 高声 → 中声 → 中声 → 下降声 → 中声 → 中声 → 中声 → 中声
- 日本語: 性的ハラスメントは犯罪です。
- (補足): ทางเพศ (taang pêht) は「性的な」「性的」という意味。อาชญากรรม (aat-chyaa-gam) は「犯罪」。
関連語・派生語
- การคุกคาม (gaan kúk-kaam): 名詞形。「嫌がらせ、ハラスメント、脅迫」という行為そのものを指します。
- ผู้คุกคาม (pôo kúk-kaam): 名詞。「ハラスメントを行う人、加害者」。
- รังแก (rang-gae): 動詞。「いじめる、嫌がらせをする」。より日常的な、子供のいじめなどにも使われることがあります。
- ก่อกวน (gaw-guan): 動詞。「妨害する、邪魔をする、いやがらせをする」。電話やメールなどでしつこくつきまとうような嫌がらせに使うこともあります。
よく使われる組み合わせ(コロケーション)
- คุกคามทางเพศ (kúk-kaam taang pêht): 性的嫌がらせ、セクハラ(sexual harassment)。
- คุกคามทางจิตใจ (kúk-kaam taang jìt-jai): 精神的な嫌がらせ、モラハラ(psychological harassment)。
- คุกคามในที่ทำงาน (kúk-kaam nai tîi tam-ngaan): 職場での嫌がらせ、パワハラ(workplace harassment)。
- ถูกคุกคาม (tòok kúk-kaam): 嫌がらせを受ける、ハラスメント被害に遭う(受動態)。
学習のヒントと注意点
- 発音: 「คุกคาม (kúk-kaam)」は2つの音節から成ります。
- 「คุก (kúk)」の「ค (k)」は日本語の「ク」より息を強く出さない無気音です。「う」の音は短く、喉の奥で止めるような「ック」という閉鎖音で終わります。
- 「คาม (kaam)」の「ค (k)」も同様に無気音です。「า (aa)」は長い「アー」の音で、口を大きく開けて発音します。「ม (m)」は日本語の「ム」のように口を閉じる「ン」で終わります。
- 声調: 「คุก (kúk)」は高声、「คาม (kaam)」は中声です。特に「คุก」は高声で高く発音し、その後の「คาม」は声調が落ちて平坦になることを意識してください。
- 使い方: 「คุกคาม」は、単なる「嫌がらせ」よりも、脅威や威嚇のニュアンスが強く、より深刻な行為を指すことが多いです。そのため、軽い冗談や一時的な不快感を表す場合にはあまり使いません。
- 日本語話者が間違いやすい点:
- 「クック・カーム」とローマ字読みのまま発音すると、タイ語独特の閉鎖音や無気音、声調が失われてしまいます。特に「คุก」の「クッ」の部分を喉の奥で止めるように意識しましょう。
- 声調の変化(高声→中声)を意識しないと、別の単語に聞こえたり、不自然な発音になったりします。
- 「嫌がらせ」の全てを「คุกคาม」で表現できるわけではありません。「いじめ」に近いニュアンスであれば「รังแก (rang-gae)」の方が適切な場合もあります。文脈に合わせて使い分けましょう。
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