【タイ語単語学習】
FALSE : 間違った,虚偽の,偽の – ผิด
目標単語
- タイ語: ผิด
- 日本語: 間違った、誤った、誤りである、違反する
- 英語: Wrong, incorrect, mistaken, to be at fault, to violate
基本情報
- 品詞: 形容詞 / 動詞(状況により)
- 発音(カタカナ近似): ピッ
- 発音記号(学習者向け): pìt
- 声調: 低声
- 【必須】正確な音声: [音声を聞く – ※ここに実際の音声リンクが入ります]
単語の解説
タイ語の「ผิด (pìt)」は、最も一般的に「間違っている」「誤りである」という意味を表す単語です。主に以下の状況で使われます。 1. 事実や判断が正しくない場合: 計算や情報、知識が誤っている。 2. 規範やルール、法律に反している場合: 規則を破った、犯罪を犯した。 3. 期待や予測から外れている場合: 予想が外れた。 4. 人に対して非がある、過ちを犯したという場合: 彼が悪い、私が悪かった。
「虚偽の」「偽の」というニュアンスも持ち合わせますが、この場合は「ผิดความจริง (pìt khwaam jing – 事実と違う)」や、より直接的に「เท็จ (thét – 虚偽の)」や「ปลอม (plɔɔm – 偽の)」といった単語が使われることもあります。「ผิด」単独では「偽物」というよりは「間違ったもの」「誤ったもの」という意味合いが強いです。
豊富な例文
- タイ語: ตัวเลขนี้ผิดหรือเปล่า
- 発音(学習者向け): tualêek níi pìt rʉ̌ʉ plàao
- 声調: 中声 → 上昇声 → 低声 → 上昇声 → 上昇声
- 日本語: この数字は間違っていますか?
- (補足): 「ตัวเลข (tualêek)」は数字。「หรือเปล่า (rʉ̌ʉ plàao)」は「〜ですか?」と尋ねる際の疑問詞で、確認や疑問を表します。
- タイ語: ฉันทำผิดไปแล้ว
- 発音(学習者向け): chán tham pìt pai lɛ́ɛo
- 声調: 上昇声 → 中声 → 低声 → 中声 → 上昇声
- 日本語: 私は間違ったことをしてしまいました。/私は過ちを犯してしまいました。
- (補足): 「ทำผิด (tham pìt)」で「間違いを犯す」「間違ったことをする」という複合動詞になります。「ไปแล้ว (pai lɛ́ɛo)」は「〜してしまった」という完了のニュアンスを表します。
- タイ語: เขาเดินผิดทางไปหน่อย
- 発音(学習者向け): kháo dəən pìt thaan pai nɔ̀y
- 声調: 上昇声 → 中声 → 低声 → 中声 → 中声 → 低声
- 日本語: 彼は少し道を間違えました。
- (補足): 「เดินผิดทาง (dəən pìt thaan)」で「道を間違える」。「ไปหน่อย (pai nɔ̀y)」は「少し〜する」という軽微なニュアンスを加えます。
- タイ語: การจอดรถตรงนี้ผิดกฎหมาย
- 発音(学習者向け): kaan jɔ̀ɔt rót trong níi pìt kòt mǎai
- 声調: 中声 → 低声 → 上昇声 → 中声 → 上昇声 → 低声 → 上昇声
- 日本語: ここに駐車することは違法です。
- (補足): 「การจอดรถ (kaan jɔ̀ɔt rót)」は「駐車すること」。「กฎหมาย (kòt mǎai)」は「法律」。「ผิดกฎหมาย (pìt kòt mǎai)」で「法律に違反する、違法である」という意味になります。
- タイ語: คุณเข้าใจผิดแล้วนะ
- 発音(学習者向け): khun khâo jai pìt lɛ́ɛo ná
- 声調: 中声 → 上昇声 → 中声 → 低声 → 上昇声 → 高声
- 日本語: あなたは誤解していますよ。
- (補足): 「เข้าใจผิด (khâo jai pìt)」で「誤解する」という複合動詞です。「นะ (ná)」は語尾につけて、やわらかく相手に語りかけたり、確認を促したりする時に使います。
関連語・派生語
- ถูก (thùuk): 正しい、合っている、〜される(受動態の助動詞)。「ผิด」の対義語として非常に重要です。
- ไม่ถูก (mâi thùuk): 間違っている。(「ไม่」で否定形)
- ความผิด (khwaam pìt): 誤り、間違い、罪、過失。(「ความ (khwaam)」が形容詞を名詞化する接頭辞)
- เท็จ (thét): 虚偽の、偽りの。よりフォーマルな文脈や情報に対して使われます。例: ข่าวเท็จ (khàao thét – 偽ニュース)
- ปลอม (plɔɔm): 偽の、模造の。主に物質的な「偽物」に対して使われます。例: ของปลอม (khɔ̌ɔng plɔɔm – 偽物)
- โกหก (koo-hòk): 嘘をつく、嘘。動詞。
よく使われる組み合わせ(コロケーション)
- คิดผิด (khít pìt): 考えが間違っている、考え違いをする
- พูดผิด (phûut pìt): 言い間違える
- อ่านผิด (àan pìt): 読み間違える
- เขียนผิด (khǐan pìt): 書き間違える
- ทำผิด (tham pìt): 間違いを犯す、違反する
- เข้าใจผิด (khâo jai pìt): 誤解する
- จำผิด (jam pìt): 覚え違いをする
- ฟังผิด (fang pìt): 聞き間違える
- ดูผิด (duu pìt): 見間違える
学習のヒントと注意点
- 発音と声調の注意点: 「ผิด (pìt)」は低声 (pìt) です。日本語の「ピッ」とは異なり、発音の最初に喉の奥を低く落とすような「`」の音を意識してください。
- 子音の「ผ (ph)」は、日本語の「ハ行」に近いですが、同時に息を強く吐き出す無声有気音です。喉からの力を込めて「プッ」と発音するようなイメージです。
- 末子音の「ด (t)」は、日本語の「ット」のように発音せず、口を「ッ」の形にして舌先を前歯の裏につけて止める入破音(または止破音)です。音を完全に発しきらずに、喉元で止める感覚です。
- 「ผิด」と「ถูก (thùuk)」をセットで覚える: この2つの単語は日常会話で非常に頻繁に対義語として使われます。「ถูก」は上昇声、「ผิด」は低声であり、声調で意味が明確に変わります。
- 動詞としても形容詞としても機能する: 「ผิด」は「間違っている」という形容詞的な使い方だけでなく、「〜に違反する」「〜が悪い」という動詞的な意味合いでも使われます。文脈で判断しましょう。
- 例:คุณผิด (khun pìt) – あなたが間違っている/あなたが悪い
- 例:เขาทำผิดกฎ (khao tham pìt kòt) – 彼は規則に違反した
- 日本語話者が陥りやすい落とし穴: 日本語の「間違い」という名詞と混同しがちですが、「ผิด」は基本的に形容詞的な「間違った」または動詞的な「間違っている」です。名詞として「間違い」と言いたい場合は「ความผิด (khwaam pìt)」を使います。
コメント