【タイ語単語学習】
exist : 存在する;生存する – มี
目標単語
- タイ語: มี
- 日本語: 存在する;ある、いる;持っている
- 英語: exist; have, there is/are
基本情報
- 品詞: 動詞
- 発音(カタカナ近似): ミー
- 発音記号(学習者向け): mii
- 声調: 中声
- 【必須】正確な音声: [音声を聞く – ※ここに実際の音声リンクが入ります]
単語の解説
มี
(mii) はタイ語で非常に基本的な動詞であり、多岐にわたる意味で使用されます。主な意味は以下の2つです。
1. 「持っている」 (to have, to own): 何かを所有している状態を表します。
* 例: มีเงิน
(mii ngən – お金を持っている)、มีรถ
(mii rót – 車を持っている)。
2. 「ある、いる、存在する」 (to be, there is/are, to exist): 何かが存在している状態を表します。人、物、抽象的な概念のいずれにも使えます。
* 例: มีคน
(mii kon – 人がいる)、มีปัญหา
(mii pan-hǎa – 問題がある)。
特に「存在する」という意味合いでは、「〜がある」「〜がいる」という文脈で日常的によく使われます。物理的な存在だけでなく、抽象的な概念の存在(例: 希望がある、真実がある)にも適用可能です。
豊富な例文
- タイ語: ในห้องมีคนอยู่ไหม?
- 発音(学習者向け): nai hɔ̂ng mii kon yùu mái?
- 声調: 中声 → 下声 → 中声 → 中声 → 下声 → 上昇声
- 日本語: 部屋に人はいますか?
- (補足):
มี
は「人がいるか(存在するか)」を尋ねる際に使われます。อยู่
は「(その場所に)いる」という状態を表します。
- タイ語: มีร้านกาแฟอยู่ใกล้ๆ ตรงนี้ไหม?
- 発音(学習者向け): mii ráan gaa-fɛɛ yùu glâi-glâi dtrong níi mái?
- 声調: 中声 → 高声 → 中声 → 下声 → 低声 → 低声 → 中声 → 高声 → 上昇声
- 日本語: この近くにカフェはありますか?
- (補足):
มี
は「〜があるか(存在するか)」を尋ねる際に使われる、汎用的な表現です。
- タイ語: ฉันมีหนังสือหลายเล่ม
- 発音(学習者向け): chǎn mii nǎng-sǔu lǎai lêm
- 声調: 上昇声 → 中声 → 上昇声 → 上昇声 → 上昇声 → 下声
- 日本語: 私はたくさんの本を持っています。
- (補足):
มี
のもう一つの主要な意味「持っている」の例です。
- タイ語: ความจริงมีเพียงหนึ่งเดียวเท่านั้น
- 発音(学習者向け): kwaam jing mii piiang nùeng diaw tâo nán
- 声調: 中声 → 中声 → 中声 → 中声 → 下声 → 中声 → 中声 → 高声
- 日本語: 真実は一つだけ存在する。
- (補足): 抽象的な概念の存在を表す例です。
ความจริง
(kwaam jing) は「真実」という意味です。
- タイ語: เขายังมีชีวิตอยู่
- 発音(学習者向け): kǎo yang mii chii-wít yùu
- 声調: 上昇声 → 中声 → 中声 → 中声 → 高声 → 下声
- 日本語: 彼はまだ生きています(生命が存在しています)。
- (補足):
มีชีวิตอยู่
(mii chii-wít yùu) という形で、「生きている」「生命が存在する」という意味になります。
関連語・派生語
- อยู่ (yùu): 「いる、ある、住む、〜している」。
มี
と共に「存在する」の文脈で使われることが多いですが、場所や状態に焦点が当たります。 - ไม่มี (mâi mii): 「ない、いない、持っていない」。
มี
の否定形です。 - มีอยู่จริง (mii yùu jing): 「実際に存在する」。存在を強調する表現です。
- มีชีวิต (mii chii-wít): 「生命がある、生きている」。
- มีสติ (mii sa-tì): 「意識がある、正気である」。
よく使われる組み合わせ(コロケーション)
- มีปัญหา (mii pan-hǎa): 問題がある
- มีเวลา (mii wee-laa): 時間がある
- มีเพื่อน (mii pʉ̂an): 友達がいる
- มีเงิน (mii ngən): お金がある
- มีอะไรไหม? (mii a-rai mái?): 何かありますか?(何か用ですか?)
学習のヒントと注意点
- 複数の意味を意識する:
มี
は「持っている」と「存在する(ある/いる)」という、日本語では別々の動詞で表現される二つの主要な意味を持つため、文脈によってどちらの意味かを判断することが重要です。 - 発音と声調:
มี
(mii) の母音ี
(ii) は長母音なので、日本語の「ミ」よりも少し長く伸ばして発音しましょう。声調は中声で、平坦な音になります。タイ語の5つの声調の中で、相対的な高さと平坦さを意識して発音することが、より自然なタイ語に繋がります。 มี
とอยู่
の使い分け: 日本語話者にとって最も間違いやすい点の一つです。มี
: 何かの存在の有無に焦点を当てます。「〜があるか/いるか」という存在の有無を問う場合や、単に何かがある/いることを示す場合に用いられます。- 例:
ในกระเป๋ามีเงินไหม?
(nai gra-bpǎo mii ngən mái? – カバンにお金ありますか? → お金の有無)
- 例:
อยู่
: 何かの場所や状態に焦点を当てます。「〜がどこにいる/あるか」「〜がどんな状態か」を示す場合に用いられます。- 例:
เงินอยู่ในกระเป๋า
(ngən yùu nai gra-bpǎo – お金はカバンの中にあります → お金の場所)
- 例:
- 両者を組み合わせて
มี...อยู่
の形もよく使われます。これは「〜が存在して、かつ、ある場所にいる/ある」というニュアンスになります。- 例:
มีร้านอาหารญี่ปุ่นอยู่แถวนี้
(mii ráan aa-hǎan yîi-bpùn yùu tɛ̌ɛo níi – この辺りに日本食レストランがあります)。この場合、単にมีร้านอาหารญี่ปุ่นแถวนี้
とも言えますが、อยู่
を加えることで「ここに 実際に存在して いる」というニュアンスが強まります。
- 例:
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