【タイ語単語学習】
過剰、超過 – เกิน
目標単語
- タイ語: เกิน
- 日本語: 超える、超過する、多すぎる、以上
- 英語: to exceed, to be in excess of, over, too much
基本情報
- 品詞: 動詞、形容詞、副詞
- 発音(カタカナ近似): グーン
- 発音記号(学習者向け): gəən
- 声調: 中声
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単語の解説
「เกิน (gəən)」は、タイ語で「ある基準や範囲を上回る、超過する、多すぎる」という意味を持つ非常に汎用性の高い単語です。量、数、程度、時間、能力など、様々な文脈で使われます。
主に以下の3つの使い方があります。 1. 動詞として: 「~を超える」「~を上回る」という意味で使われます。例: จำนวนคนเกินหนึ่งร้อย (人数が100人を超えた)。 2. 形容詞として: 「超過した」「多すぎる」という意味で使われますが、単独で形容詞的に使われるより、動詞や形容詞の後ろに置いて「~すぎる」というニュアンスを付加することが多いです。 3. 副詞として(多くは「เกินไป (gəən bpai)」の形で): 動詞や形容詞の後に置いて、その状態が「度を超えている」「~すぎる」という否定的なニュアンスを表します。例: แพงเกินไป (高すぎる)。
豊富な例文
- タイ語: ของมันเยอะ เกิน ไป
- 発音(学習者向け): kɔ̌ɔng man yə́ gəən bpai
- 声調: 上昇声 → 中声 → 高声 → 中声 → 低声
- 日本語: 物が多すぎる。
- (補足): 「เยอะ (yə́)」は「多い」。「เกินไป (gəən bpai)」で「~すぎる」という、量が度を超えている状態を表すフレーズです。
- タイ語: คุณมาสายไป เกิน ชั่วโมงแล้วนะ
- 発音(学習者向け): kun maa sǎai bpai gəən chûa moong lɛ́ɛo ná
- 声調: 中声 → 中声 → 上昇声 → 低声 → 中声 → 低声 → 中声 → 上昇声 → 高声
- 日本語: あなたは1時間以上遅刻していますよ。
- (補足): 「มาสาย (maa sǎai)」は「遅刻する」。「เกิน ชั่วโมง」で「1時間を超える、1時間以上」という意味になります。
- タイ語: นี่มันยาก เกิน ความสามารถของฉัน
- 発音(学習者向け): nîi man yâak gəən kwaam sǎa mâat kɔ̌ɔng chǎn
- 声調: 低声 → 中声 → 低声 → 中声 → 中声 → 上昇声 → 高声 → 上昇声 → 上昇声
- 日本語: これは私の能力を超えている。
- (補足): 「ความสามารถ (kwaam sǎa mâat)」は「能力」。「เกิน ความสามารถ」で「能力を超える、手に負えない」という意味の慣用表現です。
- タイ語: ราคานี้มันแพง เกิน ไป
- 発音(学習者向け): raa kaa níi man pɛɛng gəən bpai
- 声調: 中声 → 中声 → 高声 → 中声 → 中声 → 中声 → 低声
- 日本語: この値段は高すぎる。
- (補足): 「แพง (pɛɛng)」は「(値段が)高い」という意味の形容詞です。「เกินไป」を伴うことで、その高さが度を超えていることを強調します。
- タイ語: ผลลัพธ์ดี เกิน คาด
- 発音(学習者向け): pǒn láp dii gəən kâat
- 声調: 上昇声 → 低声 → 中声 → 中声 → 低声
- 日本語: 結果は予想以上だった。
- (補足): 「ผลลัพธ์ (pǒn láp)」は「結果」、「ดี (dii)」は「良い」、「คาด (kâat)」は「予想する」。「เกิน คาด」で「予想を超える」という意味になります。
関連語・派生語
- ส่วนเกิน (sùan gəən): 過剰分、余分(名詞)。「ส่วน (sùan)」は「部分」という意味。
- มากเกินไป (mâak gəən bpai): あまりに多すぎる、過度な。「มาก (mâak)」は「多い、非常に」という意味。
- เหลือ (lʉ̌a): 残る、余る(動詞)。「เกิน」と似ていますが、「使い切った後に余る」というニュアンスが強いです。
- พอดี (pɔɔ dii): ちょうど良い、ぴったり(対義語的な意味合い)。
よく使われる組み合わせ(コロケーション)
- เกินไป (gəən bpai): ~すぎる(多くの場合、否定的なニュアンス)
- เกินจริง (gəən jing): 事実以上、誇張して(「จริง (jing)」は「本当の」)
- เกินกำลัง (gəən gam lang): 能力以上、手に負えない(「กำลัง (gam lang)」は「力、能力」)
- เกินความจำเป็น (gəən kwaam jam bpen): 必要以上に(「ความจำเป็น (kwaam jam bpen)」は「必要性」)
- เกินกำหนด (gəən gam nòt): 期限超過(「กำหนด (gam nòt)」は「กำหนดする、期限」)
学習のヒントと注意点
- 発音と声調: 「เกิน (gəən)」の母音
əə
は、日本語の「ア」と「ウ」の中間のような音で、口を横に少し開き「アー」と発音するつもりで「ウー」と言うと近くなります。日本語にはない音なので、繰り返し聞いて正確な発音を習得しましょう。声調は「中声」で、高くもなく低くもなく平坦に発音します。 - 「เกินไป (gəən bpai)」の活用: 「~すぎる」という否定的なニュアンスを表現したいときに「เกินไป」の形が非常によく使われます。例えば、「熱すぎる」は「ร้อนเกินไป (rɔ́ɔn gəən bpai)」、「(食べるには)辛すぎる」は「เผ็ดเกินไป (pèt gəən bpai)」となります。
- 日本語との品詞の違い: 日本語の「過剰」「超過」は名詞としてよく使われますが、タイ語の「เกิน」は動詞・形容詞・副詞的要素が強いです。「過剰分」のように名詞として言いたい場合は「ส่วนเกิน (sùan gəən)」のような複合語を用いるのが自然です。
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