【タイ語単語学習】
esteem : を尊敬する;を見なす – เคารพ
目標単語
- タイ語: เคารพ
- 日本語: 尊敬する、尊重する、敬う
- 英語: respect, esteem, honor
基本情報
- 品詞: 動詞
- 発音(カタカナ近似): カーオ・ロップ
- 発音記号(学習者向け): kao-róp
- 声調: 中声 → 高声
- 【必須】正確な音声: [音声を聞く – ※ここに実際の音声リンクが入ります]
単語の解説
เคารพ
(kao-róp) は「尊敬する、尊重する、敬う」という意味を持つ動詞です。人に対して敬意を表す場合や、規則、伝統、権利など、尊敬や敬意の対象となるものに対して広く使われます。目上の人、先生、両親、年長者など、敬意を払うべき相手に用いられます。
日本語の「esteem」が持つ「見なす」という意味合いではあまり使われず、その場合は ถือว่า
(tʉ̌ʉ wâa) や คิดว่า
(kít wâa) などがより適切です。
この単語はサンスクリット語の गौरव
(gaurava) に由来すると言われています。これは「重さ、尊厳、敬意」を意味し、タイ語に多くのサンスクリット語やパーリ語由来の単語があることと共通しています。
豊富な例文
- タイ語: เราเคารพครูบาอาจารย์
- 発音(学習者向け): rao kao-róp kruu-baa aa-jaan
- 声調: 中声 → 中声 高声 中声 中声
- 日本語: 私たちは先生方を尊敬します。
- (補足):
ครูบาอาจารย์
(kruu-baa aa-jaan) は、複数の先生方や、先生という立場全体に対して敬意を込めて使う表現です。
- タイ語: เขาเคารพผู้ใหญ่เสมอ
- 発音(学習者向け): káo kao-róp pûu-yài sà-mə̌ə
- 声調: 高声 → 中声 高声 下降声 下降声 上昇声
- 日本語: 彼はいつも年長者を尊重します。
- (補足):
ผู้ใหญ่
(pûu-yài) は「年長者」や「目上の人」という意味です。
- タイ語: เราต้องเคารพกฎหมาย
- 発音(学習者向け): rao dtɔ̂ng kao-róp gòt-mǎai
- 声調: 中声 → 下降声 中声 高声 下降声 上昇声
- 日本語: 私たちは法律を遵守しなければなりません。
- (補足):
กฎหมาย
(gòt-mǎai) は「法律」です。เคารพกฎหมาย
で「法律を遵守する」という慣用的な意味になります。
- タイ語: นักเรียนต้องเคารพกฎระเบียบของโรงเรียน
- 発音(学習者向け): nák-rian dtɔ̂ng kao-róp gòt-rá-bìap kɔ̌ɔng roong-rian
- 声調: 高声 中声 → 下降声 中声 高声 下降声 中声 中声 上昇声 中声
- 日本語: 生徒は学校の規則を尊重しなければなりません。
- (補足):
กฎระเบียบ
(gòt-rá-bìap) は「規則、規定」を意味します。
- タイ語: ผมเคารพการตัดสินใจของคุณ
- 発音(学習者向け): pǒm kao-róp gaan dtàt-sǐn-jai kɔ̌ng kun
- 声調: 上昇声 → 中声 高声 中声 上昇声 中声 中声 上昇声
- 日本語: 私はあなたの決定を尊重します。
- (補足):
การตัดสินใจ
(gaan dtàt-sǐn-jai) は「決定、決断」を意味する名詞句です。
関連語・派生語
นับถือ
(náp-tʉ̌ʉ): 尊敬する、信仰する、信用する。เคารพ
と似ていますが、より強い信頼や信仰のニュアンスを含むことがあります。ให้เกียรติ
(hâi gìat): 敬意を払う、尊敬する。「敬意を与える」という直訳になります。ยกย่อง
(yók-yɔ̂ng): 称賛する、褒め称える、尊敬する。特定の行動や功績を褒め称える意味合いが強いです。ความเคารพ
(kwaam kao-róp): 尊敬、敬意(名詞形)。ความ
を前につけることで動詞が名詞になります。
よく使われる組み合わせ(コロケーション)
เคารพครู
(kao-róp kruu): 先生を尊敬するเคารพผู้ใหญ่
(kao-róp pûu-yài): 年長者を尊重するเคารพกฎหมาย
(kao-róp gòt-mǎai): 法律を遵守するเคารพสิทธิ
(kao-róp sìt-tí): 権利を尊重するเคารพตัวเอง
(kao-róp dtua-eeng): 自分自身を尊重する
学習のヒントと注意点
- 連想法: 「カーオ」は「入る、近づく」というような意味がありますが、ここでは「敬意を払うために近づく」と覚え、「ロップ」は「礼拝する」というイメージと合わせて、「頭を下げて尊敬する」と連想すると覚えやすいかもしれません。
- 発音のポイント:
เคา
(kao) のเ-า
はタイ語の二重母音「アオ」の音で、日本語の「カオ」よりも口を大きく開けて「ア」の音に近い「ka」と、短母音の「o」の音を滑らかに繋げるように発音します。唇を丸めすぎないように注意しましょう。รพ
(róp) のร
(rɔɔ rʉʉa) は舌を巻くR音(巻き舌R)です。日本語のラ行とは異なるので、意識して練習しましょう。พ
(pɔɔ paan) は無気音のP音です。日本語の「プ」のように強く息を吐き出すのではなく、弱く「プッ」と発音するイメージです。
- 声調のポイント:
เคา
(kao) は中声、รพ
(róp) は高声です。単語全体で「中声 → 高声」のパターンを意識して、正確な声調で発音することが非常に重要です。声調が異なると、意味が通じにくくなる可能性があります。
- 使い方の注意点:
เคารพ
は「尊敬する、尊重する」という対象への敬意や畏敬の念を表現する際に用いられます。- 日本語の「見なす」という意味合いで
เคารพ
を使うのは誤りです。例えば「〜と見なす」と言いたい場合はถือว่า
(tʉ̌ʉ wâa) やคิดว่า
(kít wâa) を使用します。日本語話者が直訳で間違えやすいポイントの一つなので注意しましょう。
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