【タイ語単語学習】
draft – ร่าง
目標単語
- タイ語: ร่าง
- 日本語: 下書き、草稿、素案;(動詞として)下書きする、起草する
- 英語: draft, sketch, outline; to draft, to sketch, to outline
基本情報
- 品詞: 名詞、動詞
- 発音(カタカナ近似): ラーン
- 発音記号(学習者向け): râang
- 声調: 下降声
- 【必須】正確な音声: [音声を聞く – ※ここに実際の音声リンクが入ります]
単語の解説
「ร่าง (râang)」は、名詞としては「下書き、草稿、素案、骨子」といった意味を持ち、まだ最終決定ではない、計画や文章の初期段階の状態を指します。 動詞としては「〜を下書きする、〜を起草する、〜をスケッチする」という意味で使われ、何かを書き始めたり、計画の概略を立てる行為を表します。 ビジネス文書、法律、計画、手紙など、幅広い文脈で非常に多用途に用いられます。文語的な響きを持つことが多いですが、日常会話でも十分に用いられる単語です。 また、別の意味として「体、肉体」という意味もありますが、これは通常「ร่างกาย (râang gaai)」という形で使われることが多く、文脈によって明確に区別できます。今回の「draft」の意味とは異なりますが、関連語として後述します。
豊富な例文
- タイ語: ฉันเขียนร่างจดหมายนี้เมื่อคืน
- 発音(学習者向け): chăn kǐan râang jòt mǎai níi mʉ̂a kʉʉn
- 声調: 上昇声 → 上昇声 → 下降声 → 低声 → 上昇声 → 高声 → 高声
- 日本語: 私は昨晩、この手紙の下書きを書きました。
- (補足):
ร่างจดหมาย (râang jòt mǎai)
で「手紙の草稿/下書き」という名詞句になります。
- タイ語: เราต้องร่างแผนการประชุมใหม่
- 発音(学習者向け): rao dtông râang pǎen gaan pra chum mài
- 声調: 中声 → 下降声 → 下降声 → 上昇声 → 中声 → 中声 → 低声
- 日本語: 私たちは会議の計画を新たに起草しなければなりません。
- (補足):
ร่างแผน (râang pǎen)
で「計画を起草する/下書きする」という動詞句として使われています。
- タイ語: ร่างกฎหมายนี้จะถูกเสนอเข้าสภาในเดือนหน้า
- 発音(学習者向け): râang gòt mǎai níi jà tòok sǎnə̌ə kâo sà paa nai dʉan nâa
- 声調: 下降声 → 低声 → 上昇声 → 高声 → 低声 → 上昇声 → 上昇声 → 下降声 → 中声 → 下降声 → 下降声
- 日本語: この法律の草案は来月議会に提出されるでしょう。
- (補足):
ร่างกฎหมาย (râang gòt mǎai)
で「法律の草案」という非常に一般的な表現です。
- タイ語: กรุณาส่งร่างแรกของรายงานมาให้ฉัน
- 発音(学習者向け): gà rú naa sòng râang râek kɔ̌ɔng raai ngaan maa hâi chăn
- 声調: 低声 → 高声 → 中声 → 低声 → 下降声 → 下降声 → 上昇声 → 中声 → 中声 → 下降声 → 上昇声
- 日本語: レポートの初稿を私に送ってください。
- (補足):
ร่างแรก (râang râek)
で「初稿、第一稿」を意味します。
- タイ語: เธอใช้เวลาสองวันในการร่างโครงเรื่องนิยาย
- 発音(学習者向け): təə chái wee laa sɔ̌ɔng wan nai gaan râang kroong rʉ̂ang ní yaai
- 声調: 中声 → 高声 → 中声 → 中声 → 上昇声 → 中声 → 中声 → 下降声 → 中声 → 下降声 → 中声 → 中声
- 日本語: 彼女は小説の筋書きの骨子を作るのに2日かけました。
- (補足):
ร่างโครงเรื่อง (râang kroong rʉ̂ang)
で「筋書きの骨子/アウトラインを下書きする」という意味になります。
関連語・派生語
- ร่างกฎหมาย (râang gòt mǎai): 法律の草案
- ร่างโครงการ (râang kroong gaan): プロジェクトの草案
- ร่างกาย (râang gaai): 肉体、身体(「ร่าง」は「体」を意味することもありますが、この複合語が一般的です。「draft」の意味とは異なります。)
- แบบร่าง (bàep râang): スケッチ、図案の草稿(
แบบ (bàep)
は「型、様式」を意味します。) - ฉบับร่าง (chà bàp râang): 草稿版、ドラフト版(
ฉบับ (chà bàp)
は「版、〜部」という助数詞です。)
よく使われる組み合わせ(コロケーション)
- ร่างเอกสาร (râang èek sǎan): 書類を下書きする
- ร่างจดหมาย (râang jòt mǎai): 手紙の草稿
- ร่างรายงาน (râang raai ngaan): レポートの草稿
- ร่างบท (râang bòt): 脚本/記事の草稿
- ร่างแผน (râang pǎen): 計画の草案
- ร่างโครงสร้าง (râang kroong sâang): 構造の骨子を作る
学習のヒントと注意点
- 発音と声調: 「ร่าง (râang)」は「ラーン」と聞こえますが、特に下降声であることが非常に重要です。日本語の「ラ」と伸ばす音に近いですが、語尾が低いトーンで終わるように発音しましょう。高いところから低いところに落ちる声調です。声調を間違えると、例えば中声の「รัง (rang)」(巣)や上昇声の「รัง (rang)」(〜を隠す)など、別の単語に聞こえてしまう可能性があるため、注意が必要です。
- 品詞の柔軟性: 名詞としても動詞としても使われるため、文脈でどちらの意味で使われているかを判断することが大切です。「ร่างกฎหมาย (法律の草案)」のように名詞として使われる場合と、「ร่างแผน (計画を下書きする)」のように動詞として使われる場合があることを意識しましょう。
- 「体」との混同回避: 「ร่างกาย (râang gaai)」という単語が「体」という意味で非常によく使われます。「ร่าง」単体でも「体」を指すことがありますが、通常は「ร่างกาย」が用いられることが多いです。文脈がはっきりしていれば混同することはありません。
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