【タイ語単語学習】
赤字,不足;欠陥 – ขาด
目標単語
- タイ語: ขาด
- 日本語: 不足する、足りない、欠ける;(紐などが)切れる、破れる
- 英語: lack, be short of, be missing, break, tear
基本情報
- 品詞: 動詞、または述語として形容詞的に使用される
- 発音(カタカナ近似): カーッ(ト)
- 発音記号(学習者向け): kàat
- 声調: 下降声
- 【必須】正確な音声: [音声を聞く – ※ここに実際の音声リンクが入ります]
単語の解説
「ขาด (kàat)」は、主に「(必要なものが)不足する」「(数が)足りない」「(一部分が)欠けている」といった状態を表す動詞です。抽象的な概念(例:信頼、意識)が失われる状況や、ビジネスにおける「損失」を表す熟語の一部としても頻繁に登場し、非常に汎用性の高い単語です。
また、紐、紙、布などが「切れる」「破れる」といった物理的な切断や破損の状態を表す際にも使われます。 「deficit」の持つ「不足」や「欠陥」といった意味合いに最も近い、基本的な概念を表します。
豊富な例文
- タイ語: ฉันขาดเงิน
- 発音(学習者向け): chăn kàat ngən
- 声調: 中声 → 下降声 → 中声
- 日本語: 私(性別不問)はお金が足りません。
- (補足): 「เงิน (ngən)」は「お金」。金銭的な不足を表す基本的な表現です。
- タイ語: ของบางอย่างขาดไป
- 発音(学習者向け): kɔ̌ɔng baang yàang kàat pai
- 声調: 上昇声 → 中声 → 低声 → 下降声 → 中声
- 日本語: 何か足りないものがある。
- (補足): 「ของบางอย่าง (kɔ̌ɔng baang yàang)」は「何か」「ある物」。「ไป (pai)」は「~してしまう」のような完了・状態の変化を示す助動詞的に使われます。
- タイ語: เชือกขาดแล้ว
- 発音(学習者向け): chʉ̂ak kàat lɛ́ɛo
- 声調: 下降声 → 下降声 → 高声
- 日本語: 紐が切れてしまった。
- (補足): 「เชือก (chʉ̂ak)」は「紐、ロープ」。「แล้ว (lɛ́ɛo)」は完了を表す助詞です。物理的な切断を表す例。
- タイ語: บริษัทเราขาดพนักงาน
- 発音(学習者向け): bɔɔ-rí-sàt rao kàat phá-nák-ngaan
- 声調: 低声 → 高声 → 低声 → 中声 → 下降声 → 高声 → 中声
- 日本語: 私たちの会社は従業員が不足しています。
- (補足): 「บริษัท (bɔɔ-rí-sàt)」は「会社」、「พนักงาน (phá-nák-ngaan)」は「従業員」。人手の不足を表す一般的な表現です。
- タイ語: เธอขาดวิตามินซี
- 発音(学習者向け): thəə kàat wí-tá-min sii
- 声調: 中声 → 下降声 → 高声 → 中声 → 中声 → 中声
- 日本語: 彼女はビタミンCが不足している。
- (補足): 特定の栄養素や成分の不足を表す際にも「ขาด」が使われます。
関連語・派生語
- ขาดทุน (kàat tun): 「赤字を出す」「損失を出す」。直訳すると「資金が不足する」となり、経済的な「赤字」を表す最も一般的な語です。
- ขาดแคลน (kàat klaen): 「不足する」「欠乏する」。より深刻で広範囲な不足(例:食糧不足、水不足)を表す場合に用いられます。
- ขาดหาย (kàat hǎai): 「消失する」「見当たらなくなる」。あるべきものがなくなってしまった状態を指します。
- ขาดใจ (kàat jai): 「息絶える」「死ぬ」。文字通りは「心が(鼓動が)切れる」という意味で、最期の瞬間を表します。
- ความบกพร่อง (kwaam bòk prɔ̂ɔng): 「欠陥」「不備」。これは「ขาด」とは直接の派生ではありませんが、「deficit」の「欠陥」という意味に近い概念です。
よく使われる組み合わせ(コロケーション)
- ขาดเงิน (kàat ngən): 金欠である、お金が足りない
- ขาดน้ำ (kàat náam): 水不足である
- ขาดสติ (kàat sà-tì): 意識を失う、冷静さを失う
- ขาดเรียน (kàat rian): 授業を休む、欠席する
- ขาดความเชื่อมั่น (kàat kwaam chʉ̂a mân): 信頼を失う、自信を失う
学習のヒントと注意点
- 声調の習得: 「ขาด (kàat)」は下降声です。日本語の「カーッ」と発音する際に、単に伸ばすのではなく、音をしっかり上から下へ落とすイメージで練習しましょう。音が平坦になったり、上がり気味になったりしないよう注意が必要です。
- 末子音の注意: 語末の「ต (t)」は、タイ語の「マイクロ(破裂しない止めの音)」です。日本語の「ト」のように「o」の母音を伴って発音せず、舌先を上顎につけて音を止めるように発音してください。「カーッ」と息を止めるような感じです。
- 多様な意味合い: 「不足する」だけでなく、「切れる」「破れる」といった物理的な意味、さらに抽象的な概念が「失われる」状況にも使われることを理解し、文脈で使い分けを把握することが重要です。特に「ขาดทุน (kàat tun)」のように、他の単語と組み合わさって特定の意味を持つ表現は、セットで覚えるのが効果的です。
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