【タイ語単語学習】
debris : 残骸,瓦礫;がらくた – เศษซาก
目標単語
- タイ語: เศษซาก
- 日本語: 残骸、瓦礫、がらくた
- 英語: debris, wreckage, rubble
基本情報
- 品詞: 名詞
- 発音(カタカナ近似): セート サーク
- 発音記号(学習者向け): sèt sâak
- 声調: 低声 → 上昇声
- 【必須】正確な音声: [音声を聞く – ※ここに実際の音声リンクが入ります]
単語の解説
「เศษซาก (sèt sâak)」は、主に「残骸」「瓦礫」といった意味で使われるタイ語の複合名詞です。 「เศษ (sèt)」は「破片、かけら、残り物」という意味を持ち、「ซาก (sâak)」は「死骸、残骸、廃墟」といった意味を持ちます。この二つの単語が合わさることで、建物や機械などが破壊された後に残る破片や構造物の残りを指す言葉となります。 自然災害(地震、津波)、事故(飛行機、車)、戦争などによって生じた、元の形を失った大量の破片や崩れた構造物を表現する際に用いられます。日本語の「がらくた」というニュアンスは、価値のない古いものを指す場合もありますが、「เศษซาก」は基本的に破壊の結果生じたものを指すため、文脈によっては「がらくた」とは少し異なります。
豊富な例文
- タイ語: กองเศษซากหลังจากเกิดแผ่นดินไหว
- 発音(学習者向け): kɔɔŋ sèt sâak lǎŋ càak gə̀ət pɛ̀n din wǎi
- 声調: 中声 → 低声 → 上昇声 → 上昇声 → 下降声 → 低声 → 中声 → 上昇声
- 日本語: 地震発生後の残骸の山。
- (補足):
กอง (kɔɔŋ)
は「山、堆積」を意味します。หลังจาก (lǎŋ càak)
は「〜の後」を、แผ่นดินไหว (pɛ̀n din wǎi)
は「地震」を意味します。
- タイ語: พบเศษซากเครื่องบินตก
- 発音(学習者向け): póp sèt sâak krʉ̂ʉang bin tòk
- 声調: 下降声 → 低声 → 上昇声 → 下降声 → 中声 → 低声
- 日本語: 墜落した飛行機の残骸が見つかった。
- (補足):
พบ (póp)
は「見つける」という意味です。เครื่องบินตก (krʉ̂ʉang bin tòk)
は「墜落した飛行機」(เครื่องบิน
: 飛行機、ตก
: 落ちる、墜落する)を指します。
- タイ語: หลังจากคลื่นยักษ์ผ่านไป เมืองก็มีเศษซากจำนวนมาก
- 発音(学習者向け): lǎŋ càak klʉ̂ʉn yák pâan pai mʉʉang gɔ̂ mii sèt sâak jam nuuan mâak
- 声調: 上昇声 → 下降声 → 上昇声 → 下降声 → 中声 → 中声 → 下降声 → 低声 → 上昇声 → 中声 → 中声 → 下降声
- 日本語: 津波が過ぎ去った後、町にはたくさんの瓦礫が残された。
- (補足):
คลื่นยักษ์ (klʉ̂ʉn yák)
は「津波」(直訳すると「巨大な波」)です。ผ่านไป (pâan pai)
は「過ぎ去る」、จำนวนมาก (jam nuuan mâak)
は「たくさんの量」を意味します。
- タイ語: เศษซากจำนวนมากถูกขนออกจากพื้นที่ก่อสร้าง
- 発音(学習者向け): sèt sâak jam nuuan mâak tòok kǒn ɔ̀ɔk jàak pʉ́ʉn tîi gɔ̀ɔ sâang
- 声調: 低声 → 上昇声 → 中声 → 中声 → 下降声 → 低声 → 低声 → 下降声 → 低声 → 上昇声 → 下降声 → 下降声
- 日本語: 大量の瓦礫が建設現場から運び出された。
- (補足):
ถูก (tòok)
は受動態を表す助動詞です。ขนออก (kǒn ɔ̀ɔk)
は「運び出す」、พื้นที่ก่อสร้าง (pʉ́ʉn tîi gɔ̀ɔ sâang)
は「建設現場」を意味します。
- タイ語: เศษซากของอาคารเก่าแก่ยังคงอยู่ที่นั่น
- 発音(学習者向け): sèt sâak kɔ̌ɔŋ aa khaan gào gɛ̀ɛ yang kong yòo tîi nân
- 声調: 低声 → 上昇声 → 上昇声 → 中声 → 中声 → 上昇声 → 下降声 → 中声 → 中声 → 下降声 → 下降声
- 日本語: 古い建物の残骸がまだそこにある。
- (補足):
ของ (kɔ̌ɔŋ)
は「〜の」という所有を表す助詞です。อาคารเก่าแก่ (aa khaan gào gɛ̀ɛ)
は「古い建物」、ยังคง (yang kong)
は「まだ〜である、依然として」、อยู่ที่นั่น (yòo tîi nân)
は「そこにいる/ある」という意味です。
関連語・派生語
- เศษ (sèt): 破片、かけら、残り物。単独でも「残飯(เศษอาหาร)」や「紙くず(เศษกระดาษ)」のように使われます。
- ซาก (sâak): 死骸、残骸、廃墟。単独で「遺体(ซากศพ)」や「遺跡(ซากโบราณ)」のように使われます。
- ขยะ (kà-yà): ゴミ、くず。より一般的な「ゴミ」全般を指します。
- ของเก่า (kɔ̌ɔŋ kàao): 古いもの、骨董品、中古品。「がらくた」のニュアンスで、価値の低い古いものを指す場合があります。
- ของเสีย (kɔ̌ɔŋ sǐa): 不良品、廃棄物。生産過程で出た不要なものや、使えなくなった製品などを指します。
よく使われる組み合わせ(コロケーション)
- เศษซากอาคาร (sèt sâak aa khaan): 建物の残骸
- เศษซากปรักหักพัง (sèt sâak pràk hàk pang): 廃墟の残骸、荒廃した残骸(「ปรักหักพัง (pràk hàk pang)」は「廃墟となった、崩壊した」の意)
- เก็บกวาดเศษซาก (gèp gwàat sèt sâak): 残骸を片付ける、瓦礫を撤去する
- เศษซากอารยธรรม (sèt sâak aa rá ya tam): 文明の残骸(歴史的、文化的な文脈で使われる)
学習のヒントと注意点
- 構成要素を意識する:
เศษ (sèt)
は「小さな破片」、ซาก (sâak)
は「大きな残骸や死骸」というイメージを持つと、「壊れたものの集合体」としての「เศษซาก」の意味を覚えやすくなります。 - 発音と声調の注意点:
- เศษ (sèt): 語末の
ด (d)
は、タイ語の「死語尾」と呼ばれる子音で、日本語の「ト」のように破裂音で発音し、喉を詰まらせるようにして音を止めます。声調は「低声」で、低いトーンで発音します。 - ซาก (sâak): 語末の
ก (g)
も同様に「死語尾」で、日本語の「ク」のように発音し、喉を詰まらせます。声調は「上昇声」で、低いところからグッと上げて発音します。 - 日本語話者は、語末の破裂音を曖昧にしたり、母音をつけがちなので、「セートッ」「サークッ」と強く意識して練習すると良いでしょう。また、声調の上がり下がりを正確に再現することが、タイ語の理解には非常に重要です。
- เศษ (sèt): 語末の
- 日本語の「がらくた」との違い: 日本語の「がらくた」は、古くて価値のないもの、ごちゃごちゃした不要品全般を指すことがありますが、「เศษซาก」は破壊や崩壊の結果生じた破片や残存物に限定されることが多いです。もし、単に「古いもの」「不要なもの」を指したい場合は、「ของเก่า (kɔ̌ɔŋ kàao)」や「ของเสีย (kɔ̌ɔŋ sǐa)」を使う方が適切です。
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