【タイ語単語学習】
熟考する;を予想する – ไตร่ตรอง
目標単語
- タイ語: ไตร่ตรอง
- 日本語: 熟考する、よく考える、深く考える
- 英語: to contemplate, to consider carefully, to ponder
基本情報
- 品詞: 動詞
- 発音(カタカナ近似): トゥライ・トローン
- 発音記号(学習者向け): trài-dtrong
- 声調: trài: 低声 → dtrong: 中声
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単語の解説
「ไตร่ตรอง (trài-dtrong)」は、何かを決定する前や、複雑な状況を理解しようとする際に、非常に慎重に、そして深く考えることを意味します。表面的な思考ではなく、物事の様々な側面を考慮し、可能性や結果をじっくりと検討するニュアンスが含まれます。 この単語は、「ไตร่ (trài)」と「ตรอง (dtrong)」という二つの単語が組み合わさってできています。「ไตร่」は「よく、深く、繰り返し」といった意味合いを強め、「ตรอง」は「考える、熟慮する」という意味を持ちます。両者が合わさることで、「深い熟慮」という行動が強調されます。
豊富な例文
- タイ語: เขานั่งไตร่ตรองอยู่นานก่อนที่จะตัดสินใจเรื่องสำคัญ
- 発音(学習者向け): káo nâŋ trài-dtrong yùu naan kɔ̀ɔn tîi jà dtàt-sǐn-jai rʉ̂aŋ sǎm-kan
- 声調: káo: 上昇, nâŋ: 低, trài: 低, dtrong: 中, yùu: 低, naan: 中, kɔ̀ɔn: 低, tîi: 低, jà: 低, dtàt-sǐn: 低-上昇, jai: 中, rʉ̂aŋ: 低, sǎm-kan: 上昇-中
- 日本語: 彼は重要な決定をする前に、長い間熟考した。
- (補足): 「นั่ง…อยู่นาน」は「長い間座って~していた」という継続した動作を表します。「ก่อนที่จะ…」は「~する前に」という意味です。
- タイ語: ปัญหานี้ควรค่าแก่การไตร่ตรองอย่างละเอียด
- 発音(学習者向け): bpan-hǎa níi kuaan kâa gɛ̀ɛ gaan trài-dtrong yàaŋ lá-ìat
- 声調: bpan-hǎa: 中-上昇, níi: 上昇, kuaan: 中, kâa: 低, gɛ̀ɛ: 低, gaan: 中, trài: 低, dtrong: 中, yàaŋ: 低, lá-ìat: 低-低
- 日本語: この問題は、深く熟考する価値がある。
- (補足): 「ควรค่าแก่การ…」は「~する価値がある」という表現です。「อย่างละเอียด」は「詳細に、綿密に」という意味の副詞句です。
- タイ語: เธอไตร่ตรองเกี่ยวกับอนาคตของตัวเอง
- 発音(学習者向け): təə trài-dtrong gìao-gàp a-naa-kót kɔ̌ɔng dtua-eeng
- 声調: təə: 中, trài: 低, dtrong: 中, gìao-gàp: 低-低, a-naa-kót: 低-中-高, kɔ̌ɔng: 上昇, dtua-eeng: 中-中
- 日本語: 彼女は、自分の将来について熟考していた。
- (補足): 「เกี่ยวกับ」は「~について」という意味の前置詞です。「อนาคต (a-naa-kót)」は「未来、将来」を意味します。
- タイ語: ลองไตร่ตรองดูว่าควรจะทำอย่างไร
- 発音(学習者向け): lɔɔng trài-dtrong duu wâa kuaan jà tam yàaŋ-rai
- 声調: lɔɔng: 中, trài: 低, dtrong: 中, duu: 中, wâa: 低, kuaan: 中, jà: 低, tam: 中, yàaŋ-rai: 低-中
- 日本語: どんな行動をとるべきか、よく考えてみてください。
- (補足): 「ลอง…ดู」は「試しに~してみる」という提案や試行を促す表現です。「ว่าควรจะทำอย่างไร」は「どのようにすべきか」という意味です。
- タイ語: กว่าจะมาถึงข้อสรุปนี้ต้องใช้การไตร่ตรองอย่างมาก
- 発音(学習者向け): gwàa jà maa tʉ̌ŋ kɔ̂ɔ-sà-rùp níi tɔ̂ng chái gaan trài-dtrong yàaŋ mâak
- 声調: gwàa: 低, jà: 低, maa: 中, tʉ̌ŋ: 上昇, kɔ̂ɔ-sà-rùp: 低-低-低, níi: 上昇, tɔ̂ng: 低, chái: 上昇, gaan: 中, trài: 低, dtrong: 中, yàaŋ: 低, mâak: 低
- 日本語: この結論に至るまでには、多くの熟考が必要だった。
- (補足): 「กว่าจะ…」は「~するまでに」という時間の経過を表します。「ต้องใช้」は「~を必要とする、~を使う」という意味です。「การไตร่ตรอง」のように動詞の前に「การ」をつけると「~すること」という名詞形になります。「อย่างมาก」は「非常に、多く」という意味の副詞句です。
関連語・派生語
- คิด (kít): 「考える」という最も一般的な意味の動詞です。深く考えるだけでなく、漠然と考える場合にも使われます。
- พิจารณา (pí-jà-rá-naa): 「考慮する、検討する」という意味で、「ไตร่ตรอง」よりもやや形式的で、より広い意味で「検討」や「審査」といった場面で使われます。
- ครุ่นคิด (krûn-kít): 「物思いにふける、思い悩む」という意味で、感情的な側面や、あることについて深く考え込む様子を表します。
よく使われる組み合わせ(コロケーション)
- ไตร่ตรองให้ดี (trài-dtrong hâi dii): よく熟考する(直訳:よく熟考させる)。
- ไตร่ตรองอย่างรอบคอบ (trài-dtrong yàaŋ rɔ̂ɔp-kɔ̂ɔp): 慎重に熟考する。「รอบคอบ (rɔ̂ɔp-kɔ̂ɔp)」は「慎重な、周到な」という意味です。
- ไตร่ตรองก่อนตัดสินใจ (trài-dtrong kɔ̂ɔn dtàt-sǐn-jai): 決定する前に熟考する。
学習のヒントと注意点
- 連想法(ニーモニック): 「ไตร่ตรอง (trài-dtrong)」は「トライ・トロン」と覚えることができます。「トロン」と音が似ている「論」をイメージし、「(物事を)試行錯誤しながら論じるように深く考える」と連想すると覚えやすいかもしれません。
- 発音の注意点:
- trài (ไตร่): これはタイ語特有の複合子音
tr
で始まります。日本語の「トライ」のように「ト」と「ライ」を分けて発音するのではなく、舌先を口蓋の少し後ろにつけた状態で「ト」を発音し、すぐに舌を震わせて「r」の音を出すようにします。日本語の「トゥライ」と意識しつつ、舌を少し引いて発音すると、よりタイ語らしく聞こえます。声調は「低声」です。 - dtrong (ตรอง): こちらも複合子音
dtr
(またはtr
の有声音化) のような音で、「ドゥロン」に近いですが、日本語の「トローン」より少し舌先を意識し、有声音で発音します。声調は「中声」です。
- trài (ไตร่): これはタイ語特有の複合子音
- 声調の重要性: 「trài」が低声、「dtrong」が中声と、異なる声調を持っています。特に「trài」の低声は日本語にはない音の高さなので、意識して練習することが重要です。声調を間違えると、別の単語に聞こえてしまう可能性があります。
- 使い分け: 「คิด (考える)」が最も一般的な「考える」ですが、「ไตร่ตรอง」はより「深く、慎重に、じっくりと熟考する」というニュアンスが強いです。重要な決定を下す際や、複雑な問題を解決する際に用いられることが多いです。
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