【タイ語単語学習】
を混同する,を当惑させる – สับสน
目標単語
- タイ語: สับสน
- 日本語: 混同する、当惑する、混乱する
- 英語: to be confused, to be perplexed, to mix up, to confuse
基本情報
- 品詞: 形容詞(状態を表す。動詞的な使い方もある)
- 発音(カタカナ近似): サプソン
- 発音記号(学習者向け): sàp-sǒn
- 声調: 低声 → 上昇声
- 【必須】正確な音声: [音声を聞く – ※ここに実際の音声リンクが入ります]
単語の解説
「สับสน (sàp-sǒn)」は、情報や状況が入り組んでいて理解が困難な状態、あるいは複数のものを区別できずにごっちゃになっている状態を表すタイ語です。
人が「混乱している」「戸惑っている」といった精神的な状態にも使われますし、物事や情報が「ごちゃごちゃになっている」「入り組んでいる」といった客観的な状態にも使われます。 「混同する」という意味合いでは、AとBを間違えたり、区別できない、という意味で用いられます。 「当惑させる」という他動詞的な意味で使う場合は、通常「ทำให้สับสน (tam hâi sàp-sǒn)」のように使役形を用いることが多いですが、文脈によっては「状況がスアプソンである」というだけで「当惑させる」ニュアンスを含むこともあります。
この単語は「สับ (sàp)」と「สน (sǒn)」の二つの音節から成り立っています。「สับ」は「(細かく)切り刻む」「交換する」「入れ替える」といった意味を持ち、「สน」は「混乱する」「入り組む」といった意味合いを持つ言葉です。これらが組み合わさることで、「ごちゃ混ぜになる」「混乱する」という状態を表します。
豊富な例文
- タイ語: ฉันสับสนว่าควรจะไปทางไหนดี
- 発音(学習者向け): chăn sàp-sǒn wâa kuan jà bpai taang năi dee
- 声調: 中声 低声 上昇声 下降声 中声 中声 下降声 上昇声 中声
- 日本語: どちらの道に行けばいいのか、私は混乱しています。
- (補足):
ว่า (wâa)
は「〜と」という意味で、ควรจะ (kuan jà)
は「〜すべきだ」という意味です。
- タイ語: เขาจำชื่อพี่ชายกับน้องชายสับสนกัน
- 発音(学習者向け): káo jam chêu pêe chaai gàp nóng chaai sàp-sǒn gan
- 声調: 上昇声 中声 下降声 下降声 中声 低声 上昇声 中声 低声 上昇声
- 日本語: 彼は兄の名前と弟の名前を混同している。
- (補足):
จำ...สับสนกัน (jam...sàp-sǒn gan)
で「〜を混同して覚える」という意味になります。กัน (gan)
は「お互いに」や「一緒に」という意味で、混ざり合っているニュアンスを強調します。
- タイ語: สถานการณ์ตอนนี้มันสับสนมาก
- 発音(学習者向け): sà-tăan-ná-gaan dton née man sàp-sǒn mâak
- 声調: 低声 中声 中声 中声 上昇声 低声 中声 低声 上昇声 下降声
- 日本語: 今の状況はとても混乱している。
- (補足):
สถานการณ์ (sà-tăan-ná-gaan)
は「状況、事態」という意味です。
- タイ語: คำอธิบายของคุณทำให้ฉันสับสน
- 発音(学習者向け): kam à-tí-baai kǒng kun tam hâi chăn sàp-sǒn
- 声調: 中声 低声 高声 上昇声 上昇声 中声 下降声 中声 低声 上昇声
- 日本語: あなたの説明は私を混乱させました。
- (補足):
ทำให้... (tam hâi...)
は「〜させる、〜するようにする」という使役を表す重要な構文です。
- タイ語: ฉันรู้สึกสับสนไปหมดหลังจากอุบัติเหตุ
- 発音(学習者向け): chăn róo-sùk sàp-sǒn bpai mòt lăng jàak ùp-bàt-dtì-hèt
- 声調: 中声 高声 低声 低声 上昇声 中声 低声 上昇声 下降声 低声 低声 低声
- 日本語: 事故の後、私はすっかり混乱してしまいました。
- (補足):
รู้สึก (róo-sùk)
は「〜と感じる」。ไปหมด (bpai mòt)
は「すっかり、完全に」という強調の表現です。
関連語・派生語
- งง (ngong): 混乱する、戸惑う、呆然とする。よりカジュアルで、自分自身が理解できずに立ち尽くすようなニュアンスが強いです。
- วุ่นวาย (wûn-waai): 混乱している、騒がしい、入り組んだ。状況が雑然としていて、秩序がないニュアンスが強いです。
- ยุ่ง (yûng): 忙しい、込み入っている、複雑な。電話回線が混み合っている、物事が複雑で大変な時などにも使われます。
- เข้าใจผิด (kâo jai pìt): 誤解する。間違って理解する、という意味合いです。
よく使われる組み合わせ(コロケーション)
- ทำให้สับสน (tam hâi sàp-sǒn): 混乱させる、当惑させる
- รู้สึกสับสน (róo-sùk sàp-sǒn): 混乱を感じる、混乱する
- สับสนวุ่นวาย (sàp-sǒn wûn-waai): 大混乱している、ごった返している(「スアプソン」を強調する表現)
- สับสนข้อมูล (sàp-sǒn kôo-mool): 情報を混同する
- สับสนเส้นทาง (sàp-sǒn sân-taang): 道に迷う、道順が分からなくなる(道が入り組んでいて)
学習のヒントと注意点
- 連想法: 「サプソン」の「サプ」は「ぐちゃぐちゃにする、切り刻む」といった音のイメージ、「ソン」は「混乱」のイメージです。物がごちゃ混ぜになっている「ぐちゃぐちゃソン」といった形で連想すると覚えやすいかもしれません。
- 発音: 「สับสน」の1音節目「สับ (sàp)」は低声で、唇を閉じてpで止める音です。日本語の「サップ」よりも短く締めることを意識しましょう。2音節目「สน (sǒn)」は上昇声で、nで終わる音です。日本語の「ソン」は声調がなく、伸ばしがちになるので注意が必要です。上昇声は、声が下から上に上がるイメージで発音します。
- 声調: 低声と上昇声の組み合わせです。特に「สน (sǒn)」の上昇声は日本人には難しい声調の一つなので、何度も音声を聞いて練習し、正しい音の上がり方を習得することが重要です。
- 使い方: 「สับสน」は「混乱している」という状態を表す形容詞的な使い方と、「〜を混同する」という動詞的な使い方があります。誰かを「混乱させる」という他動詞的な意味で使う場合は、
ทำให้สับสน
の使役形を使うのが最も自然な表現です。自分自身が混乱している場合は、รู้สึกสับสน
や単にสับสน
で表現できます。
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