【タイ語単語学習】
を命じる;を指揮する;を見渡せる – บัญชา
目標単語
- タイ語: บัญชา
- 日本語: 命じる、指揮する、号令する
- 英語: command, order, direct
基本情報
- 品詞: 動詞(名詞としても用いられます)
- 発音(カタカナ近似): バンチャー
- 発音記号(学習者向け): ban-chaa
- 声調: 中声 → 中声
- 【必須】正確な音声: [音声を聞く – ※ここに実際の音声リンクが入ります]
単語の解説
บัญชา (ban-chaa)
は、主に「命令する」「指揮する」「号令を下す」といった意味で使われる単語です。
特に、軍隊や政府、組織などの権威ある立場から発せられる命令や指示、またはそれらを統括する行為を指すことが多いです。比較的フォーマルな響きを持ち、日常会話で「あれして」「これして」というような軽い命令には通常使いません。
また、ユーザー入力にある「見渡せる」という意味合いについて、บัญชา
が物理的に「高い場所から景色を見下ろす」という意味で使われることはありません。その場合は มองเห็นได้ทั่ว (mɔɔng-hěn dâai tûa)
(全体を見渡せる) や มองเห็นวิวได้กว้าง (mɔɔng-hěn wiw dâai kwâang)
(広い景色が見える) といった表現を用います。
ただし、比喩的に「全体を統括・支配する」というニュアンスにおいては、「(全体を)指揮する」という形で意味が重なることもあります。この単語はサンスクリット語/パーリ語由来の言葉です。
豊富な例文
- タイ語: นายพลบัญชาให้ทหารเดินหน้า
- 発音(学習者向け): naai-pon ban-chaa hâi tá-hǎan dǝən-nâa
- 声調: 中声 → 中声 → 下声 → 中声 → 上昇声 → 中声 → 下声
- 日本語: 将軍は兵士に前進を命じた。
- (補足):
นายพล (naai-pon)
は「将軍」、ทหาร (tá-hǎan)
は「兵士」、เดินหน้า (dǝən-nâa)
は「前進する」を意味します。
- タイ語: เขาบัญชาทีมทั้งหมดในการแข่งขัน
- 発音(学習者向け): káo ban-chaa teem táng-mòt nai gaan-kɛ̀ng-kǎn
- 声調: 上昇声 → 中声 → 中声 → 中声 → 上昇声 → 低声 → 中声 → 中声 → 低声 → 上昇声
- 日本語: 彼がその競技でチーム全体を指揮した。
- (補足):
ทีม (teem)
は英語からの借用語で「チーム」、ทั้งหมด (táng-mòt)
は「全体」、ในการแข่งขัน (nai gaan-kɛ̀ng-kǎn)
は「競技において」を意味します。
- タイ語: ทุกอย่างขึ้นอยู่กับบัญชาของเขา
- 発音(学習者向け): túk-yàang kʉ̂n-yùu gàp ban-chaa kɔ̌ɔng káo
- 声調: 高声 → 下声 → 上昇声 → 下声 → 下声 → 中声 → 中声 → 上昇声 → 上昇声
- 日本語: 全ては彼の命令にかかっている。
- (補足): この例文では
บัญชา (ban-chaa)
が「命令」という名詞として使われています。ขึ้นอยู่กับ (kʉ̂n-yùu gàp)
は「〜にかかっている」「〜次第である」という意味です。
- タイ語: โครงการนี้อยู่ภายใต้บัญชาของผู้อำนวยการ
- 発音(学習者向け): kroong-gaan níi yùu pâai-tâi ban-chaa kɔ̌ɔng pûu-am-nuai-gaan
- 声調: 中声 → 中声 → 高声 → 低声 → 下声 → 下声 → 中声 → 中声 → 上昇声 → 下声 → 中声 → 中声
- 日本語: このプロジェクトはディレクターの指揮下にある。
- (補足):
โครงการ (kroong-gaan)
は「プロジェクト」、อยู่ภายใต้ (yùu pâai-tâi)
は「〜の下にある」「〜の支配下にある」、ผู้อำนวยการ (pûu-am-nuai-gaan)
は「ディレクター」「管理者」を意味します。ここでも名詞として使われています。
関連語・派生語
- สั่ง (sàng): 「命じる」「注文する」。
บัญชา
よりも日常的で、幅広い状況で使える「命じる」です。 - ควบคุม (kuap-kum): 「制御する」「管理する」「コントロールする」。
บัญชา
と異なり、必ずしも命令を伴わない管理のニュアンスを含みます。 - อำนาจ (am-nâat): 「権力」「権限」。
บัญชา
が行使される基盤となる概念です。 - คำสั่ง (kam-sàng): 「命令」(名詞形)。
บัญชา
と同様にフォーマルな「命令」を表す名詞ですが、บัญชา
が行為(命令する、指揮する)と結果(命令)の両方を指しうるのに対し、คำสั่ง
は具体的な命令文や指示書を指すことが多いです。
よく使われる組み合わせ(コロケーション)
- บัญชาการ (ban-chaa-gaan): 「指揮する」「統率する」。動詞としても、司令部や司令官といった名詞としても使われる、より専門的な「指揮」を意味する複合語です。
- รับบัญชา (ráp ban-chaa): 「命令を受ける」「命令に従う」。
- ทำตามบัญชา (tam dtaam ban-chaa): 「命令通りにする」「命令に従う」。
- บัญชาชีวิต (ban-chaa chii-wít): (比喩的に)「運命を支配する」「人生を左右する」。運命の神などが人生を命令・統括するような状況で使われます。
学習のヒントと注意点
- 発音と声調:
บัญชา
の発音は「バンチャー」と聞こえますが、タイ語独特の声調に注意が必要です。どちらの音節も「中声」で、日本語の平坦な発音よりもやや低く、抑揚をつけずにまっすぐ発音します。- 日本語話者は「バン」の部分を高く発音しがちですが、中声で平坦に。
บ (b)
は日本語の「バ行」よりも唇を軽く閉じて破裂させないように。ญ (y)
は日本語の「ニャ行」に似ていますが、舌先をもう少し奥に引いて発音すると自然です。ช (ch)
は無気音で、強く息を吐き出さないように発音します。
- フォーマルな使い方: この単語はフォーマルな状況や権威ある立場からの命令に用いられることが多いため、友人や家族に対して使うと不自然に聞こえることがあります。日常的な軽い命令には
สั่ง (sàng)
を使うのが一般的です。 - 意味の範囲: ユーザー入力の「を見渡せる」という物理的な意味合いは、この単語にはありません。主に「命令する」「指揮する」「統括する」といった、支配や統率の比喩的な意味合いで使われることを覚えておきましょう。
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