【タイ語単語学習】
用心;警告 – ระวัง
目標単語
- タイ語: ระวัง
- 日本語: 用心する、気をつける、注意する、警戒する
- 英語: to be careful, to watch out, to beware, to take caution
基本情報
- 品詞: 動詞(また、単独で感嘆詞的に使われることもある)
- 発音(カタカナ近似): ラワn
- 発音記号(学習者向け): ra-wang
- 声調: 低声 → 中声
- 【必須】正確な音声: [音声を聞く – ※ここに実際の音声リンクが入ります]
単語の解説
「ระวัง (ra-wang)」は、危険や問題が発生するのを避けるために、注意を払ったり、警戒したりする状況で幅広く使われる単語です。日本語の「用心する」「気をつける」「注意する」に相当し、物理的な危険だけでなく、言葉遣いや健康など、抽象的な事柄に対しても使われます。 この単語は、何かに「対して」注意を促す場合、「ระวัง + [対象]」の形で使われることが非常に多いです。 「ระ」は「見張る、用心する」といった意味合いを持つ「ระแวดระวัง (ra-waet-ra-wang)」などの単語にも見られる接頭辞的な要素です。
豊富な例文
- タイ語: ระวังรถ!
- 発音(学習者向け): ra-wang-rot
- 声調: 低声 → 中声 → 高声
- 日本語: 車に気をつけろ!/車に注意!
- (補足): 危険が迫っている状況で、相手に警告する際によく使われる非常に直接的な表現です。
- タイ語: โปรดระวังพื้นเปียก
- 発音(学習者向け): proot-ra-wang-phuuen-piak
- 声調: 低声 → 低声 → 中声 → 高声 → 低声
- 日本語: 足元が濡れているのでご注意ください。
- (補足): 「โปรด (proot)」は「どうか~してください」という丁寧な依頼や指示を表します。「พื้นเปียก (phuuen-piak)」は「濡れた床/地面」を意味します。公共の場所などで見かける注意書きとしても頻繁に用いられます。
- タイ語: คุณต้องระวังสุขภาพให้ดี
- 発音(学習者向け): khun-tong-ra-wang-suk-kha-phap-hai-dii
- 声調: 中声 → 高声 → 低声 → 中声 → 中声 → 低声 → 低声 → 中声
- 日本語: あなたは健康に気をつけなければなりません。
- (補足):「ต้อง (tong)」は「~しなければならない」という義務や必要性を表します。「สุขภาพ (suk-kha-phap)」は「健康」、「ให้ดี (hai-dii)」は「良い状態にする、良く」という意味で、全体で「健康を良く保つように気をつけなさい」というニュアンスになります。
- タイ語: ตอนนี้มีคนหลอกลวงเยอะ ต้องระวังตัวไว้ให้ดีนะ
- 発音(学習者向け): tawn-nii-mii-khon-lohk-luang-yoe-tong-ra-wang-tuua-wai-hai-dii-na
- 声調: 中声 → 高声 → 中声 → 中声 → 低声 → 中声 → 高声 → 高声 → 低声 → 中声 → 低声 → 中声 → 高声
- 日本語: 今、詐欺師がたくさんいるから、十分に気をつけないといけないよ。
- (補足):「คนหลอกลวง (khon-lohk-luang)」は「詐欺師、騙す人」。「ระวังตัว (ra-wang-tuua)」は「身を守る、自分自身に注意する」という表現です。「ไว้ (wai)」は「~しておく」というニュアンス。「นะ (na)」は語尾に付けることで、親愛や促しの気持ちを表します。
- タイ語: ระวังก้าวขา
- 発音(学習者向け): ra-wang-gaao-khaa
- 声調: 低声 → 中声 → 低声 → 上昇声
- 日本語: 足元に注意してください。(段差などに)
- (補足):「ก้าวขา (gaao-khaa)」は「足を運ぶ、歩み」という意味で、特に段差がある場所などで「つまづかないように足元に気をつけなさい」という警告として使われます。
関連語・派生語
- เตือน (tuen): 警告する、注意を与える。より直接的かつ意図的な「警告」のニュアンスが強いです。
- ระมัดระวัง (ra-mat-ra-wang): 非常に注意深くする、用心深くする。より丁寧で強調された「用心」を表す複合語です。
- ข้อควรระวัง (khor-kuan-ra-wang): 注意事項、予防策。(名詞)「ควร (kuan)」は「~すべき」という意味で、「注意すべき事柄」となります。
よく使われる組み合わせ(コロケーション)
- ระวังภัย (ra-wang-phai): 危険に備える、危険を警戒する。(phai: 危険)
- ระวังคำพูด (ra-wang-kham-phuut): 言葉に気をつける、失言しないようにする。(kham-phuut: 言葉、発言)
- ระวังสุขภาพ (ra-wang-suk-kha-phap): 健康に気をつける。(suk-kha-phap: 健康)
- ระวังตัวเอง (ra-wang-tuua-eeng): 自分自身に気をつける、身を守る。(tuua-eeng: 自分自身)
- ระวังตก (ra-wang-tok): 落ちないように気をつける。(tok: 落ちる、落下する)
- ระวังลื่น (ra-wang-luuen): 滑らないように気をつける。(luuen: 滑る)
学習のヒントと注意点
- 連想法: 「ラワn」という響きから、「ラ」の字が「罠 (わな)」に似ているので「罠に落ちないようにラ、ワナに注意!」と覚えるのはどうでしょうか。
- 発音のポイント:
- 「ร (r)」の音: 日本語の「ラ行」よりも、舌先を上顎に近づけて、軽く弾くような巻き舌のR音です。完全に巻き舌にする必要はありませんが、意識して発音することでより自然なタイ語に近づきます。
- 「ว (w)」の音: 日本語の「ワ」よりも、唇を丸めて突き出すようなWの音です。
- 末子音の「ง (ng)」: 「n」と表記されることも多いですが、口を閉じずに鼻にかかった「ン」の音です。日本語の「マンガ」の「ン」に近いですが、より明確に鼻にかかります。
- 声調: 「ระ (ra)」は低声、続く「วัง (wang)」は中声です。特に低声は、日本語話者にはやや難しいと感じられることがありますが、意識して低く平らに発音する練習をしましょう。
- 日本語話者が間違いやすい点:
- 「ラ」の音を日本語のラ行と同じように発音してしまうと、タイ人には聞き取りにくい場合があります。
- 「ワn」の末子音「ng」を日本語の「ン」と同じように口を閉じて発音してしまうと、異なる単語として認識される可能性があります。
- 声調を意識しないと、「ラワン」という単語は存在するものの、意味が通じないか、別の単語と間違われる可能性があります。例えば、声調が異なると「空の空間」という意味になったりします。必ず声調と発音をセットで覚えるようにしましょう。
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