cast : を投じる;に役を当てる|タイ語と日本語で覚える日常会話フレーズ【音声付き】

【タイ語単語学習】

cast – แคสต์**

目標単語

  • タイ語: แคสต์
  • 日本語: キャストする、配役する
  • 英語: cast (roles), audition (for roles)

基本情報

  • 品詞: 動詞 (動詞的に使われる)
  • 発音(カタカナ近似): ケス(語尾の「ス」は弱く、舌先を上の歯茎に近づけるだけで音を止めるイメージ)
  • 発音記号(学習者向け): kaet
  • 声調: 低声
  • 【必須】正確な音声: [音声を聞く - ※ここに実際の音声リンクが入ります]

単語の解説

この「แคสต์ (kaet)」という単語は、英語の “cast” から直接借用されたタイ語です。主に映画、ドラマ、舞台、コマーシャルなどのメディア作品において、役者や出演者を選定し、役を割り当てる「キャスティング」の行為を指す動詞として使われます。

元のタイ語には「選抜する」という意味の คัดเลือก (khat lʉ̂ak) や、「役割を授ける」という意味の มอบบทบาท (mɔ̂ɔp bòt-bàat) といった表現がありますが、「แคสต์」は特に「キャスティング」という現代的な文脈で頻繁に使用され、より口語的で一般的な表現として定着しています。

豊富な例文


  • タイ語: ผู้กำกับกำลังแคสต์นักแสดงสำหรับหนังเรื่องใหม่
  • 発音(学習者向け): phûu kam-kàp kam-lang kaet nák-sa-daeng sàm-ràp nǎng rʉ̂ang mài
  • 声調: 低声 → 中声 → 中声 → 低声 → 低声 → 低声 → 低声 → 低声 → 下降声 → 低声 → 低声
  • 日本語: 監督は新しい映画の俳優をキャスティングしています。
  • (補足): ผู้กำกับ (phûu kam-kàp) は「監督」、นักแสดง (nák sa-daeng) は「俳優」、หนัง (nǎng) は「映画」です。

  • タイ語: เขาได้รับบทนำจากการแคสต์ครั้งล่าสุด
  • 発音(学習者向け): khǎo dâi ráp bòt nam jàak gaan kaet khráng lâa-sùt
  • 声調: 上昇声 → 下降声 → 下降声 → 中声 → 低声 → 中声 → 低声 → 上昇声 → 下降声
  • 日本語: 彼は前回のキャスティングで主役の座を勝ち取りました。
  • (補足): ได้รับ (dâi ráp) は「受け取る」、บทนำ (bòt nam) は「主役」、จากการ (jàak gaan) は「~から」という意味です。การแคสต์ (gaan kaet) で名詞化し「キャスティング(行為)」となります。

  • タイ語: พวกเขาจะแคสต์นักร้องหน้าใหม่เพื่อโปรเจกต์พิเศษ
  • 発音(学習者向け): phûak kháw jà kaet nák-rɔ́ɔng nâa mài phʉ̂a proo-jèk phísèt
  • 声調: 下降声 → 上昇声 → 低声 → 低声 → 高声 → 下降声 → 低声 → 上昇声 → 低声 → 低声
  • 日本語: 彼らは特別なプロジェクトのために新人歌手をキャスティングするでしょう。
  • (補足): นักร้อง (nák rɔ́ɔng) は「歌手」、หน้าใหม่ (nâa mài) は「新人、新顔」、โปรเจกต์ (proo-jèk) は英語の “project” からの借用語です。

  • タイ語: ฉันถูกแคสต์ให้เป็นตัวประกอบในละครเรื่องนี้
  • 発音(学習者向け): chǎn thùuk kaet hâi pen tua pra-kɔ̀ɔp nai lá-khɔɔn rʉ̂ang níi
  • 声調: 上昇声 → 低声 → 低声 → 下降声 → 中声 → 下降声 → 低声 → 低声 → 下降声
  • 日本語: 私はこのドラマでエキストラとしてキャストされました。
  • (補足): ถูก (thùuk) は受動態を作る助動詞で、「~される」という意味になります。ตัวประกอบ (tua pra-kɔ̀ɔp) は「エキストラ、脇役」、ละคร (lá-khɔɔn) は「ドラマ」です。

  • タイ語: การแคสต์ครั้งนี้ใช้เวลาหลายวันกว่าจะหาคนที่ใช่ได้
  • 発音(学習者向け): gaan kaet khráng níi chái wee-laa lǎai wan kwàa jà hǎa khon thîi châi dâi
  • 声調: 中声 → 低声 → 高声 → 上昇声 → 下降声 → 高声 → 上昇声 → 上昇声 → 下降声 → 下降声 → 上昇声
  • 日本語: 今回のキャスティングは、適役を見つけるのに数日かかりました。
  • (補足): ใช้เวลา (chái wee-laa) は「時間がかかる」、หลายวัน (lǎai wan) は「数日」、คนที่ใช่ (khon thîi châi) は「適任者、正しい人」という意味です。

関連語・派生語

  • คัดเลือก (khat lʉ̂ak): 選抜する、選び出す。より一般的な「選ぶ」という行為。
  • มอบบทบาท (mɔ̂ɔp bòt-bàat): 役割を授ける、役を割り当てる。フォーマルな表現。
  • นักแสดง (nák sa-daeng): 俳優、役者。
  • บทบาท (bòt-bàat): 役割、役柄。
  • ออดิชัน (ɔɔ-dì-chan): オーディション(英語の “audition” からの借用語)。「แคสต์」はオーディションを経て役を決める行為全般を指すことが多いです。

よく使われる組み合わせ(コロケーション)

  • แคสต์นักแสดง (kaet nák sa-daeng): 俳優をキャスティングする
  • แคสต์บท (kaet bòt): 役をキャスティングする
  • ถูกแคสต์ (thùuk kaet): キャストされる(受動態の形)
  • แคสต์หนัง/ละคร (kaet nǎng/lá-khɔɔn): 映画/ドラマのキャスティングをする
  • กรรมการแคสต์ (kam-má-kaan kaet): キャスティング委員会、キャスティング担当者

学習のヒントと注意点

  • 発音と声調のポイント: 「แคสต์ (kaet)」は英語の “cast” の音をタイ語の音韻に合わせたものです。日本語の「キャスト」とは異なり、語尾の は「ス」と発音されず、喉の奥で音を止めるような「ッ」に近い無声破裂音(t音)になります。声調は低声ですが、借用語のためネイティブは声調をあまり意識せずに平坦に近い形で発音することも多いです。英語の「キャスト」の発音を意識しつつ、タイ語の末子音のルールを適用するイメージで練習しましょう。
  • 使い方のポイント: この「แคสต์」は、主にエンターテイメント業界における「配役」や「選抜」の意味で使われます。日本語の「キャストする」というのと同様のニュアンスで使われますので、文脈を理解しやすいでしょう。
  • 日本語話者が間違いやすい点:
    1. 「投げる」の”cast”との混同: 英語の “cast” には「投げる」「投げかける」といった意味もありますが、タイ語の「แคสต์」はこの意味では使われません。「投げる」には โยน (yoon) などの別の単語を使います。混同しないように注意しましょう。
    2. 末子音の処理: カタカナで「ケス」と覚えると、最後の「ス」をはっきりと発音してしまいがちですが、実際には「t」に近い閉鎖音で終わることを意識してください。
    3. 声調の意識: 低声であるものの、借用語であるため、他のタイ語単語ほど厳密に声調を意識しないネイティブもいることを頭に入れておきましょう。しかし、正しく発音するためには低声の意識を持つことが重要です。

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