【タイ語単語学習】
annoy : を悩ます;〔受身形で〕腹が立つ – รำคาญ
目標単語
- タイ語: รำคาญ
- 日本語: 煩わしい、いらいらする、気に障る、うんざりする
- 英語: annoyed, irritated, bothered, fed up
基本情報
- 品詞: 形容詞(状況によっては動詞的に使われる)
- 発音(カタカナ近似): ラムカーン
- 発音記号(学習者向け): ram khaan
- 声調: 中声 → 平声
- 【必須】正確な音声: [音声を聞く – ※ここに実際の音声リンクが入ります]
単語の解説
「รำคาญ (ram khaan)」は、何か特定の事柄や状況によって「煩わしい」「いらいらする」「気に障る」と感じる、またはその感情を表すタイ語です。不快な音、他人の行動、邪魔されることなど、主に外部からの刺激に対する不快感を表現します。
この単語は、感情や状態を表す形容詞として使われるのが基本ですが、「〜にイライラする」のように動詞的に使われることも非常に多いです。また、誰かや何かが「〜をイライラさせる」という能動的な意味で使いたい場合は、「ทำให้รำคาญ (tham hai ram khaan)」という使役形を用いるのが一般的です。
豊富な例文
- タイ語: ฉันรำคาญเสียงดัง
- 発音(学習者向け): chan ram khaan siiang dang
- 声調: 上昇声 → 中声 → 平声 → 上昇声 → 平声
- 日本語: 私はうるさい音にイライラします。
- (補足):
เสียงดัง (siiang dang)
は「うるさい音、騒音」。รำคาญ
はこのように単独で「〜にイライラする」という感情を表すのに使われます。
- タイ語: ยุงทำให้ฉันรำคาญ
- 発音(学習者向け): yung tham hai chan ram khaan
- 声調: 中声 → 低声 → 上昇声 → 上昇声 → 中声 → 平声
- 日本語: 蚊が私をイライラさせます。
- (補足):
ทำให้ (tham hai)
は使役を表す助動詞で、「〜させる」という意味です。誰かや何かが別の人をイライラさせる、という能動的な状況で使います。ยุง (yung)
は「蚊」。
- タイ語: ฉันรู้สึกรำคาญวิธีพูดของเขาจริงๆ
- 発音(学習者向け): chan ruu seuk ram khaan wi thii phuut khoong khao jing jing
- 声調: 上昇声 → 低声 → 下降声 → 中声 → 平声 → 低声 → 下降声 → 上昇声 → 中声 → 中声
- 日本語: 彼の話し方が本当にイライラします。
- (補足):
รู้สึก (ruu seuk)
は「〜と感じる」という意味の動詞で、感情をより明確に表現する際に「รู้สึก + 感情を表す言葉」という形でよく使われます。วิธีพูด (wi thii phuut)
は「話し方」。จริงๆ (jing jing)
は「本当に」。
- タイ語: อย่ามารบกวนฉันเลย ฉันรำคาญ
- 発音(学習者向け): yaa maa rop kuan chan loei, chan ram khaan
- 声調: 低声 → 平声 → 低声 → 平声 → 上昇声 → 平声 → 上昇声 → 中声 → 平声
- 日本語: 私を邪魔しないでください、イライラします。
- (補足):
อย่า (yaa)
は「〜するな」という禁止の命令形。รบกวน (rop kuan)
は「邪魔をする、妨げる」という意味です。เลย (loei)
は語気助詞で「〜してよ」や「〜しないでよ」のような強調のニュアンス。
- タイ語: อย่าเพิ่งรำคาญกับเรื่องเล็กๆ น้อยๆ สิ
- 発音(学習者向け): yaa phoeng ram khaan kap reuang lek lek noi noi si
- 声調: 低声 → 下降声 → 中声 → 平声 → 下降声 → 上昇声 → 低声 → 上昇声 → 上昇声 → 下降声
- 日本語: そんな些細なことでイライラしないでよ。
- (補足):
อย่าเพิ่ง (yaa phoeng)
は「まだ〜するな、すぐに〜するな」という意味。เรื่องเล็กๆ น้อยๆ (reuang lek lek noi noi)
は「些細なこと、つまらないこと」という表現です。สิ (si)
は軽い命令や促しを表す語気助詞。
関連語・派生語
- ทำให้รำคาญ (tham hai ram khaan): 〜を煩わしくさせる、いらいらさせる(使役形)
- รบกวน (rop kuan): 邪魔する、妨げる(
annoy
の類義語として使われることがある) - หงุดหงิด (ngut ngit): イライラする、むかつく(「รำคาญ」よりも感情の度合いが強く、不機嫌な状態を表すことが多い)
- เบื่อ (beua): 退屈する、飽きる、うんざりする(煩わしさから来るうんざり感と関連することもあります)
よく使われる組み合わせ(コロケーション)
- รู้สึกรำคาญ (ruu seuk ram khaan): 煩わしさを感じる、イライラする
- เสียงรำคาญ (siiang ram khaan): 煩わしい音、騒音
- เรื่องรำคาญ (reuang ram khaan): 煩わしいこと、イライラすること
- ทำให้รำคาญใจ (tham hai ram khaan jai): (心に)イライラさせる、気を煩わせる
学習のヒントと注意点
- 発音と声調のポイント:
รำ (ram)
の「r」はタイ語特有の巻き舌の「R」音です。日本語の「ラ」とは異なりますが、最初は日本語の「ラ」で代用しても通じます。อำ (am)
は短母音で、「アム」と口を閉じるように発音します。声調は「中声」です。คาญ (khaan)
の「kh」は息を強く出す「ク」の音(有気音)です。「ค」の音は日本語にはない音なので意識して練習が必要です。าญ (aan)
は長母音で「アー」と長く伸ばし、最後の「ญ (n)」は鼻にかかる「ン」の音(軟口蓋鼻音)になります。声調は「平声」です。
- 使い分けのヒント:
- 「รำคาญ」は、主に「(私が)〜にイライラする」という受動的な感情や状態を表す際に使われます。
- 「(何かが/誰かが)私をイライラさせる」という能動的な場合は、「ทำให้รำคาญ」という使役形を使うのが自然です。
- 日本語の「悩ます」は「精神的に苦しめる」のような幅広い意味を持つことがありますが、「รำคาญ」は、主に「煩わしさ」や「軽い不快感」に特化しています。より深刻な精神的な悩みにはあまり使いません。
- 日本語話者が間違いやすい点:
- 「r」と「kh」の発音。特に「kh」は日本語の「カ」よりも強く息を出す必要があります。
- 声調を間違えると、意味が通じなかったり、別の単語に聞こえたりすることがあるので、中声と平声をしっかり区別して発音するように意識しましょう。
- 能動・受動の関係で「ทำให้รำคาญ」と「รำคาญ」の使い分けを混同しないように、例文で使い方をしっかり確認しましょう。
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