【タイ語単語学習】
afford / 余裕がある – ไหว
目標単語
- タイ語: ไหว
- 日本語: ~できる、~する能力がある、~に耐えられる、まかなえる(特に費用を)
- 英語: be able to, can afford, be capable of, to manage
基本情報
- 品詞: 助動詞的動詞(または単独の動詞としても機能)
- 発音(カタカナ近似): ワイ
- 発音記号(学習者向け): wǎi
- 声調: 上昇声
- 【必須】正確な音声: [音声を聞く – ※ここに実際の音声リンクが入ります]
単語の解説
ไหว
(wǎi) は、主に動詞の後ろに置いて「〜できる」「〜に耐えられる」といった能力や可能性、負担に耐えうるかを問う助動詞的な役割をします。しかし、単独で「(経済的に)まかなえるか」「(体力的・時間的に)大丈夫か」といった「余裕があるか」を問う文脈でも使われます。「afford」の「金銭的な余裕がある」というニュアンスは、จ่ายไหว
(jàai wǎi: 支払う余裕がある) のように他の動詞と組み合わせて使われることで表現されますが、ไหว
そのものに「(負担を)まかなえるか」という根源的な意味が含まれています。
豊富な例文
- タイ語: ซื้อรถคันนี้ไหวไหม
- 発音(学習者向け): sʉ́ʉ rót kan níi wǎi mái
- 声調: 上昇声 → 高声 → 中声 → 高声 → 上昇声 → 高声
- 日本語: この車を買う余裕はありますか?
- (補足):
ซื้อ
(sʉ́ʉ: 買う) とไหว
を組み合わせて、「買う余裕があるか」を尋ねる典型的な表現です。
- タイ語: ฉันทำงานนี้ไม่ไหวแล้ว
- 発音(学習者向け): chǎn tam ngaan níi mâi wǎi lɛ́ɛo
- 声調: 上昇声 → 中声 → 中声 → 高声 → 低声 → 上昇声 → 高声
- 日本語: 私はもうこの仕事はできません(耐えられません)。
- (補足):
ไม่ไหว
(mâi wǎi) で「できない」「耐えられない」という意味。経済的な余裕だけでなく、体力や精神的な余裕がない場合にも使われます。
- タイ語: เธอจะไปคนเดียวไหวเหรอ
- 発音(学習者向け): tər jà bpai kon diiao wǎi rə̌ə
- 声調: 中声 → 低声 → 中声 → 中声 → 中声 → 上昇声 → 上昇声
- 日本語: 彼女は一人で行ける(大丈夫な)の?
- (補足): 「一人で行動する余裕があるか」「一人で大丈夫か」という能力や状況の確認に使われます。
- タイ語: รายได้แค่นี้พอที่จะเลี้ยงครอบครัวไหวไหม
- 発音(学習者向け): raai dâi kɛ̂ɛ níi pɔɔ tîi jà liiang krɔ̂ɔp kruua wǎi mái
- 声調: 中声 → 低声 → 上昇声 → 高声 → 低声 → 高声 → 低声 → 低声 → 高声 → 上昇声 → 高声
- 日本語: この収入だけで家族を養う余裕がありますか?
- (補足):
เลี้ยงครอบครัว
(liiang krɔ̂ɔp kruua: 家族を養う) とไหว
の組み合わせ。「(金銭的に)養う余裕があるか」を問う表現です。
- タイ語: ถ้าไม่ไหวก็บอกนะ
- 発音(学習者向け): tâa mâi wǎi kɔ̂ɔ bɔ̀ɔk ná
- 声調: 高声 → 低声 → 上昇声 → 高声 → 低声 → 高声
- 日本語: もし無理なら言ってね。
- (補足): 日常会話でよく使われるフレーズです。体力的な限界や、精神的な負担を指すことが多いです。
関連語・派生語
- สามารถ (sǎmâat): 「〜できる、〜する能力がある」。
ไหว
が「負担に耐える」ニュアンスが強いのに対し、สามารถ
はより広範な「能力」を指します。 - พอ (pɔɔ): 「十分な、足りる」。
มีเงินพอ
(mii ngern pɔɔ) で「十分なお金がある」→「金銭的な余裕がある」という意味になります。 - พอจ่าย (pɔɔ jàai): 「支払うのに十分」。
ไหว
と同様に「支払う余裕がある」の文脈で使われます。 - ไม่มีปัญญา (mâi mii bpan-yaa): 「〜する知恵/能力がない」。主に「〜する余裕がない(特に金銭的に)」というニュアンスで使われますが、やや否定的な意味合いが強い表現です。
よく使われる組み合わせ(コロケーション)
- จ่ายไหว (jàai wǎi): 「支払う余裕がある、支払える」。
afford
の「(費用を)まかなう余裕がある」に最も近い表現です。 - แบกไหว (bɛ̀ɛk wǎi): 「担ぎきれる、持ち上げられる」。物理的な重さや負担に耐えられるかを表します。
- กินไหว (gin wǎi): 「食べきれる」。食べ物の量に対して「食べきれるか」を意味します。
- ทำไหว (tam wǎi): 「できる、こなせる」。仕事やタスクに対して「こなせるか」を意味します。
学習のヒントと注意点
- 連想法:
ไหว
は「ワイ!」と、何かを「よっこいしょ!」と持ち上げる時に発するような、ちょっとした「頑張り」や「踏ん張り」のイメージと結びつけると覚えやすいかもしれません。何かを「まかなう」「耐える」というニュアンスに通じます。 - 発音と声調:
ไหว
のหว
はh
の音が入ったw
の音(無声両唇軟口蓋接近音)で、日本語にはない子音です。唇を丸めて「ウ」の形にし、すぐに「ワイ」と発音する練習をしてください。声調は上昇声です。音が低く始まり、高く上がっていく調子を意識しましょう。日本語の「え?」のように語尾が上がる感じに似ていますが、タイ語の声調は音の上がり方がより明確です。 - 使い方のポイント:
ไหว
は単独で「(費用を)まかなえる」「(体力的・時間的に)大丈夫か」といった能力や余裕を問う際によく使われます。特に否定形ไม่ไหว
(mâi wǎi) は「無理」「できない」「耐えられない」という意味で頻繁に使われます。afford
の「〜を与える」という意味には通常使われませんので注意が必要です。 - 日本語話者が間違いやすい点:
- 発音:
ว
(w) とหว
(hw) の区別が難しい場合があります。หว
の場合は、息を少し強く吐き出しながら発音する感覚を掴むと良いでしょう。 - 意味の範囲:
ไหว
は「~できる」という一般的な意味を持つสามารถ
(sǎmâat) とは異なり、「負担や困難に耐えうる能力」や「費用をまかなう能力」というニュアンスが強いです。単なる「〜できる」という意味で使いすぎないように注意が必要です。例えば、「タイ語を話せる」はพูดภาษาไทยได้
(pûut paasǎa tai dâi) やสามารถพูดภาษาไทยได้
と言うのが一般的で、พูดภาษาไทยไหว
とはあまり言いません。
- 発音:
コメント