【タイ語単語学習】
abstract – นามธรรม
目標単語
- タイ語: นามธรรม
- 日本語: 抽象的な
- 英語: abstract
基本情報
- 品詞: 形容詞 (または名詞が形容詞的に使われる)
- 発音(カタカナ近似): ナームマタム
- 発音記号(学習者向け): naam má tam
- 声調: 中声 → 中声 → 中声
- 【必須】正確な音声: [音声を聞く – ※ここに実際の音声リンクが入ります]
単語の解説
「นามธรรม (naam má tam)」は、具体的な形や実体を持たず、思考や概念の中にのみ存在する事柄や性質を表すタイ語です。「抽象的な」という意味合いで使われることが多いです。
この単語は、「นาม (naam)」(名、こと、もの)と「ธรรม (tam)」(法、道理、真理)という二つの要素が組み合わさってできています。文字通りには「概念的なもの」や「本質的なもの」といったニュアンスを含み、哲学、芸術、科学などの学術的または思弁的な文脈で頻繁に使用されます。
豊富な例文
- タイ語: ภาพวาดนี้เป็นนามธรรมมาก
- 発音(学習者向け): pâap wâat níi pen naam má tam mâak
- 声調: 低声 → 下降声 → 高声 → 中声 → 中声 → 中声 → 下降声
- 日本語: この絵はとても抽象的だ。
- (補足):
เป็น (pen)
は「~である」を意味する動詞で、このように形容詞的に「นามธรรม」を使う際によく伴われます。
- タイ語: เรื่องของเขาเป็นนามธรรมเกินไป ทำให้เข้าใจยาก
- 発音(学習者向け): rʉ̂aŋ kɔ̌ɔŋ káo pen naam má tam kəən bpai tam hâi kâo jai yâak
- 声調: 下降声 → 上昇声 → 上昇声 → 中声 → 中声 → 中声 → 中声 → 下降声 → 中声 → 下降声 → 低声 → 下降声
- 日本語: 彼の話は抽象的すぎて理解しにくい。
- (補足):
เกินไป (kəən bpai)
は「~すぎる」という程度を表し、ทำให้ (tam hâi)
は「~させる、~という結果になる」という意味です。
- タイ語: การอธิบายแนวคิดนามธรรมให้เด็กเข้าใจเป็นเรื่องยาก
- 発音(学習者向け): gaan à-tí-baai nɛɛo kít naam má tam hâi dèk kâo jai pen rʉ̂aŋ yâak
- 声調: 中声 → 低声 → 高声 → 中声 → 高声 → 中声 → 中声 → 下降声 → 低声 → 低声 → 中声 → 中声 → 下降声
- 日本語: 抽象的な概念を子供に説明するのは難しい。
- (補足):
การ (gaan)
は動詞を名詞化する接頭辞、แนวคิด (nɛɛo kít)
は「概念」を意味します。
- タイ語: ศิลปะนามธรรมเปิดโอกาสให้ผู้ชมตีความได้อย่างอิสระ
- 発音(学習者向け): sǐn-lá-bpà naam má tam bpə̀ət oo-gàat hâi pûu chom dtii kwaam dâi yàaŋ ìt-sà-rá
- 声調: 上昇声 → 低声 → 低声 → 中声 → 中声 → 低声 → 低声 → 下降声 → 高声 → 高声 → 中声 → 中声 → 下降声 → 低声 → 低声
- 日本語: 抽象芸術は見る人の解釈に委ねられる。
- (補足):
ศิลปะ (sǐn-lá-bpà)
は「芸術」、ตีความ (dtii kwaam)
は「解釈する」を意味します。
- タイ語: เขามีความสามารถในการคิดนามธรรมสูง
- 発音(学習者向け): káo mii kwaam sǎa-mâat nai gaan kít naam má tam sǔuŋ
- 声調: 上昇声 → 中声 → 中声 → 上昇声 → 下降声 → 中声 → 高声 → 中声 → 中声 → 上昇声
- 日本語: 彼は抽象的な思考力に長けている。
- (補足):
ความสามารถ (kwaam sǎa-mâat)
は「能力」、คิด (kít)
は「考える」を意味します。
関連語・派生語
- รูปธรรม (rûup-rá-tam): 具体的な、具象的な(นามธรรมの対義語)
- ความคิด (kwaam-kít): 思考、考え
- แนวคิด (nɛɛo-kít): 概念、考え方
よく使われる組み合わせ(コロケーション)
- นามธรรมเกินไป (naam má tam kəən bpai): 抽象的すぎる
- คิดนามธรรม (kít naam má tam): 抽象的に考える
- แนวคิดนามธรรม (nɛɛo kít naam má tam): 抽象的な概念
- เป็นนามธรรม (pen naam má tam): 抽象的である
学習のヒントと注意点
- 連想法(ニーモニック): 「นามธรรม (naam má tam)」の「นาม (naam)」が日本語の「ネーム(名前)」と音で少し似ていることから、「形がない(名前だけの)もの」というように連想してみるのも一つの方法です。
- 発音と声調のポイント:
- 「นาม (naam)」の
aa
は長母音なので、しっかりと伸ばして発音しましょう。 - 「ธรรม (tam)」の最初の音節
มะ (má)
は、タイ語の表記上では母音が省略されていますが、短母音のอะ
が隠れているため短く発音されます。日本語の「マ」よりさらに短い音を意識してください。 - 全ての音節が「中声」ですが、日本語のようにフラットな発音にならないように注意が必要です。タイ語の中声は、やや高めの位置から始まり、そのまま平坦に発音する声調です。
- 「นาม (naam)」の
- 使い方のポイント: 「นามธรรม」は名詞としても使われますが、「抽象的な」という形容詞として使う際には、例文にもあったように
เป็น (pen)
(~である) と組み合わせてเป็นนามธรรม
と表現されることがよくあります。 - 日本語話者が間違いやすい点: 「นามธรรม」の
มะ
の部分を、日本語の「マ」と同じような感覚で発音してしまいがちですが、タイ語では短母音のอะ
が伴うため、より短く、軽く発音する必要があります。
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