【タイ語単語学習】
** 良心 – มโนธรรม
目標単語
- タイ語: มโนธรรม
- 日本語: 良心、道徳心、分別
- 英語: Conscience, Morality
基本情報
- 品詞: 名詞
- 発音(カタカナ近似): マノー・タム
- 発音記号(学習者向け): ma-nó-tham
- 声調: 低声 → 高声 → 平声
- 【必須】正確な音声: [音声を聞く – ※ここに実際の音声リンクが入ります]
単語の解説
「มโนธรรม (ma-nó-tham)」は、「良心」や「道徳的な判断、規範」を意味する単語です。Pali(パーリ語)やSanskrit(サンスクリット語)を語源とする言葉で、分解すると「มโน (ma-nó)」が「精神、心、意識」、「ธรรม (tham)」が「法、道徳、正義」を意味します。 この単語は、個人の心の中にある、正しいことと間違っていることを区別する能力や、それに従って行動しようとする心の状態を指します。ややフォーマルで抽象的な概念を表す際に使われることが多いです。
豊富な例文
- タイ語: เขามีมโนธรรมสูง
- 発音(学習者向け): khao mii ma-nó-tham sǔung
- 声調: 高声 → 中声 → 低声 → 高声 → 平声 → 上昇声
- 日本語: 彼は高い良心を持っています。
- (補足):
มี (mii)
は「持つ」、สูง (sǔung)
は「高い」という意味で、「良心が高い」で「高い良心を持つ」となります。
- タイ語: เราควรทำตามมโนธรรมของเรา
- 発音(学習者向け): rao khuuan tham dtaam ma-nó-tham khɔ̌ɔng rao
- 声調: 中声 → 平声 → 平声 → 低声 → 低声 → 高声 → 平声 → 上昇声 → 中声
- 日本語: 私たちは自分の良心に従って行動すべきです。
- (補足):
ควร (khuuan)
は「~すべき」、ทำตาม (tham dtaam)
は「~に従う、~通りに行う」という意味です。
- タイ語: เขาใช้ชีวิตอย่างไม่ผิดต่อมโนธรรม
- 発音(学習者向け): khao chái chii-wít yàang mâi phìt dɔ̀ɔ ma-nó-tham
- 声調: 高声 → 高声 → 中声 → 高声 → 低声 → 下降声 → 低声 → 低声 → 低声 → 高声 → 平声
- 日本語: 彼は良心に恥じない生き方をしています。
- (補足):
ใช้ชีวิต (chái chii-wít)
は「生活する、生きる」という意味。อย่างไม่ผิดต่อ (yàang mâi phìt dɔ̀ɔ)
で「~に反することなく、~に背くことなく」という表現になります。
- タイ語: มโนธรรมคือครูที่ดีที่สุด
- 発音(学習者向け): ma-nó-tham khʉʉ khruu thîi dii thîi sùt
- 声調: 低声 → 高声 → 平声 → 中声 → 中声 → 低声 → 低声 → 高声 → 下降声
- 日本語: 良心は最高の教師です。
- (補足):
คือ (khʉʉ)
は「~である」、ครู (khruu)
は「先生」、ดีที่สุด (dii thîi sùt)
は「一番良い、最高」という意味です。
関連語・派生語
- ความรู้สึกผิดชอบชั่วดี (khwaam rúu-sʉ̀k phìt-chɔ̂ɔp-chûa-dii): 「善悪の感覚」「良心」を意味する長いフレーズ。
มโนธรรม
よりも口語的で、より具体的な「善悪の判断力」を指すことが多いです。 - จิตสำนึก (jìt-sǎm-nʉ́k): 「意識」「自覚」「認識」。文脈によっては「良心」の意味も持ちますが、より広範な「心や精神の認識」を指します。
- ศีลธรรม (sǐn-tham): 「道徳」「倫理」。社会的な規範や規則としての道徳を指すことが多いです。
- คุณธรรม (khun-ná-tham): 「美徳」「道徳心」。個人の良い資質や道徳的な特質を指します。
よく使われる組み合わせ(コロケーション)
- มีมโนธรรม (mii ma-nó-tham): 良心がある、良心的である
- ไร้มโนธรรม (rái ma-nó-tham): 良心がない、非道徳的である (文語的で強い表現)
- ทำตามมโนธรรม (tham dtaam ma-nó-tham): 良心に従う
- ขัดต่อมโนธรรม (khàt dɔ̀ɔ ma-nó-tham): 良心に反する
- มโนธรรมสำนึก (ma-nó-tham sǎm-nʉ́k): 良心的な意識、良心の目覚め(やや硬い表現)
学習のヒントと注意点
- 発音と声調の注意:
มโนธรรม (ma-nó-tham)
は3つの音節から成り立ち、それぞれma
(低声) →nó
(高声) →tham
(平声) と異なる声調を持っています。特にnó
の高声とtham
の平声の区別を意識して練習しましょう。 - フォーマルなニュアンス: この単語はPali/Sanskrit語源であり、ややフォーマルな文脈や抽象的な議論で使われることが多いです。日常会話で「良心の呵責」のように感情的な意味合いで使う場合は、
รู้สึกผิดในใจ (rúu-sʉ̀k phìt nai jai)
(心に罪悪感を感じる)やสำนึกผิด (sǎm-nʉ́k phìt)
(罪を認識する)などの表現がより自然な場合があります。 - 「分別」の意味について: 日本語の「分別」には「善悪の判断」という意味合いが含まれることがありますが、タイ語の
มโนธรรม
は主に「良心」や「道徳的な基準」に重点を置きます。「分別がある」という場合は、มีความคิด (mii khwaam khít)
(考えがある)やมีเหตุผล (mii hèet-phǒn)
(道理をわきまえている)などの表現が使われることがあります。 - 日本語話者が間違いやすい点: 「良心」という一語に引きずられ、他のカジュアルな表現との使い分けが難しいことがあります。まずは
มโนธรรม
を「道徳的な判断基準としての良心」と捉え、例文を通してそのニュアンスを掴むようにしましょう。
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