haunt : に出る;によく行く|タイ語と日本語で覚える日常会話フレーズ【音声付き】

【タイ語単語学習】

** haunt : に出る;によく行く – หลอกหลอน

目標単語

  • タイ語: หลอกหลอน
  • 日本語: 幽霊がつきまとう、記憶や恐怖がつきまとう、出没する
  • 英語: to haunt (of ghosts or memories), to torment, to scare

基本情報

  • 品詞: 動詞
  • 発音(カタカナ近似): ローックローン
  • 発音記号(学習者向け): lɔ̀ɔk lɔ̌ɔn
  • 声調: 低声 → 上昇声
  • 【必須】正確な音声: [音声を聞く – ※ここに実際の音声リンクが入ります]

単語の解説

「หลอกหลอน」は、主に幽霊や記憶、恐怖などが「つきまとう」「出没する」「悩ませる」といった状況を表すタイ語の動詞です。 この単語は、หลอก (lɔ̀ɔk) と หลอน (lɔ̌ɔn) という二つの単語が組み合わさってできています。 – หลอก (lɔ̀ɔk) は「騙す」「からかう」「怖がらせる」といった意味を持ちます。 – หลอน (lɔ̌ɔn) は「(幻覚などが)現れる」「幻覚に襲われる」「取り憑かれる」といった意味を持ちます。 これらが結びつくことで、「幽霊が怖がらせてつきまとう」あるいは「精神的に取り憑かれたように悩まされる」といったニュアンスが生まれます。物理的な幽霊の出現だけでなく、過去の出来事や悪夢、恐怖などが心に残り続け、繰り返し現れて精神的に苦しめるような抽象的な状況にもよく用いられます。

豊富な例文


  • タイ語: บ้านหลังนี้มีคนเล่าว่ามีผีหลอกหลอน
  • 発音(学習者向け): bâan lǎng níi mii kon lâo wâa mii pǐi lɔ̀ɔk lɔ̌ɔn
  • 声調: 下降声 → 上昇声 → 高声 → 中声 → 下降声 → 下降声 → 低声 → 上昇声 → 低声 → 上昇声
  • 日本語: この家は幽霊が出ると言われている。
  • (補足): ผี (pǐi) は「幽霊、お化け」を意味します。「ผีหลอกหลอน」で「幽霊がつきまとう」という慣用的な表現になります。

  • タイ語: เขายังคงถูกความทรงจำที่น่ากลัวในอดีตหลอกหลอนอยู่
  • 発音(学習者向け): káo yang kong tòok kwaam song jam tîi nâa glua nai à-dìit lɔ̀ɔk lɔ̌ɔn yùu
  • 声調: 高声 → 中声 → 中声 → 下降声 → 中声 → 中声 → 下降声 → 下降声 → 中声 → 低声 → 上昇声 → 下降声
  • 日本語: 彼は恐ろしい過去の記憶にずっとつきまとわれている。
  • (補足): ถูก (tòok) は受動態を作る助動詞です。「ความทรงจำที่น่ากลัว」は「恐ろしい記憶」という意味。

  • タイ語: ซากปรักหักพังนั้นมีข่าวลือว่ามีวิญญาณหลอกหลอน
  • 発音(学習者向け): sâak bpràk hàk pang nán mii kàao lue wâa mii winyaan lɔ̀ɔk lɔ̌ɔn
  • 声調: 下降声 → 低声 → 低声 → 中声 → 高声 → 低声 → 下降声 → 下降声 → 中声 → 中声 → 低声 → 上昇声
  • 日本語: その廃墟は幽霊が出るという噂がある。
  • (補足): ซากปรักหักพัง (sâak bpràk hàk pang) は「廃墟、遺跡」を意味します。วิญญาณ (winyaan) は「魂、霊」。

  • タイ語: ฝันร้ายนั้นยังคงหลอกหลอนฉันมาจนถึงทุกวันนี้
  • 発音(学習者向け): fǎn ráai nán yang kong lɔ̀ɔk lɔ̌ɔn chǎn maa jon tǔng túk wán níi
  • 声調: 上昇声 → 高声 → 高声 → 中声 → 中声 → 低声 → 上昇声 → 上昇声 → 中声 → 中声 → 高声 → 高声
  • 日本語: あの悪夢が今でも私を悩ませている。
  • (補足): ฝันร้าย (fǎn ráai) は「悪夢」です。จนถึงทุกวันนี้ (jon tǔng túk wán níi) は「今日に至るまで」という意味。

  • タイ語: โศกนาฏกรรมจากสงครามยังคงหลอกหลอนจิตใจเขาไม่เลิกรา
  • 発音(学習者向け): sòok nâat dtà gam jàak sǒng kraam yang kong lɔ̀ɔk lɔ̌ɔn jìt jai káo mâi lɜ̂ək raa
  • 声調: 下降声 → 下降声 → 低声 → 中声 → 下降声 → 上昇声 → 中声 → 中声 → 低声 → 上昇声 → 低声 → 中声 → 高声 → 中声
  • 日本語: 戦争の悲劇が彼の心に深く刻み込まれて、ずっと彼を苦しめている。
  • (補足): โศกนาฏกรรม (sòok nâat dtà gam) は「悲劇」です。จิตใจ (jìt jai) は「心、精神」。ไม่เลิกรา (mâi lɜ̂ək raa) は「終わらない、やめない」という意味。

関連語・派生語

  • หลอก (lɔ̀ɔk): 騙す、からかう、怖がらせる。
  • หลอน (lɔ̌ɔn): (幻覚などが)現れる、取り憑かれる、幻覚に襲われる。
  • ผีหลอก (pǐi lɔ̀ɔk): 幽霊が怖がらせる、幽霊が出る。
  • สิง (sǐng): 憑依する、住み着く(幽霊や精霊が)。建物などに幽霊が「いる」という場合に使われることもあります。
  • หลอนประสาท (lɔ̌ɔn bprà sàat): 神経を悩ませる、幻覚を起こさせる(より医学的・精神的な文脈で)。

よく使われる組み合わせ(コロケーション)

  • ผีหลอกหลอน (pǐi lɔ̀ɔk lɔ̌ɔn): 幽霊がつきまとう、幽霊が出る。
  • ความทรงจำหลอกหลอน (kwaam song jam lɔ̀ɔk lɔ̌ɔn): 記憶がつきまとう、過去の記憶が忘れられない。
  • ฝันร้ายหลอกหลอน (fǎn ráai lɔ̀ɔk lɔ̌ɔn): 悪夢がつきまとう、悪夢に悩まされる。
  • ถูกหลอกหลอน (tòok lɔ̀ɔk lɔ̌ɔn): 〜につきまとわれる、〜に悩まされる(受動態の形)。

学習のヒントと注意点

  • 声調と発音の重要性: 「หลอกหลอน」は「หลอก」(低声)と「หลอน」(上昇声)という異なる声調の組み合わせです。特に「หล」の子音は、日本語の「ロ」とは異なり、舌を上の歯茎の裏に近づけながら「L」と「H」を同時に発音するような音で、息が漏れる感じがします。この複雑な子音と異なる声調の組み合わせを正確に発音することが、タイ語学習者にとっての大きな課題です。カタカナ近似「ローックローン」はあくまで参考程度にし、音声で正確な発音を確認し、繰り返し練習することが不可欠です。
  • 意味の広がり: この単語は、単に「幽霊が出る」だけでなく、「過去の記憶」や「悪夢」「恐怖」といった抽象的なものが精神的に「つきまとう」「悩ませる」という広い意味で使われます。例文を通して、どのような状況でこの単語が使われるのかを把握しましょう。
  • 日本語話者が間違いやすい点:
    • 「ロ」の発音: 「หล」を日本語のラ行と同じように発音してしまうと、意味が通じなくなったり、不自然に聞こえたりします。意識的にLとHの混じったような音を出す練習をしてください。
    • 声調の混同: 低声と上昇声は、日本語話者にとっては特に区別が難しい声調の一つです。単語の後半の「หลอน」が上昇声であることを意識し、発音の際に声のピッチを上げるように練習しましょう。
    • 「よく行く」との混同: 英語の “haunt” には「よく行く」という意味もありますが、タイ語の「หลอกหลอน」はその意味では使われません。「よく行く」と表現したい場合は、ไปบ่อย (bpai bɔ̀i) や ไปประจำ (bpai bprà jam) など、別の単語を使う必要があります。この単語は、あくまで「つきまとう」「出没する」という核心的なニュアンスを理解して使い分けましょう。

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