【タイ語単語学習】
暗唱する – ท่อง
目標単語
- タイ語: ท่อง
- 日本語: 暗唱する、暗記する、覚える、そらんじる
- 英語: recite, memorize, learn by heart
基本情報
- 品詞: 動詞
- 発音(カタカナ近似): トーン
- 発音記号(学習者向け): tɔ̂ŋ
- 声調: 下降声
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単語の解説
「ท่อง (tɔ̂ŋ)」は、文章や詩、歌、単語などを「声に出して繰り返し唱えることで暗記する」「そらんじる」という行為を表す動詞です。単に「覚える」だけでなく、「口に出して反復する」というニュアンスが強く含まれます。学生が教科書の内容や歴史の年号を暗唱する、詩や経典をそらんじる、歌を何度も歌って覚える、といった文脈で頻繁に使われます。
この単語は、学習における反復練習や記憶の定着に直結する行為を指すため、教育や自己学習の場面で非常によく耳にします。
豊富な例文
- タイ語: เขากำลังท่องบทกวี
- 発音(学習者向け): kǎo gam-lang tɔ̂ŋ bòt ga-wii
- 声調: 上昇声 → 中声 → 下降声 → 低声 → 中声 → 中声
- 日本語: 彼は詩を暗唱しています。
- (補足): กำลัง (gam-lang) は「〜している(進行形)」、บทกวี (bòt ga-wii) は「詩」。
- タイ語: นักเรียนต้องท่องปี พ.ศ. ในประวัติศาสตร์
- 発音(学習者向け): nák-rian tɔ̂ŋ pii pɔɔ-sɔɔ nai pra-wàt-sàat
- 声調: 高声 → 中声 → 下降声 → 中声 → 中声 → 中声 → 低声 → 下降声 → 低声
- 日本語: 学生は歴史の年号を暗記しなければなりません。
- (補足): ต้อง (tɔ̂ŋ) は「〜しなければならない」、ปี พ.ศ. (pii pɔɔ-sɔɔ) は「仏暦の年(西暦の年号のようなもの)」、ประวัติศาสตร์ (pra-wàt-sàat) は「歴史」。
- タイ語: การท่องคำศัพท์ภาษาอังกฤษทุกวันเป็นวิธีที่ดีในการพัฒนาภาษาอังกฤษ
- 発音(学習者向け): gaan tɔ̂ŋ kam-sàp paa-sǎa ang-grìt túk wan bpen wí-thii thîi dii nai gaan pát-thá-naa paa-sǎa ang-grìt
- 声調: 中声 → 下降声 → 中声 → 低声 → 中声 → 下降声 → 下降声 → 高声 → 低声 → 中声 → 中声 → 低声 → 低声 → 中声 → 低声 → 下降声 → 下降声 → 高声 → 低声
- 日本語: 毎日英単語を暗記することは、英語を上達させる良い方法です。
- (補足): การ~ (gaan~) は動詞を名詞化、คำศัพท์ (kam-sàp) は「単語」、พัฒนา (pát-thá-naa) は「発展させる、上達させる」。
- タイ語: เขาท่องพระคัมภีร์ที่จำได้
- 発音(学習者向け): kǎo tɔ̂ŋ prá kam-pii thîi jam dâi
- 声調: 上昇声 → 下降声 → 高声 → 中声 → 中声 → 低声 → 低声 → 上昇声
- 日本語: 彼は覚えた聖句をそらんじました。
- (補足): พระคัมภีร์ (prá kam-pii) は「聖典、聖句」、จำได้ (jam dâi) は「覚えている、記憶している」。
- タイ語: เด็กๆ ท่องเพลงซ้ำๆ จนจำได้
- 発音(学習者向け): dèk-dèk tɔ̂ŋ pleeng sám-sám jon jam dâi
- 声調: 低声 → 低声 → 下降声 → 中声 → 高声 → 高声 → 中声 → 中声 → 上昇声
- 日本語: 子供たちは歌を繰り返し歌って覚えました。
- (補足): ซ้ำๆ (sám-sám) は「何度も、繰り返し」、จน (jon) は「〜するまで、〜するに至って」。
関連語・派生語
- จำ (jam): 覚える、記憶する。
ท่อง
が暗記の行為や過程に焦点を当てるのに対し、จำ
は記憶の状態や結果、単に「思い出す」意味合いも含む。 - ท่องจำ (tɔ̂ŋ jam): 暗記する、完全に覚える。
ท่อง
とจำ
を組み合わせた表現で、より徹底的に暗記するニュアンスが強調されます。 - ท่องเที่ยว (tɔ̂ŋ thîao): 旅行する。
ท่อง
は「巡る」「回る」という意味も持つため、ここから「巡り歩く、旅行する」という派生的な意味で使われます。 - ท่องโลก (tɔ̂ŋ lôok): 世界を旅する、世界を巡る。
よく使われる組み合わせ(コロケーション)
- ท่องหนังสือ (tɔ̂ŋ nǎng-sǔe): 本を暗記する、教科書を暗唱する。
- ท่องบท (tɔ̂ŋ bòt): 詩や文章、歌の「บท(節、章)」を暗唱する。
- ท่องศัพท์ (tɔ̂ŋ sàp): 単語を暗記する。
- ท่องบทเรียน (tɔ̂ŋ bòt rian): 授業内容、課目を暗記する。
学習のヒントと注意点
- 連想法(ニーモニック): 「トーン(声調)を意識して、トーン(声)に出してท่อง(暗唱)しよう!」のように、発音と意味を結びつけると覚えやすくなります。
- 発音と声調の注意点:
ท่อง
の母音は日本語の「オ」よりも口を大きく開けて発音する長母音「ɔɔ」です。カタカナの「トーン」と異なり、しっかり口を大きく開けて「トーオーン」と伸ばす意識で発音しましょう。- 声調は下降声(高い音から低い音へ下がる声調)です。日本語の「ト」を高く発し、「ーン」で低く下げるイメージで練習してください。
- 日本語話者が間違いやすい点:
- 同音異義語との混同:
ท่อง (tɔ̂ŋ)
は、ต้อง (tɔ̂ŋ)
「〜しなければならない」やท้อง (tɔ́ɔng)
「お腹、妊娠する」など、非常に似た発音や声調を持つ単語がいくつか存在します。特にต้อง
とท่อง
は発音記号も声調も同じtɔ̂ŋ
と表記されますが、文脈で区別することが不可欠です。ท่อง
は主に「覚える」という動作を表す動詞として使われ、目的語として「詩」「単語」「本」などを伴うことが多い点を意識すると良いでしょう。 - 日本語の「トーン」という音に引っ張られすぎず、タイ語特有の母音の音(ɔɔ)と声調(下降声)を正確に再現する練習が重要です。音声を聞きながら、口の形や声の高低に意識を向けて練習してください。
- 同音異義語との混同:
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