【タイ語単語学習】
はぐれる,迷う – หลงทาง
目標単語
- タイ語: หลงทาง
- 日本語: はぐれる、道に迷う、迷子になる
- 英語: to get lost, to lose one’s way, to stray
基本情報
- 品詞: 動詞(複合語)
- 発音(カタカナ近似): ロン・ターン
- 発音記号(学習者向け): long⁵ taang¹
- 声調: 上昇声 → 平声
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単語の解説
「หลงทาง (long⁵ taang¹)」は、タイ語で「道に迷う」「道を見失う」といった意味で最も一般的に使われる表現です。 この単語は二つの要素から成り立っています。 – หลง (long⁵): 「迷う」「惑う」「夢中になる」「錯覚する」といった意味を持つ動詞です。 – ทาง (taang¹): 「道」「方向」「方法」といった意味を持つ名詞です。
この二つが組み合わさることで、「道を迷う」「道に惑う」という意味合いになります。人だけでなく、動物が道に迷う、群れからはぐれる、といった状況にも適用されます。また、特に子供が親とはぐれて迷子になる場合にもよく使われます。
豊富な例文
- タイ語: ผมหลงทางในเมืองใหญ่แห่งนี้
- 発音(学習者向け): pom⁵ long⁵ taang¹ nai¹ meuang¹ yai² haeng² nii³
- 声調: 高声 → 上昇声 → 平声 → 平声 → 低声 → 上昇声 → 下声
- 日本語: 私はこの大都市で道に迷いました。
- (補足): 「ผม (pom⁵)」は男性の一人称代名詞。「ใน (nai¹)」は「〜の中に」。「เมืองใหญ่ (meuang¹ yai²)」は「大都市」。
- タイ語: อย่าวิ่งไปไกลนะลูก เดี๋ยวจะหลงทาง
- 発音(学習者向け): yaa² wing³ bpai¹ glai¹ na⁴ luuk³ diao⁵ ja² long⁵ taang¹
- 声調: 低声 → 下声 → 平声 → 平声 → 低声 → 下声 → 上昇声 → 平声 → 上昇声 → 平声
- 日本語: 遠くまで走っていかないでね、迷子になるよ。
- (補足): 「ลูก (luuk³)」は「子供」を指す愛情のこもった呼び方。「เดี๋ยวจะ (diao⁵ ja² …)」は「〜するところだ」「〜になる」といった未来の出来事を表します。
- タイ語: เขามักจะหลงทางง่ายๆ ถ้าไม่มีแผนที่
- 発音(学習者向け): kao⁵ mak⁴ ja² long⁵ taang¹ ngaai³ ngaai³ taa³ mai³ mii¹ paen⁵ tii³
- 声調: 高声 → 低声 → 低声 → 上昇声 → 平声 → 下声 → 下声 → 下声 → 高声 → 平声 → 下声
- 日本語: 彼は地図がないと簡単によく道に迷います。
- (補足): 「มักจะ (mak⁴ ja² …)」は「よく〜する」「〜しがちだ」。「ง่ายๆ (ngaai³ ngaai³)」は「簡単に」。「ถ้า (taa³) 」は「もし〜ならば」。「แผนที่ (paen⁵ tii³)」は「地図」。
- タイ語: รถคันนั้นน่าจะหลงทางเข้ามาในซอยนี้
- 発音(学習者向け): rot⁴ kan¹ nan⁴ naa³ ja² long⁵ taang¹ kao³ maa¹ nai¹ soi¹ nii³
- 声調: 低声 → 平声 → 低声 → 下声 → 低声 → 上昇声 → 平声 → 下声 → 平声 → 平声 → 下声
- 日本語: あの車はこの路地に入り込んで道に迷ったようだ。
- (補足): 「น่าจะ (naa³ ja² …)」は「〜だろう」「〜のようだ」といった推量を表します。「เข้ามา (kao³ maa¹ )」は「入ってくる」。「ซอย (soi¹ )」は「小道、路地」。
- タイ語: บางทีการหลงทางก็ทำให้เราได้เจออะไรใหม่ๆ
- 発音(学習者向け): baang¹ tii¹ gaan¹ long⁵ taang¹ gɔɔ³ tam¹ hai³ rao¹ dai³ jeur¹ a¹ rai¹ mai² mai²
- 声調: 平声 → 平声 → 平声 → 上昇声 → 平声 → 下声 → 平声 → 平声 → 下声 → 高声 → 平声 → 低声 → 低声
- 日本語: 時には道に迷うことも、私たちに新しい発見をもたらしてくれます。
- (補足): 「บางที (baang¹ tii¹ )」は「時々、時には」。「การหลงทาง (gaan¹ long⁵ taang¹ )」で「道に迷うこと」と名詞化しています。「ทำให้ (tam¹ hai³ )」は「〜させる、〜をもたらす」。「เจอ (jeur¹ )」は「出会う、見つける」。「อะไรใหม่ๆ (a¹ rai¹ mai² mai² )」は「新しい何か」。
関連語・派生語
- หลง (long⁵): 「迷う、惑う、夢中になる」。単体でも使われ、「หลงรัก (long⁵ rak⁴)」で「恋に落ちる」という意味にもなります。
- ทาง (taang¹): 「道、方向、方法」。単体で「ทางเข้า (taang¹ kao³): 入口」、「ทางออก (taang¹ ɔɔk²): 出口」など多くの複合語に使われます。
- พลัดหลง (plat⁴ long⁵): 「はぐれる、離れて迷う」。特に、群れやグループから離れて迷うニュアンスが強いです。「หลงทาง」と意味が近いですが、「พลัดหลง」はより「離れる」という動作に重点が置かれます。
- สับสน (sap² son⁵): 「混乱する、迷う」。精神的な混乱や、どうすべきか決められない「迷い」に使われます。「道に迷う」とは文脈が異なります。
- หาทางเจอ (haa⁵ taang¹ jeur¹): 「道を見つける」。หลงทางの対義語的な表現です。「หา (haa⁵)」は「探す」、「เจอ (jeur¹)」は「見つける」。
よく使われる組み合わせ(コロケーション)
- หลงทางในป่า (long⁵ taang¹ nai¹ bpaa²): 森で迷う
- หลงทางกลับบ้าน (long⁵ taang¹ glap² baan³): 家への道を迷う
- เด็กหลงทาง (dek² long⁵ taang¹): 迷子の子供 (直訳:道に迷った子供)
- หลงทางไป… (long⁵ taang¹ bpai¹…): …へ行く道を間違える/迷う
学習のヒントと注意点
- 連想法: 「ロン・ターン」という音を聞くと、道が「ロング(長い)」で「ターン(曲がる)」ことを繰り返して「迷う」とイメージすると覚えやすいかもしれません。あるいは、「迷う(long)」+「道(taang)」と分解して覚えるのも有効です。
- 発音と声調のポイント:
- หลง (long⁵): 頭の子音「หล」は、無気音の「l」に「h」の音が加わったような発音です。日本語の「ロ」とは異なり、舌を上あごにしっかりつけて発音を始めます。また、声調は上昇声です。音が低く始まり、高く上がって終わるように発音します。日本語話者は平坦になりがちなので、意識的に音程を上げてください。
- ทาง (taang¹): 頭の子音「ท」は有気音の「t」に近い音です。強く息を吐き出すように発音します。声調は平声です。一定の高さで発音します。
- 日本語話者が間違いやすい点:
- 「หลง」の声調を平声で発音してしまうことが多いです。これにより意味が通じなかったり、別の単語に聞こえてしまったりすることがあります。上昇声をしっかりとマスターしましょう。
- 「หลง」の「l」の音を日本語の「ラ行」のように舌を弾いて発音しがちですが、タイ語では舌を上あごにしっかりつけて発音する「l」に近い音です。
- 「ทาง」の「ท」も、日本語の「タ行」とは異なり、息を強く出す有気音です。意識して練習してみてください。
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