【タイ語単語学習】
crude : 大まかな;粗野な;未精製の – หยาบ
目標単語
- タイ語: หยาบ
- 日本語: 粗い、粗野な、下品な、質の悪い
- 英語: crude, rough, coarse, rude, vulgar, unrefined
基本情報
- 品詞: 形容詞
- 発音(カタカナ近似): ヤープ
- 発音記号(学習者向け): yàap
- 声調: 低声
- 【必須】正確な音声: [音声を聞く – ※ここに実際の音声リンクが入ります]
単語の解説
「หยาบ (yàap)」は、物理的な手触りや質感の「粗さ」、品質や加工が「粗悪」であること、そして人柄や言動が「粗野で下品」であることを表す形容詞です。洗練されていない、繊細さに欠けるといったニュアンスを含みます。
日本語の「crude」が持つ「大まかな」「粗野な」「未精製の」といった意味のうち、「大まかな(質が粗い)」「粗野な」に特によく合致します。「未精製の」という意味では、ดิบ (dìp)
がより直接的ですが、「粗い加工の」という文脈で「หยาบ」が使われることもあります。
豊富な例文
- タイ語: ผิวผ้าชนิดนี้ค่อนข้างหยาบ
- 発音(学習者向け): pǐu pâa chá-nít níi kɔ̂n-kâang yàap
- 声調: 上昇声 → 下降声 → 高声 → 下降声 → 高声 → 低声
- 日本語: この種類の生地はかなり粗いです。
- (補足):
ผิวผ้า (pǐu pâa)
は「生地の表面」、ค่อนข้าง (kɔ̂n-kâang)
は「かなり、比較的」。物理的な手触りの粗さを表現しています。
- タイ語: เขาเป็นคนพูดจาหยาบคาย
- 発音(学習者向け): káo pen kon pûut jaa yàap kaai
- 声調: 上昇声 → 中声 → 中声 → 下降声 → 中声 → 低声 → 中声
- 日本語: 彼(彼女)は言葉遣いが粗野(下品)です。
- (補足):
พูดจา (pûut jaa)
は「話し方、言葉遣い」、หยาบคาย (yàap kaai)
は「粗野な、下品な」。หยาบ
の派生語で、特に言動の粗野さを強調します。
- タイ語: แผนที่นี้เป็นเพียงแผนที่หยาบๆ เท่านั้น
- 発音(学習者向け): pǎen-tîi níi pen piiang pǎen-tîi yàap-yàap tâo-nán
- 声調: 上昇声 → 下降声 → 高声 → 中声 → 中声 → 上昇声 → 下降声 → 低声 → 下降声 → 高声
- 日本語: この地図はあくまで大まかな地図に過ぎません。
- (補足):
หยาบๆ (yàap-yàap)
は「หยาบ」を繰り返すことで、「大まかな」「ざっくりした」というニュアンスを強調します。日本語の「ざっとした」に近い。
- タイ語: อย่าใช้คำหยาบกับเด็กๆ
- 発音(学習者向け): yàa chái kam yàap gàp dèk-dèk
- 声調: 下降声 → 高声 → 中声 → 低声 → 下降声 → 下降声
- 日本語: 子供たちに下品な言葉を使ってはいけません。
- (補足):
คำหยาบ (kam yàap)
で「下品な言葉、汚い言葉」。อย่า... (yàa...)
は「〜してはいけない」という禁止の表現です。
- タイ語: ข้อมูลที่ได้มาค่อนข้างหยาบ ต้องนำไปวิเคราะห์เพิ่มเติม
- 発音(学習者向け): kɔ̂o-muun tîi dâi maa kɔ̂n-kâang yàap tɔ̂ng nam bpai wí-kráw pə̂əm-dtəəm
- 声調: 下降声 → 中声 → 下降声 → 下降声 → 中声 → 高声 → 低声 → 下降声 → 中声 → 高声 → 下降声 → 下降声
- 日本語: 得られたデータはかなり粗いです。さらに分析する必要があります。
- (補足):
ข้อมูล (kɔ̂o-muun)
は「データ、情報」。ここでは「大まかな」「精度の低い」という意味で使われています。
関連語・派生語
- หยาบคาย (yàap kaai): 粗野な、下品な。
หยาบ
にคาย (kaai: 吐き出す、露出する)
が付き、言葉や態度が「粗野で目に余る」ニュアンスが強まります。 - ละเอียด (la-ìiat): 細かい、繊細な、詳しい。
หยาบ
の対義語としてよく使われます。 - ดิบ (dìp): 生の、未加工の、未精製の。特に食品や素材、原油など、加工・精製されていない状態を表します。
- คร่าวๆ (krâao krâao): 大まかな、ざっくりと。主に副詞的に使われ、物事の概要や計画が「ざっくりしている」ことを表します。
หยาบๆ
と似たニュアンスを持つことがありますが、หยาบๆ
が「質が粗い」含意があるのに対し、คร่าวๆ
は純粋に「詳細ではない」という意味合いが強いです。
よく使われる組み合わせ(コロケーション)
- ผิวหยาบ (pǐu yàap): 肌が粗い、表面が粗い
- ผ้าหยาบ (pâa yàap): 粗い生地
- คำหยาบ (kam yàap): 下品な言葉、汚い言葉
- พูดหยาบ (pûut yàap): 粗野な言葉遣いをする
- คุณภาพหยาบ (kun-ná-pâap yàap): 品質が粗悪な
- ข้อมูลหยาบ (kɔ̂o-muun yàap): 粗いデータ、大まかな情報
学習のヒントと注意点
- 連想法: 「ヤァープ」という音から、日本語の「やばい」を連想して、「やばいくらい粗い、やばいくらい下品な」と覚えるのはどうでしょうか。
- 発音と声調: 「หยาบ」の「หย」は、日本語にはない子音の組み合わせです。
ห
は無気音のh
のような音、ย
はy
の音で、ห
にย
が先行することで低声を表す特徴的な形(ホーヒーッブナム)です。a
は短母音、บ
は破裂音で、口を閉じるだけで音を出さない「内破音」になります。最後のบ
を日本語の「プ」のように母音をつけて発音しないように注意してください。 口を閉じるだけで終わらせます。声調は低声で、平らで低いトーンを維持するよう意識しましょう。 - 日本語話者が間違いやすい点:
- 末子音の処理: 末子音の
บ
(b/p音)は、日本語の「プ」や「ブ」のように母音をつけずに、口を閉じるだけで音を終えるように意識しましょう。 - 声調: 低声は、平らで低い声のトーンを維持するよう意識してください。日本語にはない概念のため、ついつい語尾が上がったり下がったりしがちです。
- 「大まかな」の使い分け: 「大まかな」という意味では
หยาบๆ
の他にคร่าวๆ
もよく使われますが、หยาบๆ
は「質が粗い」というニュアンスを含むのに対し、คร่าวๆ
は「ざっくりとした、細かくない」というニュアンスが強いです。この違いを意識して使い分けられるとより自然です。
- 末子音の処理: 末子音の
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