pity : 残念なこと;哀れみ|タイ語と日本語で覚える日常会話フレーズ【音声付き】

【タイ語単語学習】

pity : 残念なこと;哀れみ – สงสาร**

目標単語

  • タイ語: สงสาร
  • 日本語: 哀れむ、同情する、かわいそうに思う
  • 英語: to pity, to sympathize, to feel sorry for

基本情報

  • 品詞: 動詞
  • 発音(カタカナ近似): ソンサーン
  • 発音記号(学習者向け): sǒng sǎan
  • 声調: 上昇声 → 上昇声
  • 【必須】正確な音声: [音声を聞く – ※ここに実際の音声リンクが入ります]

単語の解説

「สงสาร (sǒng sǎan)」は、人や動物、あるいは特定の状況にある対象に対して、「哀れみを感じる」「同情する」「かわいそうに思う」という感情を表す動詞です。相手が困難な状況にある、苦しんでいる、または不運に見舞われていることに対して、心から共感し、その苦しみを和らげてあげたいという思いが込められます。

この単語は、日本語の「かわいそう」という形容詞のようなニュアンスで使われることも非常に多いです。「〇〇がかわいそう」と言う場合、タイ語では「สงสาร 〇〇」という動詞の形で表現されます。

語源的には、サンスクリット語の「saṃsāra(輪廻)」に関連する「สาร (sǎan)」と、古語の「สง (sǒng)」が組み合わさったもので、「苦しみに関わる」「苦しんでいる者に同情する」といった意味合いを持つようになったと言われています。

豊富な例文


  • タイ語: ฉันสงสารเด็กคนนั้นที่ไม่มีพ่อแม่
  • 発音(学習者向け): chǎn sǒng sǎan dèk khon nán thîi mâi mii phôɔ mɛ̂ɛ
  • 声調: 中声 → 上昇声 → 上昇声 → 低声 → 中声 → 上昇声 → 低声 → 低声 → 低声
  • 日本語: 私は両親のいないあの子がかわいそうだ。
  • (補足): 「chǎn (私)」+「สงสาร (かわいそうに思う)」+「dèk khon nán (あの子)」+「thîi mâi mii phôɔ mɛ̂ɛ (両親がいない)」という構造です。

  • タイ語: เธอรู้สึกสงสารเพื่อนที่ตกงาน
  • 発音(学習者向け): thəə rúu sùk sǒng sǎan phʉ̂an thîi tòk ngaan
  • 声調: 中声 → 上昇声 → 低声 → 上昇声 → 上昇声 → 下降声 → 低声 → 中声
  • 日本語: 彼女は仕事を失った友人をかわいそうに思った。
  • (補足): 「รู้สึก (rúu sùk)」は「~と感じる」という意味で、「สงสาร」と組み合わせて感情を表す際によく使われます。「ตกงาน (tòk ngaan)」は「失業する」という意味です。

  • タイ語: อย่าทำแบบนั้นเลย ฉันสงสารสัตว์
  • 発音(学習者向け): yàa tham bɛ̀ɛp nán ləəi chǎn sǒng sǎan sàt
  • 声調: 低声 → 中声 → 低声 → 上昇声 → 中声 → 中声 → 上昇声 → 上昇声 → 低声
  • 日本語: そんなことしないで、私は動物がかわいそうだから。
  • (補足):「อย่า (yàa)」は「~しないで」という禁止を表す助動詞です。「สัตว์ (sàt)」は「動物」です。

  • タイ語: เขาสงสารคนไร้บ้านที่ต้องนอนข้างถนน
  • 発音(学習者向け): khǎo sǒng sǎan khon rái bâan thîi tɔ̂ng nɔɔn khâang thanǒn
  • 声調: 上昇声 → 上昇声 → 上昇声 → 中声 → 下降声 → 低声 → 下降声 → 中声 → 上昇声 → 上昇声
  • 日本語: 彼は路上で寝なければならないホームレスの人々を哀れんだ。
  • (補足): 「คนไร้บ้าน (khon rái bâan)」は「ホームレスの人」。「ต้อง (tɔ̂ng)」は「~しなければならない」。「นอน (nɔɔn)」は「寝る」。「ข้างถนน (khâang thanǒn)」は「路上で」という意味です。

  • タイ語: ไม่ต้องสงสารฉันหรอก ฉันโอเค
  • 発音(学習者向け): mâi tɔ̂ng sǒng sǎan chǎn rɔ̀k chǎn oo khee
  • 声調: 低声 → 下降声 → 上昇声 → 上昇声 → 中声 → 低声 → 低声 → 中声 → 中声
  • 日本語: 私をかわいそうに思わなくていいよ、私は大丈夫だから。
  • (補足): 「ไม่ต้อง (mâi tɔ̂ng)」は「~する必要がない」という意味。「หรอก (rɔ̀k)」は語尾に付いて、相手の行動や考えを否定するニュアンスを強調します。

関連語・派生語

  • ความสงสาร (khwaam sǒng sǎan): 哀れみ、同情(「ความ (khwaam)」は動詞や形容詞を名詞化する接頭辞)
  • น่าสงสาร (nâa sǒng sǎan): かわいそうな、哀れな(直訳すると「哀れむに値する」という意味で、形容詞的に使われます)
  • เห็นใจ (hěn jai): 同情する、共感する(「สงสาร」がより「かわいそうに思う」感情が強いのに対し、「เห็นใจ」は相手の気持ちや状況を「理解し、共感する」という、より広い意味での同情や思いやりを表します)

よく使われる組み合わせ(コロケーション)

  • รู้สึกสงสาร (rúu sùk sǒng sǎan): 哀れみに感じる、かわいそうに思う(「感じる」という動詞を伴って感情の抱き方を強調する)
  • สงสารคนจน (sǒng sǎan khon jon): 貧しい人を哀れむ
  • สงสารหมา/แมว (sǒng sǎan mǎa/mæao): 犬/猫をかわいそうに思う
  • สงสารมาก (sǒng sǎan mâak): とてもかわいそう、非常に哀れむ
  • ทำตัวน่าสงสาร (tham tuua nâa sǒng sǎan): かわいそうなふりをする(直訳:かわいそうに値する行動をする)

学習のヒントと注意点

  • 覚え方: 「ソン(損)しちゃって、サーン(さーん)と泣いている人がかわいそう」のように、音と日本語のイメージを組み合わせてみましょう。
  • 発音と声調:
    • 「สง (sǒng)」: 無気音の ส (sɔ̌ɔ sʉ̌a) /s/ と、英語の “sing” の ng の音 /ŋ/ が組み合わさっています。声調は「上昇声」で、低い音から始まりゆっくり高くなります。
    • 「สาร (sǎan)」: ส (sɔ̌ɔ sʉ̌a) /s/ と、長母音の อา (aa)、そして語末の ร (rɔɔ rʉa) は「ン」のような鼻にかかる音 /n/ になります。こちらも「上昇声」です。二つの上昇声が続くので、単調にならないよう、それぞれの音節でしっかりと声調を上げきる練習をしましょう。
  • 日本語話者が間違いやすい点:
    • 日本語の「残念」という言葉には、「不運な出来事」や「期待外れ」といったニュアンスも含まれますが、「สงสาร」は基本的に人や動物、あるいは感情を持つ対象への同情・哀れみに特化しています。
    • 「それは残念だね」のように、出来事に対して「残念」という場合は、「น่าเสียดาย (nâa sǐa daai)」を使う方が適切です。例えば、「テストに落ちたのは残念だね」は「น่าเสียดายที่สอบตก」となります。「สงสารที่สอบตก」とは言いません。
    • この区別を意識することが、タイ語の自然な表現を身につける上で非常に重要です。

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