【タイ語単語学習】
forgive – ให้อภัย
目標単語
- タイ語: ให้อภัย
- 日本語: 許す、赦す
- 英語: to forgive, to pardon
基本情報
- 品詞: 動詞(動詞句)
- 発音(カタカナ近似): ハイ アパイ
- 発音記号(学習者向け): haî à-pai
- 声調: 下降声 → 低声
- 【必須】正確な音声: [音声を聞く – ※ここに実際の音声リンクが入ります]
単語の解説
「ให้อภัย」は、他者の過ちや罪を許し、水に流すという意味のタイ語の動詞句です。文字通りには「与える (ให้ haî)」と「許し・赦し (อภัย à-pai)」が組み合わさった形であり、誰かに許しを与える、つまり「赦す」というニュアンスが強調されます。感情的な許し、怒りや恨みを手放す状況で非常によく使われます。日本語の「許す」が持つ「許可する」や「免除する」といった意味合いは通常含まず、主に人間関係における精神的な「赦し」を指します。
豊富な例文
- タイ語: โปรดให้อภัยเขา
- 発音(学習者向け): pròot haî à-pai khǎo
- 声調: 低声 → 下降声 → 低声 → 上昇声
- 日本語: どうか彼を許してあげてください。
- (補足):
โปรด (pròot)
は「どうか〜してください」という丁寧な依頼の言葉です。
- タイ語: ฉันให้อภัยเธอแล้วสำหรับทุกสิ่งทุกอย่าง
- 発音(学習者向け): chǎn haî à-pai təə lɛ́ɛo sǎm-ràp thúk sìng thúk yàang
- 声調: 上昇声 → 下降声 → 低声 → 平声 → 上昇声 → 上昇声 → 高声 → 低声 → 高声 → 低声
- 日本語: 私は彼女がしたこと全てを許しました。
- (補足):
สำหรับ (sǎm-ràp)
は「〜に関して」「〜のために」、ทุกสิ่งทุกอย่าง (thúk sìng thúk yàang)
は「全てのこと」という意味です。
- タイ語: การให้อภัยเป็นเรื่องยาก
- 発音(学習者向け): gaan haî à-pai bpen rʉ̂ang yâak
- 声調: 平声 → 下降声 → 低声 → 平声 → 下降声 → 下降声
- 日本語: 許すことは難しいことです。
- (補足):
การ (gaan)
を動詞の前につけることで、動詞を名詞化し「〜すること」という意味になります。
- タイ語: เขาไม่สามารถให้อภัยตัวเองได้
- 発音(学習者向け): khǎo mâi sǎa-mâat haî à-pai tua-eeng dâi
- 声調: 上昇声 → 下降声 → 上昇声 → 下降声 → 下降声 → 低声 → 平声 → 下降声
- 日本語: 彼は自分自身を許すことができません。
- (補足):
ไม่สามารถ...ได้ (mâi sǎa-mâat...dâi)
で「〜することができない」という不可能を表します。ตัวเอง (tua-eeng)
は「自分自身」。
- タイ語: อย่าลืมให้อภัยกันและกัน
- 発音(学習者向け): yàa lʉʉm haî à-pai gan lɛ́ gànt
- 声調: 低声 → 平声 → 下降声 → 低声 → 平声 → 高声 → 低声
- 日本語: お互いを許し合うことを忘れないでください。
- (補足):
อย่า (yàa)
は「〜するな(禁止)」、ลืม (lʉʉm)
は「忘れる」、กันและกัน (gan lɛ́ gan)
は「お互いに」という意味です。
関連語・派生語
- อภัย (à-pai): 許し、赦し(名詞)。「ให้อภัย」の「อภัย」の部分。
- ยกโทษ (yók tôot): 罪や罰を許す、免除する。より具体的な「罪」や「罰」に対する許しで、「ให้อภัย」よりも公式な響きを持つこともあります。
- ยกเว้น (yók wén): 免除する、例外とする。日本語の「許す」が持つ「義務などを免除する」という意味合いはこちらの単語で表現されます。
- ให้อภัยโทษ (haî à-pai tôot): 罰を許し免除する(王室や法律の文脈で使われることが多い)。
- โกรธ (gròot): 怒る、腹を立てる(「ให้อภัย」の対義語的な感情)。
よく使われる組み合わせ(コロケーション)
- ให้อภัย [ใคร]: [誰か]を許す
- 例: ให้อภัยเพื่อน (友達を許す)
- ให้อภัยในความผิด: 過ちを許す
- 例: ให้อภัยในความผิดของเขา (彼の過ちを許す)
- ขอให้อภัย: 許しを請う、ご容赦願う
- 例: ผมขอให้อภัยคุณ (あなたにご容赦を願います)
- ให้อภัยตัวเอง: 自分自身を許す
- 例: เรียนรู้ที่จะให้อภัยตัวเอง (自分自身を許すことを学ぶ)
学習のヒントと注意点
- 発音と声調のマスター: 「ให้อภัย (haî à-pai)」は、最初の
ให้ (haî)
が下降声調で「ハイ↓」のように発音し、次のอภัย (à-pai)
は低声調で「アパイ」と発音します。日本語話者は声調の区別が苦手なことが多いですが、特にこの下降声調と低声調の組み合わせは重要です。音源を繰り返し聞いて、リズムと音の高低を真似ることが効果的です。 - 意味のニュアンス: 日本語の「許す」には「許可する (อนุญาต á-nú-yâat)」や「免除する (ยกเว้น yók wén)」の意味もありますが、「ให้อภัย」は感情的な赦しに限定されます。誰かが過ちを犯したときに、その人に対する怒りや恨みを手放す、という文脈で使われます。
- 間違いやすい点:
- 「トイレに行ってもいいですか?」のような許可を求める際に「ให้อภัย」を使うのは間違いです。この場合は「อนุญาต」を使います。
- 「借金を免除する」といった場合も「ให้อภัย」ではなく、「ยกเว้นหนี้ (yók wén nîi)」のように別の表現を使います。
- 覚え方のコツ: 「ให้ (haî)」が「与える」という意味を持つことを知っていれば、「許し(アパイ)を与える」という直訳で意味を覚えやすくなります。
コメント