【タイ語単語学習】
をこぼす;こぼれる – หก
目標単語
- タイ語: หก
- 日本語: こぼれる;こぼす
- 英語: spill; to spill
基本情報
- 品詞: 動詞
- 発音(カタカナ近似): ホッ(ク)
- 発音記号(学習者向け): hok
- 声調: 下降声
- 【必須】正確な音声: [音声を聞く – ※ここに実際の音声リンクが入ります]
単語の解説
「หก (hok)」は、液体や粒状のものが容器から外へ不注意で落ちる、または外に出してしまう状態を表す動詞です。 「〜がこぼれる」という自動詞としても、「〜をこぼす」という他動詞としても使われますが、他動詞として使う場合は「ทำ (tam)」を伴って「ทำหก (tam hok)」とするのが一般的で、より明確な表現となります。 「不注意で」「誤って」といったニュアンスが含まれることが多いです。
豊富な例文
- タイ語: น้ำหก
- 発音(学習者向け): nam hok
- 声調: 高声 → 下降声
- 日本語: 水がこぼれた。
- (補足): 「น้ำ (nam)」は「水」という意味。「หก」が自動詞として使われた典型的な例です。
- タイ語: ฉันทำกาแฟหกแล้ว
- 発音(学習者向け): chan tam ka fae hok laeo
- 声調: 上昇声 → 中声 → 低声 → 下降声 → 下降声
- 日本語: 私はコーヒーをこぼしてしまった。
- (補足): 「ฉัน (chan)」は「私」、「กาแฟ (ka fae)」は「コーヒー」。「ทำ (tam)」を前に付けて他動詞「〜をこぼす」として使う最も一般的な形です。「แล้ว (laeo)」は動作の完了や変化を示します。
- タイ語: ระวังอย่าให้นมหก
- 発音(学習者向け): ra wang ya hai nom hok
- 声調: 中声 → 中声 → 低声 → 上昇声 → 下降声
- 日本語: 牛乳をこぼさないように気をつけてください。
- (補足): 「ระวัง (ra wang)」は「気をつける、注意する」。「อย่า (ya)」は「〜するな」という禁止の助動詞。「นม (nom)」は「牛乳」。「ให้ (hai)」はここでは使役動詞として「〜が〜するようにさせる」という意味で、「牛乳がこぼれないように(気をつける)」となります。
- タイ語: น้ำมันหกอยู่บนพื้น
- 発音(学習者向け): nam man hok yuu bon puen
- 声調: 高声 → 中声 → 下降声 → 低声 → 中声 → 高声
- 日本語: 床に油がこぼれている。
- (補足): 「น้ำมัน (nam man)」は「油」。「อยู่ (yuu)」は「〜している状態である」を表す動詞で、この文では「こぼれている状態」を示します。「บน (bon)」は「〜の上に」、「พื้น (puen)」は「床」。
- タイ語: ข้าวหกไปทั่วเลย
- 発音(学習者向け): khao hok pai thua loei
- 声調: 下降声 → 下降声 → 中声 → 低声 → 中声
- 日本語: ご飯粒がそこら中にこぼれた。
- (補足): 「ข้าว (khao)」は「米、ご飯」。「หก」は液体だけでなく、米粒のような粒状のものがこぼれる場合にも使われます。「ไปทั่ว (pai thua)」は「あちこちに、いたるところに」という意味。
関連語・派生語
- ทำหก (tam hok): 「〜をこぼす」。この表現は、「หก」を他動詞として明確に使う際によく用いられます。
- ล้น (lon): 「(容器から)あふれる、こぼれる」。容器の容量を超えて液体があふれ出る場合に使うことが多いです。「หก」が不注意によるこぼれを指すのに対し、「ล้น」は量的なオーバーフローを指すニュアンスが強いです。
- รั่ว (rua): 「漏れる」。容器やパイプなどに穴が開いて、液体がじわじわと漏れ出す場合に使う動詞です。
よく使われる組み合わせ(コロケーション)
- น้ำหก (nam hok): 水がこぼれる
- กาแฟหก (ka fae hok): コーヒーがこぼれる
- นมหก (nom hok): 牛乳がこぼれる
- ข้าวหก (khao hok): ご飯(粒)がこぼれる
- ทำ…หก (tam … hok): 〜をこぼす(…の部分にこぼす対象が入る)
学習のヒントと注意点
- 覚え方: 「ホッ」と息を吐く間に、何かを「こぼしてしまった!」というイメージで、「ホッ(ク)→หก」と覚えることができます。
- 発音と声調の注意点:
- 末子音の「ก (ko kai)」: 日本語の「ク」と書かれていますが、これは息を破裂させない閉鎖音です。日本語の「ック」のように聞こえるかもしれませんが、舌を奥歯の付け根あたりで閉じ、息を止め、そのまま発音を終える感じです。決して「ク」と母音を付け足さないようにしましょう。
- 声調: 「หก」は下降声です。高い音から低い音へ滑らかに下がるように発音します。日本語話者は平坦な声調になりがちなので、意識的に声の高さを下げる練習をしましょう。
- 使い分けのポイント:
- 「〜がこぼれる」という自動詞の意味では「(主語)หก」でOKです。
- 「〜をこぼす」という他動詞の意味では、「ทำ(目的語)หก」の形を積極的に使いましょう。例えば「水をこぼした」は「ทำน้ำหก (tam nam hok)」がより自然で丁寧です。単に「หกน้ำ (hok nam)」と言うこともありますが、文脈によって分かりにくくなる場合があります。
- 「ล้น (lon)」は「あふれる」というニュアンスが強いため、コップの水を入れすぎて「あふれ出す」場合は「น้ำล้น (nam lon)」を使います。一方、不注意でコップを倒して「こぼれた」場合は「น้ำหก (nam hok)」を使います。
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