【タイ語単語学習】
exceed : を超える;に勝る – เกิน (gəən)
目標単語
- タイ語: เกิน
- 日本語: 超える、上回る、~すぎる
- 英語: exceed, go beyond, be over, too much (when used as an adverb)
基本情報
- 品詞: 動詞、副詞
- 発音(カタカナ近似): グーン
- 発音記号(学習者向け): gəən
- 声調: 中声
- 【必須】正確な音声: [音声を聞く – ※ここに実際の音声リンクが入ります]
単語の解説
「เกิน (gəən)」は、基準や制限、予想などを「超える」「上回る」という意味を持つ基本的なタイ語の単語です。数量、時間、能力、程度など、様々なものが対象となり得ます。 また、動詞や形容詞の後ろに置かれることで、「~しすぎる」という副詞的な意味合いでも非常に頻繁に使われます。この場合、「เกินไป (gəən bpai)」という形がよく用いられます。 単に「上回る」という中立的な意味合いで使われることもあれば、「過剰である」「度が過ぎる」といった、ややネガティブなニュアンスを含むこともあります。
豊富な例文
- タイ語: ราคาเกินร้อยบาท
- 発音(学習者向け): raa-kaa gəən rɔ́ɔi bàat
- 声調: 中声-中声-中声-上昇声-低声
- 日本語: 値段が100バーツを超えています。
- (補足):
ราคา (raa-kaa)
は「値段」、ร้อยบาท (rɔ́ɔi bàat)
は「100バーツ」です。
- タイ語: อย่ากินเยอะเกินไป
- 発音(学習者向け): yàa gin yə́ gəən bpai
- 声調: 低声-中声-高声-中声-中声
- 日本語: 食べすぎないでください。
- (補足):
อย่า (yàa)
は「~するな」という禁止の助動詞、กิน (gin)
は「食べる」、เยอะ (yə́)
は「たくさん」です。「เกินไป (gəən bpai)」で「~すぎる」という状態を表します。
- タイ語: เขาทำงานเกินความคาดหมาย
- 発音(学習者向け): káo tam ngaan gəən kwaam kâat mǎai
- 声調: 高声-中声-中声-中声-中声-下降声-上昇声
- 日本語: 彼は期待以上の仕事をしました。
- (補足):
ทำงาน (tam ngaan)
は「仕事をする」、ความคาดหมาย (kwaam kâat mǎai)
は「期待」という意味です。
- タイ語: ทำแบบนี้มันเกินกฎหมาย
- 発音(学習者向け): tam bɛ̀ɛp ní man gəən gòt mǎai
- 声調: 中声-低声-高声-中声-中声-低声-上昇声
- 日本語: こんなことをするのは法律違反です(法律を超えている)。
- (補足)
ทำแบบนี้ (tam bɛ̀ɛp ní)
は「こんなことをする」、กฎหมาย (gòt mǎai)
は「法律」です。
- タイ語: เรื่องนี้มันเกินรับไหวแล้ว
- 発音(学習者向け): rʉ̂ʉang ní man gəən ráp wǎi lɛ́ɛo
- 声調: 下降声-高声-中声-中声-高声-上昇声-高声
- 日本語: この件はもう耐えられない(許容範囲を超えている)。
- (補足):
เรื่องนี้ (rʉ̂ʉang ní)
は「この件」、รับไหว (ráp wǎi)
は「耐えられる、受け入れられる」という意味です。
関連語・派生語
- เกินไป (gəən bpai): 「~すぎる」。副詞として使われ、動詞や形容詞の後につきます。
- เหลือ (lʉ̌a): 「余る、残る」。数量が余る、残りがあるという点で「เกิน」と関連します。
- เกินหน้า (gəən nâa): 「(人に)まさる、抜きん出る、先んじる」。能力や地位で他者より優れることを表します。
- เกินจริง (gəən jing): 「誇張しすぎた、現実離れした」。
よく使われる組み合わせ(コロケーション)
- เกินเวลา (gəən wee-laa): 時間超過、時間オーバー
- เกินกำหนด (gəən gam-nòt): 期限超過、規定超過
- เกินพอ (gəən pɔɔ): 十分すぎる、余りある
- เกินไปแล้ว (gəən bpai lɛ́ɛo): もうひどすぎる、やりすぎだ(不満や呆れを表す)
- เกินความจำเป็น (gəən kwaam jam-bpen): 必要以上、不必要に
学習のヒントと注意点
- 覚え方: 「グーンと伸びて基準線を超えた」というイメージを持つと、「超える」というニュアンスを覚えやすいでしょう。
- 発音の注意点:
- 子音
g
: 日本語のガ行よりも、喉の奥から出すような「G」の音です。完全に「カ」と「ガ」の中間のような濁らない音ではなく、濁点がある音で発音します。 - 母音
əə
: 曖昧母音と呼ばれる音で、日本語の「あー」と「おー」の中間を長く伸ばすような音です。口を大きく開けず、リラックスして発音します。 - 声調: 中声ですので、平坦な声調で発音します。途中で音の高さが変わらないように意識しましょう。
- 子音
- 使い方のポイント:
- 「~すぎる」の意味で使う場合、動詞や形容詞の直後に置くことが多いです。例えば、「食べる」+「すぎる」で
กินเกิน (gin gəən)
となります。強調したい場合や、表現を和らげたい場合はกินเกินไป (gin gəən bpai)
とไป (bpai)
をつけます。 - 日本語話者は、つい「〜しすぎる」の「し」の部分を日本語の動詞に引きずられて「しすぎる」と発音しがちですが、タイ語では単に動詞の後に「เกิน」を置く形になります。
- 「~すぎる」の意味で使う場合、動詞や形容詞の直後に置くことが多いです。例えば、「食べる」+「すぎる」で
- 間違いやすい点:
- 声調が中声であるため、上昇したり下降したりしないように注意が必要です。特に文の途中では、他の単語の声調に引きずられないように意識しましょう。
เกิน
のร
(rɔɔ rʉa) はタイ語でも巻き舌の音ですが、語尾のr
はほとんど発音されないか、非常に弱く発音されるため、無理に巻き舌を意識しすぎる必要はありません。自然な響きを心がけましょう。
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