【タイ語単語学習】
bias – อคติ
目標単語
- タイ語: อคติ
- 日本語: 偏見、偏り、先入観
- 英語: bias, prejudice, partiality
基本情報
- 品詞: 名詞(形容詞的に使われることもあります)
- 発音(カタカナ近似): アカティ
- 発音記号(学習者向け): a-ka-ti
- 声調: 中声 → 低声 → 中声
- 【必須】正確な音声: [音声を聞く – ※ここに実際の音声リンクが入ります]
単語の解説
「อคติ (a-ka-ti)」は、「偏見」「偏り」「先入観」といった意味を持つ名詞です。特定の物事や人に対して、公平ではない、事実に基づかない一方的な見方や判断を持つ状態を指します。 この単語は、仏教用語である「アガティ(不正な行い、偏見)」に由来しており、特に「四種の偏見(อคติ ๔: 欲によって偏る、怒りによって偏る、恐れによって偏る、無知によって偏る)」として知られています。 日常生活から学術的な文脈まで幅広く使われ、特に公平性や客観性が求められる状況で、その欠如を指摘する際に用いられます。
豊富な例文
- タイ語: เราไม่ควรมีอคติต่อคนแปลกหน้า
- 発音(学習者向け): rao mai khuuan mii a-ka-ti dtɔ̀ɔ khon bplɛ̀ɛk-nâa
- 声調: 中声 → 低声 → 中声 → 中声 → 低声 → 中声 → 低声 → 上昇声
- 日本語: 私たちは見知らぬ人に対して偏見を持つべきではありません。
- (補足): 「ไม่ควร (mai khuuan)」は「〜すべきではない」、「ต่อ (dtɔ̀ɔ)」は「〜に対して」、「คนแปลกหน้า (khon bplɛ̀ɛk-nâa)」は「見知らぬ人」という意味です。
- タイ語: การตัดสินใจของเขาอาจมีอคติส่วนตัวเข้ามาเกี่ยวข้อง
- 発音(学習者向け): gaan dtat-sin-jai kɔ̌ɔng khao àat mii a-ka-ti sùuan-dtuua khâo maa gîao-kɔ̂ɔng
- 声調: 中声 → 中声 → 上昇声 → 上昇声 → 低声 → 下降声 → 中声 → 中声 → 低声 → 下降声 → 下降声 → 下降声
- 日本語: 彼の判断には、個人的な偏見が関わっている可能性があります。
- (補足): 「การตัดสินใจ (gaan dtat-sin-jai)」は「判断、意思決定」。「อาจ (àat)」は「〜かもしれない」、「ส่วนตัว (sùuan-dtuua)」は「個人的な」。「เข้ามาเกี่ยวข้อง (khâo maa gîao-kɔ̂ɔng)」は「関わってくる」という意味です。
- タイ語: รายงานข่าวนี้ปราศจากอคติและนำเสนอข้อเท็จจริง
- 発音(学習者向け): raai-ngaan khàao níi bpràat-jàak a-ka-ti lɛ́ nam-sə̌ə khɔ̂ɔ-tét-jing
- 声調: 中声 → 下降声 → 高声 → 高声 → 低声 → 低声 → 中声 → 中声 → 下降声 → 中声 → 高声
- 日本語: このニュース報道は偏見がなく、事実を提示しています。
- (補足): 「ปราศจาก (bpràat-jàak)」は「〜を欠いている、〜がない」という意味で、ここでは「偏見がない」となります。「นำเสนอ (nam-sə̌ə)」は「提示する、提出する」、「ข้อเท็จจริง (khɔ̂ɔ-tét-jing)」は「事実」です。
- タイ語: เราต้องพยายามลดอคติเพื่อความเข้าใจที่ดีขึ้น
- 発音(学習者向け): rao dtɔ̂ng pa-yaa-yaam lót a-ka-ti pʉ̂ʉa khwaam khâo-jai thîi dii khʉ̂n
- 声調: 中声 → 下降声 → 中声 → 中声 → 中声 → 高声 → 中声 → 下降声 → 下降声 → 下降声 → 低声 → 上昇声
- 日本語: より良い理解のために、私たちは偏見を減らすよう努めなければなりません。
- (補足): 「ต้อง (dtɔ̂ng)」は「〜しなければならない」、「พยายาม (pa-yaa-yaam)」は「努力する、試みる」、「ลด (lót)」は「減らす」、「เพื่อ (pʉ̂ʉa)」は「〜のために」、「ความเข้าใจ (khwaam khâo-jai)」は「理解」という意味です。
- タイ語: การที่คนเราจะไม่มีอคติเลยนั้นเป็นเรื่องยาก
- 発音(学習者向け): gaan thîi khon rao jà mâi mii a-ka-ti ləəi nán bpen rʉ̂ʉang yâak
- 声調: 中声 → 下降声 → 中声 → 中声 → 低声 → 低声 → 中声 → 中声 → 中声 → 高声 → 低声 → 下降声
- 日本語: 人間が全く偏見を持たないというのは難しいことです。
- (補足):「การที่…นั้น (gaan thîi… nán)」は「〜ということ」という構文を作ります。「เลย (ləəi)」は否定形と組み合わせて「全く〜ない」という強調を表します。
関連語・派生語
- ลำเอียง (lam-iiang): 不公平な、偏った(形容詞)。「อคติ」が名詞であるのに対し、「ลำเอียง」は動詞や形容詞として使われることが多いです。
- ความลำเอียง (khwaam lam-iiang): 不公平、偏り(名詞)。「ลำเอียง」を名詞化したものです。
- อคติ ๔ (a-ka-ti sii): 四種の偏見。仏教における概念で、欲(ฉันทาคติ)、怒り(โทสาคติ)、恐れ(ภยาคติ)、無知(โมหาคติ)による偏見を指します。
- ทัศนคติ (thát-sà-ná-ká-tì): 態度、見解、姿勢。「アティ」が共通の音を持っていますが、意味は異なります。「物の見方」という点で関連性があるとも言えます。
よく使われる組み合わせ(コロケーション)
- มีอคติ (mii a-ka-ti): 偏見を持つ
- ปราศจากอคติ (praat-jàak a-ka-ti): 偏見がない、公平な
- ลดอคติ (lót a-ka-ti): 偏見を減らす
- อคติส่วนตัว (a-ka-ti sùuan-dtuua): 個人的な偏見
- อคติทางเชื้อชาติ (a-ka-ti thaang chʉ́ʉa-châat): 人種的偏見
学習のヒントと注意点
- 発音と声調: 「อคติ (a-ka-ti)」は3つの音節から成り立ちます。
- อ (a): 短母音の「ア」。日本語の「ア」よりも口を大きく開けずに、喉の奥から出すイメージです。声調は中声。
- คติ (ka): 無気音の「カ」。日本語の「カ」のように息を強く吐き出さず、軽く発音します。声調は低声。
- ติ (ti): 短母音の「ティ」。日本語の「ティ」よりも短く、破裂音の「t」を意識して発音します。声調は中声。
- 日本語話者が間違いやすい点:
- 「カ」の音を日本語のように有気音(息を強く吐き出す)で発音してしまうと、タイ語の別の単語に聞こえる可能性があります。軽く発音するよう意識してください。
- 「ティ」の音を「ティー」のように長く伸ばしてしまわないように注意が必要です。短く切りましょう。
- 声調は「中声 → 低声 → 中声」と変化します。特に2番目の「カ」が低声になる点を意識して練習すると、より自然な発音になります。
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