【タイ語単語学習】
刺す – กัด**
目標単語
- タイ語: กัด
- 日本語: 刺す、噛む
- 英語: bite, sting
基本情報
- 品詞: 動詞
- 発音(カタカナ近似): ガッ
- 発音記号(学習者向け): gàt
- 声調: 低声
- 【必須】正確な音声: [音声を聞く – ※ここに実際の音声リンクが入ります]
単語の解説
「กัด (gàt)」は、主に「噛む」という意味で使われますが、蚊や特定の虫(アリなど)が「刺す」「食いつく」場合にも使われる汎用的な動詞です。鋭い歯や口器で何かを捉える、または傷つける行為全般を指します。動物が噛む行為や、蚊などの虫が吸血のために皮膚に口器を刺す行為など、幅広い状況で用いられます。文脈によって「刺す」と訳すか「噛む」と訳すかが変わります。
豊富な例文
- タイ語: ยุงกัด
- 発音(学習者向け): yung gàt
- 声調: 中声 → 低声
- 日本語: 蚊が刺す。
- (補足): 「ยุง (yung)」は「蚊」を意味します。蚊が「刺す」という行為は「กัด」で表現するのが一般的です。
- タイ語: หมากัดผม
- 発音(学習者向け): mǎa gàt pǒm
- 声調: 上昇声 → 低声 → 上昇声
- 日本語: 犬が私を噛んだ。
- (補足): 「หมา (mǎa)」は「犬」、「ผม (pǒm)」は男性の一人称「私」。動物が人や物を「噛む」場合によく使われます。
- タイ語: เขากัดริมฝีปาก
- 発音(学習者向け): kǎo gàt rim-fǐi-bpàak
- 声調: 上昇声 → 低声 → 中声 → 上昇声 → 低声
- 日本語: 彼は唇を噛んだ。
- (補足): 「เขา (kǎo)」は「彼/彼女」、「ริมฝีปาก (rim-fǐi-bpàak)」は「唇」。感情表現として唇を噛む場合も「กัด」を使います。
- タイ語: โดนมดกัด
- 発音(学習者向け): doo n mohd gàt
- 声調: 中声 → 中声 → 低声 → 低声
- 日本語: アリに刺された。
- (補足): 「โดน (doon)」は受動態を作る助動詞。「มด (mohd)」は「アリ」。アリが「刺す」というのも「กัด」で表現します。
- タイ語: แอปเปิ้ลนี้หวานนะ ลองกัดดูสิ
- 発音(学習者向け): ɛ̂p-bpə̂n níi wǎan ná lɔɔng gàt duu sì
- 声調: 低声 → 上昇声 → 高声 → 上昇声 → 高声 → 低声 → 中声 → 中声 → 低声
- 日本語: このリンゴは甘いよ、一口かじってみて。
- (補足): 「แอปเปิ้ล (ɛ̂p-bpə̂n)」は「リンゴ」、「ลอง…ดู (lɔɔng…duu)」は「〜してみる」という試みを表すフレーズ。「กัด」は「かじる」という意味でも使われます。
関連語・派生語
- กัดกิน (gàt gin): 浸食する、食い荒らす(文字通り噛んで食べる、または比喩的に損なう)
- กัดฟัน (gàt fan): 歯を食いしばる(困難に耐える、我慢する)
- โดนกัด (doon gàt): 噛まれる、刺される(「กัด」の受動態表現)
- แทง (taaeng): 突き刺す、刺す(刃物や鋭利なもので刺す、より攻撃的・意図的な行為)
- ต่อย (dtɔ̀i): 刺す(ハチなどが毒針で刺す)、殴る(パンチする)
よく使われる組み合わせ(コロケーション)
- ยุงกัด (yung gàt): 蚊が刺す
- หมากัด (mǎa gàt): 犬が噛む
- กัดฟัน (gàt fan): 歯を食いしばる
- กัดเล็บ (gàt lép): 爪を噛む
- กัดเซาะ (gàt sɔ́): 浸食する、削り取る(水などが)
学習のヒントと注意点
- 連想法: 「กัด (gàt)」は、日本語の「ガッと噛む」「ガッと食いつく」という音の響きとイメージを合わせると覚えやすいでしょう。勢いよく口を開けて食らいつくような動作を想像してみてください。
- 発音:
- 子音 ก (gɔɔ): 日本語の「ガ」よりも喉の奥で軽く、息をあまり出さずに発音します。破裂音ですが、無気音なので息が強く出ないように注意しましょう。
- 母音 ะ (a): 短母音の「ア」で、口をリラックスさせて短く発音します。日本語の「ア」ほど口を大きく開けず、力を抜いて短く「アッ」と発する感じです。
- 末子音 ด (dɔɔ): 破裂させずに止める音です。日本語の「ッ」のように、舌の先を上の歯茎の裏につけた状態で音を止め、「ド」と発音しきらないようにします。
- 声調: 低声なので、音を低く平らに発音します。日本語話者は単語の始めを低く保つのが苦手な場合があるので、意識的に低い音でスタートし、そのまま維持する練習をしましょう。
- 使い分け: 「กัด」は主に「噛む」と、蚊やアリなどの虫が「刺す」場合に用いられます。針や刃物など鋭利なもので「突き刺す」場合は「แทง (taaeng)」を、ハチやサソリなどが毒針で「刺す」場合は「ต่อย (dtɔ̀i)」を用いることが多いので、文脈や刺すものの種類によって使い分けが必要です。
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