【タイ語単語学習】
聡明な,知能を有する – ฉลาด
目標単語
- タイ語: ฉลาด
- 日本語: 聡明な、賢い、利口な
- 英語: intelligent, clever, smart
基本情報
- 品詞: 形容詞
- 発音(カタカナ近似): チャラート
- 発音記号(学習者向け): chà-làat
- 声調: 中声 → 低声
- 【必須】正確な音声:
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単語の解説
タイ語の「ฉลาด (chà-làat)」は、人や動物、あるいは機械などが「賢い」「利口である」「聡明である」といった知的な能力を持つことを表す形容詞です。単に知識が多いだけでなく、状況判断能力、問題解決能力、物事を理解する能力といった「知性」の側面を指すことが多いです。 基本的にはポジティブな意味合いで使われますが、文脈によっては「ずる賢い」「抜け目ない」というニュアンスで使われることもあります。例えば、悪事を企む際に頭が回るような場合です。この単語は、サンスクリット語の「चतुर (catura)」に由来すると言われています。
豊富な例文
- タイ語: เขาเป็นคนฉลาดมาก
- 発音(学習者向け): káo pen kon chà-làat mâak
- 声調: 上昇声 → 中声 → 中声 → 低声 → 上昇声
- 日本語: 彼はとても賢い人です。
- (補足):
เป็นคน
(pen kon) は「〜な人である」という表現で、性格や性質を表す際によく使われます。มาก
(mâak) は「とても」を意味します。
- タイ語: หมาเป็นสัตว์ที่ฉลาด
- 発音(学習者向け): măa pen sàt tîi chà-làat
- 声調: 上昇声 → 中声 → 低声 → 低声 → 中声 → 低声
- 日本語: 犬は賢い動物です。
- (補足):
สัตว์
(sàt) は「動物」を意味し、ที่
(tîi) は関係代名詞として「〜であるところの」という意味で使われます。
- タイ語: เธอหาวิธีแก้ปัญหาที่ฉลาดเสมอ
- 発音(学習者向け): tœœ hǎa wí-tii gâe pan-hǎa tîi chà-làat sà-mœ̌œ
- 声調: 中声 → 上昇声 → 上昇声 → 低声 → 低声 → 上昇声 → 低声 → 中声 → 上昇声
- 日本語: 彼女は常に賢い解決策を見つけます。
- (補足):
หาวิธี
(hǎa wí-tii) は「方法を見つける」、แก้ปัญหา
(gâe pan-hǎa) は「問題を解決する」、เสมอ
(sà-mœ̌œ) は「常に」という意味です。
- タイ語: เขาฉลาดนะ แต่บางทีก็เจ้าเล่ห์บ้าง
- 発音(学習者向け): káo chà-làat ná tɛ̀ɛ baang-tii gɔ̂ɔ jâo-lêe bâang
- 声調: 上昇声 → 中声 → 低声 → 高声 → 低声 → 中声 → 低声 → 高声 → 低声
- 日本語: 彼は賢いですが、時々ずる賢いところもあります。
- (補足):
นะ
(ná) は親しみを込めた軽い語気助詞です。เจ้าเล่ห์
(jâo-lêe) は「ずる賢い、策略家な」という意味で、ฉลาด
のネガティブな側面を表す際に使われます。
- タイ語: เด็กคนนี้ฉลาดจริงๆ เลย
- 発音(学習者向け): dèk kon níi chà-làat jing-jing lœœi
- 声調: 低声 → 中声 → 高声 → 中声 → 低声 → 中声 → 中声 → 中声
- 日本語: この子は本当に賢いですね。
- (補足):
จริงๆ
(jing-jing) は「本当に、実際に」という強調の表現です。เลย
(lœœi) は文末につけて感情や強調を表す語気助詞です。
関連語・派生語
- ความฉลาด (kwaam chà-làat): 「賢さ」「知性」という名詞形です。
- ฉลาดหลักแหลม (chà-làat làk-lɛ̌ɛm): 「非常に賢い」「頭の回転が速い」という意味で、
ฉลาด
をさらに強調した表現です。 - เจ้าเล่ห์ (jâo-lêe): 「ずる賢い」「狡猾な」という意味で、
ฉลาด
が持つネガティブなニュアンスをはっきりと表す場合に使われます。 - โง่ (ngôo): 「愚かな」「馬鹿な」という意味で、
ฉลาด
の対義語です。
よく使われる組み合わせ(コロケーション)
- ฉลาดมาก (chà-làat mâak): とても賢い
- ฉลาดพอ (chà-làat pɔɔ): 十分に賢い
- คนฉลาด (kon chà-làat): 賢い人
- เด็กฉลาด (dèk chà-làat): 賢い子供
- คิดฉลาด (kít chà-làat): 賢く考える
学習のヒントと注意点
- 連想法(ニーモニック): 「チャラけた人がラッキーに見えるのは、実は頭がチャラート(賢い)から!」のように、日本語の音と単語のイメージを結びつけてみましょう。
- 発音の注意点:
ฉ (chɔ̌ɔ-chìng)
は無気音のch
です。日本語の「チ」と発音する際に、息を強く吐き出さないように意識してみてください。ล (lɔɔ-ling)
は舌先を上の歯茎の裏に軽く触れさせて発音する「L」の音です。日本語の「ラ行」とは異なります。
- 声調の注意点:
ฉะ (chà)
は中声、ลาด (làat)
は低声です。特にลาด
の低声は、日本語話者が苦手とする声調の一つです。音を「ラー↓ト」としっかりと低い位置からさらに下げるように意識して発音練習を繰り返しましょう。
- 使い方の注意点:
- 基本的にポジティブな意味で使われますが、文脈によっては「ずる賢い」というニュアンスが含まれることもあります。例えば、悪いことを計画する際に「ฉลาด」を使うと、その計画が巧妙であるという肯定的な意味ではなく、ずる賢い、というニュアンスになることがあります。
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