【タイ語単語学習】
familiar : 精通している,よく知られている – คุ้นเคย (khún kəəy)
目標単語
- タイ語: คุ้นเคย
- 日本語: 精通している、よく知っている、慣れている
- 英語: familiar, accustomed, acquainted, well-known
基本情報
- 品詞: 形容詞(動詞的に使われることもある)
- 発音(カタカナ近似): クン クーイ
- 発音記号(学習者向け): khún kəəy
- 声調: 高声 → 平声
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単語の解説
「คุ้นเคย (khún kəəy)」は、「よく知っている」「慣れている」「親しい」といった意味を持つタイ語の単語です。人、場所、物、習慣、感覚(例:声、顔)など、様々なものに対して使われます。
この単語は、「คุ้น (khún)」(慣れる、親しくなる)と「เคย (kəəy)」(〜したことがある、〜に慣れている)という二つの単語が組み合わさってできています。これらが合わさることで、より強調された「慣れ親しんでいる」という状態や、「深い知識や経験からよく知っている」というニュアンスが表現されます。単に「知っている」というよりは、それに加えて「経験がある」「親しみを感じる」といった感情的な側面も含まれます。
豊富な例文
- タイ語: ผมคุ้นเคยกับที่นี่ดี
- 発音(学習者向け): phǒm khún kəəy kàp thîi nîi dii
- 声調: 上昇声 → 高声 → 平声 → 低声 → 低声 → 平声
- 日本語: 私はこの場所によく慣れています。
- (補足): 「คุ้นเคยกับ…」で「〜に慣れている/親しんでいる」という表現です。「ดี (dii)」は「よく」という意味で、より慣れていることを強調します。
- タイ語: เสียงของเขาคุ้นเคยมาก
- 発音(学習者向け): sǐaŋ khɔ̌ɔŋ kháw khún kəəy mâak
- 声調: 上昇声 → 上昇声 → 高声 → 高声 → 平声 → 低声
- 日本語: 彼の声は聞き覚えがある。(彼の声はとても聞き慣れている)
- (補足): 「คุ้นเคย」は、耳や目などの感覚を通して「見覚えがある」「聞き覚えがある」という意味でも使われます。「มาก (mâak)」は「とても」という意味で、程度を表します。
- タイ語: เขาคุ้นเคยกับฉันมานานแล้ว
- 発音(学習者向け): kháw khún kəəy kàp chǎn maa naan lɛ́ɛw
- 声調: 高声 → 高声 → 平声 → 低声 → 上昇声 → 平声 → 高声
- 日本語: 彼は以前から私と親交がある。(彼は私と長い間慣れ親しんでいる)
- (補足): 人との関係にも使え、「慣れ親しんでいる」という意味で「親交がある」と訳せます。「มานานแล้ว (maa naan lɛ́ɛw)」は「以前からずっと」という意味です。
- タイ語: คุณคุ้นเคยกับการใช้ซอฟต์แวร์นี้ไหม
- 発音(学習者向け): khun khún kəəy kàp gaan chái sɔ́ɔp wɛɛ níi mǎi
- 声調: 平声 → 高声 → 平声 → 低声 → 平声 → 高声 → 高声 → 高声 → 高声 → 上昇声
- 日本語: あなたはこのソフトウェアの使い方がよく分かりますか?(使い慣れていますか?)
- (補足): 「การใช้ (gaan chái)…」で「〜の使い方」という名詞句を作ります。物事の操作や使い方に精通しているか問う際に使われます。「ไหม (mǎi)」は疑問を表す助詞です。
- タイ語: ผมยังไม่คุ้นเคยกับวัฒนธรรมไทย
- 発音(学習者向け): phǒm yaŋ mâi khún kəəy kàp wát thá ná tham thai
- 声調: 上昇声 → 平声 → 低声 → 高声 → 平声 → 低声 → 低声 → 平声 → 平声 → 平声 → 平声
- 日本語: 私はまだタイの文化に慣れていません。
- (補足): 「ยังไม่ (yaŋ mâi)…」は「まだ〜ない」という否定表現です。文化や環境に慣れていないことを伝える際によく使われます。
関連語・派生語
- คุ้น (khún): 慣れる、親しくなる(動詞。単独でも使われるが、多くは「คุ้นเคย」の一部として使われる)
- เคย (kəəy): 〜したことがある、〜に慣れている(助動詞的。経験を表すほか、「慣れる」という意味でも使われる)
- ชิน (chin): 慣れる、順応する(動詞/形容詞。「คุ้นเคย」と似ているが、「ชิน」は単に「順応する」「慣れる」というニュアンスが強く、「親しみ」の感情を伴わない場合も多い)
- สนิทสนม (sa nìt sa nǒm): 親しい、親密な(主に人との関係において「親密である」ことを表す)
よく使われる組み合わせ(コロケーション)
- คุ้นเคยกับคน/สถานที่/สิ่งของ (khún kəəy kàp khon/sǎthǎanthîi/sìng khɔ̌ɔŋ): 人/場所/物事に慣れている、よく知っている
- คุ้นเคยกับเสียง/หน้า (khún kəəy kàp sǐaŋ/nâa): 声/顔に見覚えがある、聞き覚えがある(直訳:声/顔に慣れている)
- คุ้นเคยดี (khún kəəy dii): とてもよく慣れている、精通している
- ไม่คุ้นเคย (mâi khún kəəy): 慣れていない、知らない
学習のヒントと注意点
- 連想法(ニーモニック): 「クン(君)がクーイ(食い)慣れた場所を知っているかい?」→ 「慣れている」「よく知っている」
- 発音と声調のポイント:
- 「คุ้น (khún)」は高声です。日本語の「クン」とは異なり、高いトーンからさらに上がり切って維持するようなイメージで発音します。口を横に広げて「ク」に近い音を出し、喉の奥から息を強く出す「kh」の有気音に注意してください。
- 「เคย (kəəy)」は平声です。日本語の「クーイ」のように発音しますが、トーンは平坦に保ちます。子音「ค (kh)」は「ก (k)」とは異なり、息を強く出す有気音です。
- 両音節の声調(高声→平声)を正確に区別することが、自然なタイ語発音の鍵となります。
- 日本語話者が間違いやすい点:
- 「ク」の音を無気音の「ก (k)」として発音してしまうことがあります。この単語の「ค (kh)」は有気音なので、息をしっかり出しましょう。
- 声調を意識せず、日本語のアクセントのように発音してしまうと、タイ人には異なる単語に聞こえたり、不自然に聞こえたりすることがあります。特に高声と平声の区別を意識して練習しましょう。
- 「คุ้นเคย」と「ชิน (chin)」の使い分けに迷うことがあります。「คุ้นเคย」は「慣れ親しんでいる」「よく知っている」という親密さや知識の深さを伴うニュアンスが強いのに対し、「ชิน」は単に「(新しい環境や状況に)順応した」「(同じことを繰り返して)慣れた」という、より広範な「慣れ」を指します。
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