conflict : 争い,論争,不一致|タイ語と日本語で覚える日常会話フレーズ【音声付き】

【タイ語単語学習】

争い,論争,不一致 – ความขัดแย้ง

目標単語

  • タイ語: ความขัดแย้ง
  • 日本語: 争い、論争、不一致、対立、紛争
  • 英語: conflict, disagreement, dispute, discord

基本情報

  • 品詞: 名詞
  • 発音(カタカナ近似): クワーム・カッ・ヤェーン(「カッ」は短く詰まる音)
  • 発音記号(学習者向け): khwaam khàt yɛ́ɛng
  • 声調: 中声 → 低声 → 高声
  • 【必須】正確な音声: [音声を聞く – ※ここに実際の音声リンクが入ります]

単語の解説

「ความขัดแย้ง (khwaam khàt yɛ́ɛng)」は、意見の相違、見解の対立、利害の衝突、紛争、争いといった幅広い「conflict」の意味をカバーする名詞です。

この単語は二つの要素から成り立っています。 1. ความ (khwaam): タイ語では、動詞や形容詞を抽象名詞化するための接頭辞です。例えば、「美しい」を意味する「สวย (sǔuai)」に「ความ」をつけると、「ความสวย (khwaam sǔuai)」となり「美しさ」という意味になります。 2. ขัดแย้ง (khàt yɛ́ɛng): それ自体が「対立する」「矛盾する」「意見が合わない」といった意味を持つ動詞または形容詞です。

したがって、「ความขัดแย้ง」は「対立すること」「意見が合わないこと」といった意味の名詞になります。個人的な口論や意見の相違から、社会や国家間の大きな紛争まで、様々なレベルの「conflict」を表す際に用いられます。

豊富な例文


  • タイ語: พวกเขามีความขัดแย้งกันเรื่องวิธีการทำงาน
  • 発音(学習者向け): phûak khǎo mii khwaam khàt yɛ́ɛng kan rʉ̂ang wí-thii kaan tham ngaan
  • 声調: 高声 → 上昇声 → 中声 → 低声 → 高声 → 中声 → 高声 → 低声 → 中声 → 中声 → 中声
  • 日本語: 彼らは仕事のやり方について意見の相違があります。
  • (補足): 「พวกเขามี…」は「彼らは…を持っている」という意味で、「…がある」と訳せます。「เรื่อง (rʉ̂ang)」は「~について」という前置詞的な使い方です。

  • タイ語: ครอบครัวของฉันไม่เคยมีความขัดแย้งที่รุนแรง
  • 発音(学習者向け): khrɔ̂ɔp-krua khɔ̌ɔng chǎn mâi khooe mii khwaam khàt yɛ́ɛng thîi run raeng
  • 声調: 高声 → 上昇声 → 上昇声 → 中声 → 低声 → 中声 → 低声 → 高声 → 中声 → 低声 → 高声 → 中声
  • 日本語: 私の家族には深刻な争いは一度もありません。
  • (補足): 「ไม่เคย (mâi khooe)」は「一度も~ない」という否定の経験を表します。「รุนแรง (run raeng)」は「激しい、深刻な」という意味の形容詞です。

  • タイ語: การเจรจาช่วยลดความขัดแย้งระหว่างสองประเทศ
  • 発音(学習者向け): kaan jee-rá-jaa chûai lót khwaam khàt yɛ́ɛng rá-wàang sɔ̌ɔng pra-thêet
  • 声調: 中声 → 中声 → 低声 → 中声 → 下降声 → 低声 → 中声 → 低声 → 高声 → 低声 → 上昇声 → 低声 → 高声
  • 日本語: 交渉は二国間の紛争を減らすのに役立ちました。
  • (補足): 「การเจรจา (kaan jee-rá-jaa)」は「交渉」。「ช่วย (chûai)」は「助ける、~するのに役立つ」という意味です。「ระหว่าง (rá-wàang)」は「~の間」を意味する前置詞です。

  • タイ語: เราควรหาทางแก้ไขความขัดแย้งนี้โดยเร็วที่สุด
  • 発音(学習者向け): rao khuuan hǎa thaang kɛ̂ɛ khai khwaam khàt yɛ́ɛng níi dooi reo thîi sùt
  • 声調: 中声 → 中声 → 上昇声 → 中声 → 下降声 → 中声 → 低声 → 高声 → 高声 → 中声 → 中声 → 下降声 → 低声
  • 日本語: 私たちはこの対立をできるだけ早く解決する方法を見つけるべきです。
  • (補足): 「หาทาง (hǎa thaang)」は「方法を見つける」というフレーズ。「แก้ไข (kɛ̂ɛ khai)」は「解決する、修正する」という意味の動詞です。「โดยเร็วที่สุด (dooi reo thîi sùt)」は「できるだけ早く」を意味する慣用句です。

  • タイ語: ประเด็นนี้อาจทำให้เกิดความขัดแย้งขึ้นมาได้
  • 発音(学習者向け): pra-den níi àat tham hâi gə̀ət khwaam khàt yɛ́ɛng khʉ̂n maa dâi
  • 声調: 中声 → 中声 → 高声 → 低声 → 中声 → 下降声 → 低声 → 中声 → 低声 → 高声 → 下降声 → 中声 → 下降声
  • 日本語: この問題は対立を引き起こす可能性があります。
  • (補足): 「ประเด็น (pra-den)」は「問題、論点」。「อาจทำให้เกิด (àat tham hâi gə̀ət)」は「~を引き起こす可能性がある」という表現です。

関連語・派生語

  • ขัดแย้ง (khàt yɛ́ɛng): 「対立する、矛盾する、意見が合わない」(動詞/形容詞)。「ความ」を取り除いた、動詞・形容詞の形です。
  • การทะเลาะ (kaan thá-lɔ́ʔ): 「喧嘩、口論」(名詞)。より個人的な口論や喧嘩を指す場合に用いられます。「การ (kaan)」も動詞を名詞化する接頭辞ですが、「ความ」が抽象的な状態や性質を表すのに対し、「การ」は行為や出来事を表します。
  • ความเห็นไม่ตรงกัน (khwaam hěn mâi trong kan): 「意見の不一致、見解の相違」(名詞句)。「意見 (khwaam hěn)」が「ตรงกัน (trong kan)=一致する」状態ではない(mâi)ことを具体的に表現します。
  • สงคราม (sǒng-khraam): 「戦争」(名詞)。最も大規模で暴力的な「conflict」を指します。

よく使われる組み合わせ(コロケーション)

  • แก้ความขัดแย้ง (kɛ̂ɛ khwaam khàt yɛ́ɛng): 紛争/対立を解決する
  • ลดความขัดแย้ง (lót khwaam khàt yɛ́ɛng): 紛争/対立を減らす、緩和する
  • สร้างความขัดแย้ง (sâang khwaam khàt yɛ́ɛng): 紛争/対立を生み出す、引き起こす
  • ความขัดแย้งภายใน (khwaam khàt yɛ́ɛng phaai nai): 内部対立、内紛
  • ความขัดแย้งระหว่างประเทศ (khwaam khàt yɛ́ɛng rá-wàang pra-thêet): 国際紛争

学習のヒントと注意点

  • 「ความ (khwaam)」の役割を理解する: タイ語では「ความ」という接頭辞を動詞や形容詞の前に付けることで、その言葉を抽象名詞にすることができます。「ขัดแย้ง(対立する)」に「ความ」が付くことで「対立(すること)」という名詞になる、という構造を理解すると、他の多くの抽象名詞も推測できるようになり、語彙力アップに繋がります。
  • 発音と声調の注意点:
    • 「ความ (khwaam)」: 「คว (khw)」は、日本語にはない子音結合です。唇を丸めて「ク」と言いながら、すぐに「ワ」の音に移行するイメージで発音します。声調は中声です。
    • 「ขัด (khàt)」: 低声で、最後が「t」で止まる「入声(インセー)」です。日本語の「カッ」のように短く詰まる音ですが、声調が低く下がることを意識しましょう。
    • 「แย้ง (yɛ́ɛng)」: 高声です。「ヤ」の後に「エー」と「ア」の中間のような「ɛɛ」の長い母音があり、最後に「ング」の鼻にかかる「ng」音が付きます。口を大きく横に開けて「ヤエーング」と発音し、声調は高く上がり続けます。
  • カタカナ近似はあくまで参考: 「クワーム・カッ・ヤェーン」というカタカナ表記はあくまで近似です。特に「คว (khw)」の子音結合、「ขัด (khàt)」の詰まる音と低声、「แย้ง (yɛ́ɛng)」の長い母音と高声は、音声でしっかり確認し、繰り返し練習することをおすすめします。日本語話者が「ヤエーン」と発音すると、高声がうまく表現できなかったり、「ɛɛ」の母音が曖昧になったりしやすいので、注意が必要です。

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